地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
日本人には爆笑間違い無しの面白スペイン語
多分誰しも、昔読んだ小説やドラマ、もしくは映画などの中で印象に残る台詞や言い回し、心に響く言葉なんかがあると思うんだけど、僕は昔から、建築家が書いた文章に物凄く心ときめかされてきました。何故かと言うと、それはもう簡単な事で、デザインセンスがある人っていうのは、ものすごくデザインセンスに満ち溢れた文章を書くからです。例えばこんな感じ:

「・・・2階に人の姿が動き、カフェからはざわめきが伝わってくる。・・・歩き疲れてカフェで休んでいると、ケニー・シャーフの絵の前に佇む人の姿が、シーゲルの彫刻のように思われてきた。もしかしたらこの空間では、「彼」があるいは「あなた」があるいは「私」が主役なのかもしれない。」

「彼」と「あなた」と「私」をリズミカルに変換させ、「主役なのかもしれない」と、こちらの想像力をものすごく刺激する、何度読んでもゾクゾクっとする文章です。これは槙文彦さんの代表作の一つ、スパイラルが新建築に掲載された時の紹介文で、この文章を書かれたのはスパイラルを担当された山本圭介さん。山本圭介さんの書かれる文章は本当に素敵なものが多くて、以前から注目していたのですが、彼がデザインする建築空間は勿論、文章の節々に溢れんばかりのデザインセンスが光っているんですね。幕張メッセが掲載された時の文章なんて素晴らしかった。

「・・・人口の大地の上につくられた人工のランドスケープと街並み。それらは金属の皮膜を身にまとい、太陽の光によってさまざまな輝きを放つ。今までに体験したことのない風景の中で、われわれの時代の祝祭が繰り広げられようとしている。」

「誰も見た事の無い風景」。目を閉じてこの文を読むだけで、そんな光景が目蓋の裏に浮かんでくるかの様です。最後にもう一つだけ:

「・・・新しく生み出された都市風景が周辺の街とどのような関係を生み出していくのか。時間の経過の中にだけその答えは用意されている。」

さて、そろそろ今日の本題に入りたいと思うのですが、今日言いたかった事は上で展開した議論とは全く違います(笑)。「えー、じゃあ今までの議論は一体なんだったの!?」って、余興ですよ、余興!

今日の本題、それはTwitterで教えてもらった面白スペイン語講座です。というのも、先日Twitterで「牛はスペイン語で「バカ(Vaca)」と言います」みたいな呟きがあったので、「ニンニクは「アホ(Ajo)」と言います。ちなみにスペインでは神戸牛が非常に有名で、神戸の事を「牛の町」、スペイン語にすると「La ciudad de las Vacas」、僕には「バカの町」と聞こえます」と呟いたら、色んな反応が返ってきてちょっとビックリしたからなんですね。それらを見ていて僕が感じた事は、普段スペイン語にどっぷり浸かっている僕と、スペイン語を外から見ている日本の人達とでは「気が付く点が違うなー」と言う事でした。つまりそれまでは全く気が付かなかったんだけど、言われて初めて「ハッ」っとする様な事が多く、新鮮な驚きの連続でした。コレとか:

「バスはスペイン語でブス(Bus)」

そう言われればそうだよなー。そして僕が全く気が付かず、思わず爆笑してしまったのがコレ:

「食堂はスペイン語で「タベルナ(Taberna)」」

これは面白い!「食べる所(食堂)なのに「食べるな」」。これには全く気が付きませんでした。

多分ここにはソシュールのシニフィアンとシニフィエとか色んな問題が絡んでくると思うんだけど、そんな事を考えつつ、普段使わない頭を少し使ったら頭が痛くなってきたので、今日の所はバナナ食べて寝ます(笑)。
| バルセロナ日常 | 20:17 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
バルセロナの歴史に残る大雪
Twitterの方でも速報でお伝えしたのですが、昨日(38日)はバルセロナ史上に残る大雪の日でした。僕はもうかれこれバルセロナには8年程住んでいるのですが、ここでは雪が降る事自体珍しいというのに、昨日のような大雪なんて一生に一度見られるかどうか?という所だと思います。そんな突然の出来事に遭遇した際の「生の驚き」は昨日の僕のつぶやきに見る事が出来ます:

「なんか、バルセロナ雪降ってる!しかも、見た事無いような大雪!明日の新聞の一面はコレで決まりだな。 http://twitpic.com/17cwo9

「吹雪になって来た!秘書のEちゃんが「こんなに雪が降ってるのを見たのは25年間で初めて」ってはしゃいでる。多分バルセロナでは今日は歴史に残る大雪。」

「歴史的バルセロナの大雪模様。
http://tweetphoto.com/13699205

やっぱりお天気や想定外の事故など突然の出来事に関してはブログよりもTwitterの方が圧倒的に伝播力とリアルタイム性が強いですね。ただ記録として残るのはやはりブログだと思うのですが・・・。とか思ってバルセロナ在住の皆さんのブログを覗いてみるとやっぱり大半の人達が大雪の事について触れていました。だってこんなんですよ:



サグラダファミリアもビックリの雪化粧。昨日は降った雪の量もすごかったのですが、それにも増して風が強かった!そんな暴風の中では勿論傘なんて全く役に立たず、壊れた傘が街中のゴミ箱の中に散々していたのも印象的でした。

さて、バルセロナ市内で雪がこんなに降るなんて滅多に無い事なので、カタラン人の皆さんは、もう大はしゃぎ!



ここぞとばかりに雪を触ったり、記念撮影しまくったり、ココは小学校か!!って思う程の「はしゃぎっぷり」でしたね(笑)。勿論こんな日には仕事なんかになるはずも無く、公共交通機関がストップする事も目に見えていたので、ここぞとばかりにみんな、14時には荷物を纏めて帰り仕度。16時にオフィスに残っていたのはホンの数人という信じられない状態でした。

昔、小学校で習った歌で、「南の島のカメハメ大王(?)」っていう歌があったと思うんだけど、あれが冗談に聞こえないのがスペイン人の暮らし振りです。陽気なカメハメ大王は、「風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みでー♪」なんだけど、カタラン人も全く一緒!ちょっと強風が吹いたら遅刻してくるし、雨が降ってちょっと寒くなったりすると、何だかんだと理由を付けて遅刻あるいは欠席するんですね。昨日のように雪なんて降った日には完全に休業ですからね。この民族は本当に僕を楽しませてくれます。

さて、昨日の時点で大雪関連のニュースが今朝の新聞の一面になる事は分り切っていたのですが、昨日の大雪がカタラン社会に与えたインパクトの強さは僕の予想を遥かに上回っていました。



La Vanguardia紙なんて、一面前面に昨日の大雪の写真&12ページに渡る特集を組んでいた程です。何故かと言うと、どうやら昨日の大雪は過去25年間で最も激しいものだったそうです。いやー、納得しますよ、そりゃ。

街の被害状況としては、市内の全てのバス路線と近郊電車(Cercanias)がストップして、路面電車も17時には運行を中止。市内と市外を繋ぐ180の主要幹線に影響が出て、200,000世帯が停電に陥ったそうです。更に学校などは当然休校で160,000人の子供達が早退、郊外に住んでいる人達などは帰る手段が無く、市内のホテルで一夜を過ごした人が多かったのだとか。

バルセロナという街の脆弱性が露になった瞬間なのですが、これは逆に言えば(というか思いっきりプラス思考に考えれば)、普段この都市が恩恵を受けている自然環境(明日は晴れ、明後日も晴れ、その次もずーっと晴れみたいな)が如何に良いかという事の裏返しとも読めますよね。そしてそれこそがこの都市の「生活の質」を担保している決定的な要因でもある訳なのですが・・・。この話をし出すと長くなるので、又今度。

それにしても地中海都市での思わぬ体験でした。 
| バルセロナ日常 | 20:40 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
「ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由」を読んで:スペインの場合
Twitterの方で「ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由」という記事が話題になっていました。やはり、こういうのに敏感に反応するのは海外在住組ですね。見ていると、「そうだ、そうだ」という意見から、「ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないの?」という意見まで様々だったのですが、僕としては、「何とも的を得てるなー」というのが率直な所でした。特に「全くその通り!」と頷いてしまったのがコレ:

「(ヨーロッパ人は)自分に甘く、他人にも甘い」

他の国の事は知らないけれど、スペイン人に関して言えば、ハイ、全くその通りでございます(笑)。血糖値に換算したら、イベリア半島全員、糖尿病で即入院しなきゃいけないくらい自分にも他人にも甘〜いのがスペイン人なんですね。

さて、「ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由」の中では、期日までに仕事が出来なかった言い訳の例が載っていたのですが、同じ様な案件で僕が今までに見た中で一番すごかったのがコレ:

上司:「J君、あの仕事、今日が期限なんだけど、出来てる?」
J君:「出来ませんでした」
上司:「何で?」

J君:「だって昨日はバルサ対マドリッドの大一番で、その為の用意とか大変だったので」
上司:「・・・そうか。じゃあ仕方ないな」


僕はJ君が「バルサの試合を見ていた為に仕事が出来なかった」という言い訳を始めた時には本当に青ざめましたけどね。絶対怒られると思ったから。悪くすれば「首かも」みたいな。でも、その次の瞬間の上司の反応、「じゃあ、仕方ないな」にはもっと度肝を抜かれました。まあ、コレはかなり極端な例としても、「時間が無かったから出来なかった」とか、「今担当者がバカンス中だから分からない」とかいう言い訳を聞くのは、スペインにおいては日常茶飯事です。そしてそれを市民も受け入れている。「じゃあ、仕方ないな」と。

もうコレは文化の違いとしか言いようが無いんだけど、社会にコレくらいの余裕がある事は(慣れれば)そんなに悪い事じゃない気がします。そしてこのようなヨーロッパという鏡を通して、自分(日本)の姿を見つめる事が出来るという所が結構重要。

多分ヨーロッパ人(スペイン人)と言うのは、ある一つの仕事に対して「時間内で精一杯やる事」を目指す民族だと思います。対して日本人というのは、勤務時間とか関係無く、極限までその質を上げる事に美徳を見出す民族だと思うんですね。だから日本人は欧米人から「時間泥棒」とか言われちゃう訳です。

多分この違いは各々の社会の中において何に優先順位が付けられているのか?という問題と深く関わってくるのだと思うのですが、多くの日本人にとって優先されるべきもの、それは「仕事」だと思われます。

対してスペイン人はどうか?

スペイン人が人生の中において一番大切だと考えているもの、それはずばり「家族」です。スペイン人は何を置いても、とりあえず家族を最優先に考えています。以前、教育関連の話題で、スペイン人の進学に対する価値観について書いた事があったのですが、スペイン人が大学を選ぶ基準、何だか分かりますか?

大学の知名度?有名な教授が居る事?卒業生の優秀さ?

違います。彼らが一番気にかけている事、それはずばり、「家から近い事」でした(詳しくはコチラ:地中海ブログ:スペインの大学ランキング:総合ランキングではなく、学部間で競い合うというシステム)。理由は「家族や友達と離れたくないから」。

別にスペイン人を擁護する訳じゃないけど、コレ、ものすごく人間的じゃないですか?

このような違い、コレはどちらが優れていて、どちらが劣っているとか、そういう問題ではありません。タダ単に、彼らは日本人とは違う物差しを持っていて、違う基準で社会が動いている、タダそれだけの事です。そしてそのような多様な価値観を持った社会や文化があるからこそ、僕達の世の中は輝いているし、面白いと思うんですね。

そう考えると少しはカタラン人を見直したりもするけれど、でもやっぱり、「あとヨロシクー」とか言って仕事を押し付けて帰っていく、あの後姿には腹が立つ(笑)。誰か助けてー!
| バルセロナ日常 | 20:43 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
違法移民の住民登録問題:蛮族というシステム
現在スペインでは、人口およそ4万人にも満たない小さな町Vic(バルセロナ近郊)が、スペイン中を巻き込む大論争を引き起こすであろう震源地の様相を呈し始めています。

というのも先週、この町の市役所が「違法移民の住民登録を拒否する」と(ある意味驚くべき)発表をしたからなんですね。「違法移民(ビザ無し)なんだから、住民登録拒否されたって当然じゃないか!」って思われるかもしれませんが、スペインではその点が必ずしも明確ではありません。法律には違法移民は住民登録「出来る」とも「出来ない」とも書いて無いんですね。故に今まで最終判断は各都市の市役所に委ねられ、経済が順調に回っていた昨年頃までは、Vic市を含む大抵の都市が違法移民の住民登録を容認する姿勢を示していました。


スペインにおける移民に関する法律が今の形に固まったのは2004年の事だったのですが、その裏には住民登録を通して、「把握しきれていない移民の実態を明らかにする」という政府の思惑がありました。次から次へと秘密裏にやってくる移民の正確な数を計る事は、国のシステムを保つ為には必要不可欠な作業なんですね。そして特に移民大国スペインにおいては、それが国のシステムをも揺るがしうる要因になる為、政府も必死だったと言う訳です。


何故か?


以前書いたように、スペインでは緊急の場合に限り、住民に限らず、全ての人に対して医療費がタダになります(地中海ブログ:
健康ツーリズム:スペインの誇る医療サービスの盲点を突いた、グローバリゼーションの闇。これは(友達のお母さん曰く)「社会的に重要なインフラである病院は全ての人に対して平等に開かれていなければならない」という、フランコが残した唯一の(良い)功績だといわれています(これが一般的なスペイン人の意見かどうかは不明)。そして住民登録をすると更に、担当医がついたり、長期にわたる診察やどんな大手術も無料になったりと、医療に関する数限りない恩恵が誰でも受けられる様になる為、そこを利用した社会問題が噴出している事も以前書いた通りです。

このようなシステムは言うまでも無く、スペインで働いている人達の税金によって賄われています。そしてビザ無し違法移民の人達というのは、勿論、税金なんか払っていない人達です。つまり、その人達が住民登録するという事は、税収が小さな町にとっては、大きな負担となる事を意味します。景気が抜群に良かった去年までは、この事はそれ程問題にはなっていなかったのですが、一向に経済的回復が見えない今となっては、それが大問題と化し、とうとう今回のVic市のように、「拒否」という姿勢を見せる市役所も出て来たという訳です。


しかしですね、僕の見る所、この問題は表面に見えている「移民の受け入れ/拒否」という問題ほど単純では無いような気がしています。その裏にはもっと大きな、僕達の社会が抱え込んでいる複雑な問題、それこそヨーロッパが生まれた時から抱え込んでいる社会的問題がチラチラと見え隠れしている様な気がするんですね。それがコミュニティ内で意図的に仮想敵を作り出し、ガス抜きをするという「蛮族」の問題なんですけれども・・・(ヨーロッパにおける蛮族の問題についてはコチラ:地中海ブログ:
イグナシ・デ・ソラ・モラレス( Ignasi de Sola-Morales)とテラン・ヴァーグ(terrain vague)。

つまりどう言う事かというと、「一向に良くならない経済、我々の生活を圧迫しているのは、何処からともなく来て、我々の土地に住み着き、我々の受けるべき恩恵をタダで食いつぶしているあいつらが悪いんだ」みたいな、「自己」と「他者」を分ける集団心理原理が働いている気がしてならないんですね。このような「蛮族」となりえるのは、その時代時代によって異なるのですが、今回の場合は移民がその槍玉に上げられたと言う訳です。


島国で育った我々日本人には全く免疫が無いのですが、スペインにおいては僕達は正しく移民なんですね。多分、お金持ちの国、日本から来た日本人で違法移民という人は少ないとは思いますが、我々が移民である事に変わりはありません。つまりこの問題は他人事では無いと言う事です。スペインに在住しているすべての日本人が心しておくべき問題だと思います。
| バルセロナ日常 | 22:18 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
今日はクリスマス:山下達郎のクリスマス・イブはヨーロッパのクリスマス事情を暗に意味している気がしたりして

今日は言わずと知れたクリスマス!

長年ヨーロッパに住んでいると、日本とヨーロッパの文化の違いやそのギャップに驚く事が多々あるのですが、その一つがこのクリスマスなんですね。

ヨーロッパの人達にとってクリスマスとは家族と過ごす大変重要なイベント、いわば家族系のイベントです。夜21時頃に家族全員で両親の家などに集まって、深夜までゆっくりと夕食を楽しむと言うのが、伝統的なクリスマスの祝い方だと思います。だからこの日ばかりは公共交通機関も夜22時頃には運転をストップ、タクシーさえ街中から消えます。勿論街中のレストランやバーはほとんどが閉まります。開いているのはごくわずかな観光客用のレストランだけ。街中から人の影がサッパリと消える日、それがクリスマスの夜と言う訳です。

それに対して何処でどう間違ったのか知らないけど、「クリスマスイブは恋人達の夜だ」なんて言って、お洒落なイタリアンレストランで食事をした後、プレゼントを交換して、その後、「ホテル・バチカン」とかいうラブホテルに消えていく・・・なんて事してるのは日本だけ。数限りあるキリスト教のイベントの中でも最も神聖な日に、あろう事か、「ゴシック教会」を真似たホテルの中で恋人と朝まで過ごすなんて、キリスト教に対する冒涜も良いとこですよね(笑)。こんな素晴らしい、もとい、不謹慎なイベント、一体誰が考えたのやら。

さてこの時期、僕の脳裏に甦がえってくるのが、JR東海の伝説のCMです。

「雨は夜更け過ぎにー♪」のアレですね。

何度か聞いている内に、ある重要な事に気が付きました。

「きっと君は来ない。一人きりのクリスマスイブ・・・」。

うん、いくら待っても絶対来ないでしょうね。だって、みんな、家族で食事してるから(笑)。そうか、コレはヨーロッパの事情を歌った歌詞だったのか!!!(半分冗談)ちなみにこの時期、本場ヨーロッパのクリスマスに憧れてコチラへ旅行する日本人の方も多いかと思われますが、24日の夜は上述したように、レストランはほとんど閉まっているので、Mのマークの超有名レストランでチーズバーガーを食べる羽目になる事、120%です。

そんな中僕はと言うと、今年の年末年始はパリへ行きます。久しぶりのパリ!美術館と建築巡りを思いっきり楽しもうと思っています。

それではメリークリスマス!!!

Feliz Navidad!

| バルセロナ日常 | 21:46 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:バルセロナの地下鉄スリの典型例
今日の新聞(La Vanguardia, 10 de Noviembre 2009, P1-3)によると、どうやらココ最近、バルセロナの地下鉄でスリが急増しているという事で、注意を呼び掛ける為に図入りで典型例が示されていました。

典型例その1:スプレーかけスリ



電車内で荷物を持って立っている人に、スプレー(霧吹き)を持った男が急に水などをかけてきます。



その男は逃げて行くのですが、直ぐ脇に居た人が「コレで拭きなよ」みたいな感じで、優しく助けてくるそうです。一緒に服を拭いている隙に、後ろに居た男が荷物や財布などをスルというもの。

典型例その2:前後挟み込みスリ



歩いている時に、前を歩いている人が急に立ち止まり行く手を阻みます。オロオロとしている間に、後ろにピタッとついている人がスルという手口。

典型例その3:エスカレーター急停止スリ



エスカレーターに乗っている時に、泥棒の一人が急停止ボタンを押し、オロオロしている隙に前に立っている人が前方に逃げるのをブロックしつつ、後方にいる人がスルというもの。ちなみにこの方法は、エスカレーターが急停止しなくても、エスカレーターに乗っている時に前後を挟み込む手口として多発している古典的手法。

典型例その4:地図広げスリ



街中で道を聞く振りなどして大きな地図などを広げつつ、仲間が後ろからスルという手法。これは以前紹介した、日本人による日本人を狙った手口と全く一緒です(詳しくはココ:地中海ブログ:在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:どうやら最近日本人による日本人を狙ったスリが頻発しているらしい

典型例その5:改札挟み込みスリ



地下鉄の改札で前の人が切符を詰まらせたと見せかけて、オタオタしている間に後ろの人がスルというもの。これは基本的に典型例その2などのように前後を挟みこんでスルという手法と同じなのですが、注意が前の人の切符に向いているので、余計に引っ掛り易いのかも知れません。



全く同じ手口が切符売りの自動販売機に並んでいる時に頻発しているそうです。

どの手口もグループで犯行に及んでいるという点は変わりありません。皆さん、気を付けましょう!!!
| バルセロナ日常 | 23:13 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
見知らぬ人に話しかける文化/話しかけない文化
Twitterの方で「見知らぬ人に話しかける文化/話しかけない文化」論が結構盛り上がっているのを見て少し思う所があったのでちょっと一言(ちなみにTwitterではココにいます)。

僕が働いている建物には州政府、市役所関係、大中小の私企業関係、大学、研究機関など、様々な業種のオフィスが入ってて、結構な数の人が働いています。だから当然全ての人の顔を覚えるのは不可能な訳なんですが、同じ階に働いている人達の顔くらいは、階段やエレベーター、手洗いに行ったりする時などによくすれ違うので、「Hola(こんにちは)」と挨拶をしたり、たまに話しかけたり、話しかけられたりするんですね。

そんな「挨拶仲間」の一人が、階段踊り場を挟んだ向こう側のセクションに勤める背の高いスタイル抜群のお姉さん(名前知らず、勤め先知らず)。スペイン人にしては珍しく、何時もピシッとしたスーツで決め、ハイヒールをカツカツ鳴らして歩くその姿は、ちょっとその辺のモデルも顔負けって感じ。

実はたまたま昨日、そのお姉さんと(初めて)エレベーターがバッタリ一緒になってしまったのですが、2人共、何とは無しに自然に会話が始まりました。

お姉さん:「あら、金曜日のお昼なのに働いているの?」
cruasan: 「そうなんですよー、ちょっと今日は午後にミーティングがあったり   
して。相手はオランダ人なんですけど、スペイン人は金曜午後は夜
のパーティーに備えて家に帰って御昼寝するって言う習慣を知らないみたいですね(笑)」
お姉さん:「アハハ(笑)、そういえば、私の名前はG、xxxに勤めてるの」
cruasan :「僕はcruasan、xxxで働いてます」
お姉さん:「あー、xxxね、お隣さんじゃないの」。ペチャクチャみたいな。

既に顔見知りだったので、この場合、エレベーター内で沈黙する方がオカシイのかもしれませんが、一般的に言って、スペイン人というのはとにかく良く話しかける人種だと思います。 Bar(バー)でサッカー観戦をしている見知らぬ人達と、さも長年の親友の様に盛り上がるのは当たり前としても、 バスで隣になった人に「暇だから」世間話を持ちかけたり、電車で友達と話してたら、前に座っていた人が急にあいずちを打ち始めたり、とにかく、話さずにはいられないのがスペイン人の気質なんですね(ちょっと言い過ぎか?(笑))。多分、彼らにとって、長ーい人生の中で、何億人もいる人達の中から、たまたま今日ココで巡り逢えた、ただそれだけで、もう奇跡、そしてそんな「幸運な出会い」を楽しもうというのがスペインの文化なのではと思う訳ですよ。(ちょっと真面目な話をすると、北の国ではコミュニケーションを取る際、目を重視し、南の国は対話(口と耳)に重きを置くというお話があります。地中海ブログ:マニュエル・ボルハ・ビジェル(Manuel J. Borja-Villel)の都市戦略:国立ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia)を通した21世紀の美術館の在り方

前回のエントリで紹介した「バスの中で偶然隣同士になった女性に、いきなり、何処の馬の骨とも分からない女性が、「あなた、病気の兆候があると思われるので検査を受ける様に」と薦めた結果、初期ガンが見つかり、結果的に命が助かった」という逸話も、このような奇跡的な絆と「話しかける文化」が花開かせた結果だと思います(日本だったら多分、痴漢扱いされて終わり(悲))(地中海ブログ:私のヒーロー:まだまだ世界は捨てたものじゃないと思わせてくれるお話)。こういう話がスペインで起こったというのは、ある種の必然だったのかも知れないとさえ思われるんですね。

間違えてはいけないのですが、僕は決して「公共空間で見知らぬ人に話しかける文化が良い」と言っている訳ではありませんし、「日本もそうするべきだ!」と主張するつもりも毛頭ありません。そうではなくて、そのような文化もあるという事を知ってほしいのです。そしてそのような文化の中で、僕は結構刺激を受け楽しんで生活しています。

昨日エレベーターで出逢ったお姉さんが正にその好例。
せっかく知り合ったので、早速、LinkedInでリンクしようと思い、企業名と名前を入れてサーチしたらビックリ。なんと、某有名企業の取締役じゃないですか!!!未だ若そうなのに‥‥。

ここ数年、僕自身、色んな人に会って、沢山のミーティングを重ねてきたので、それ相応の事では驚かなくなりましたが、今回はちょっと久しぶりに驚きました。生年月日を見ると僕と4つしか変わらない・・・果たして僕は、あと、4年であそこまで行けるのか?

何気ない偶然がもたらした出逢いだったけど、多分僕はこれからもこういう出逢いに刺激を受けて成長していく事だろうと思います。真剣にそんな事を考えてしまった金曜日の午後でした。
| バルセロナ日常 | 17:53 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
私のヒーロー:まだまだ世界は捨てたものじゃないと思わせてくれるお話
先週の事なのですが、La Vanguardia紙にMontse Venturaさんによる「私のヒーローを捜して」みたいなインタビュー記事が掲載されました。その記事によると、ヒーローを捜しているMontseさんは、数ヶ月前、普段使っているバス(64番線)に乗っていた所、隣に座っていた見ず知らずの女性から突然「検査を受けた方がいい」と、検査内容が書かれた紙切れを渡されたそうです。その時は気にも留めずに放っておいたそうなのですが、一ヶ月後くらいに偶々病院に行った際、「念の為に」という事で、紙に書いてあった検査を受けた所、脳下垂体の初期ガンが発見され、手術を受け無事に命が助かったそうなんですね。

彼女を担当した医師によると、彼女の病気は本当に初期の段階で腫瘍も小さく、そんな状態で病状の兆候を見抜くのは大変難しいとの事。ましてやバスの中での数分の出来事ではほとんど神業なのだとか。

そんなこんなで、命の恩人である見ず知らずの女性に「一言お礼が言いたい」という事で「私のヒーローを捜して」インタビューが掲載されたという経緯だったのですが、その翌日の事、ヒーローが「顔を隠す」という条件で現れ、当時のバスの中でのやり取りなどのインタビューが載っていたのでちょっと紹介したいと思います。

“Cuando le vi la mano y observe otros isgnos de posible tumor de la hipofisis, pense que quizas podria ayudarla, aunque no la conocia.”

Maria Gloria P.B., endocrinologa.
Salvo la vida a Montse Ventura: le diagnostico un tumor de hipofisis al observarla en el autobus

「彼女の手を見た時、脳下垂体腫瘍の他の兆候が無いか観察しました。彼女の事は知らないけど、多分、助けられる‥‥そう思ったんです。」

Maria Gloria P.B., 内分泌学者
Montse Venturaさんの命の恩人:Montseさんの脳下垂体腫瘍の診察をバスの中でした内分泌学者




こんな記事を読むと、「我々の世界もまだまだ捨てたものじゃないな」という気になってきませんか?
| バルセロナ日常 | 04:49 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
似てませんかね?:テレビション・エスパニョーラ(Television Espanola)のメインキャスター、Maria Casadoさんと・・・。


スペインの国営放送局であるテレビション・エスパニョーラ(Television Espanola)の週末のメインキャスターを務めているMaria Casadoさんなのですが、いつ見ても思う事があります。似てませんかね、この人に:



なんか、カメハメ波とか出しそうな勢いで原稿読んでますね(笑)。
| バルセロナ日常 | 22:46 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
ちょっと気になる広告:エラスムス(ヨーロッパの大学間交換留学プログラム:The European Community Action Scheme for the Mobility of University Students : ERASMUS)の実態???
今日、地下鉄駅構内を歩いていたら、バルセロナ大学がスペイン語を学びたい外国人向けに作ったと思われる、こんな広告が張ってありました。



訳すとこんな感じ:

スペイン語でEMBARAZADA(エンバラサーダ)
EMBARRASSED((英語の)エンバラッスドゥ)のように聞こえるけど、実際の意味は
PREGUNANT!(妊娠)

スペイン語の授業が必要ですか?
有名大学でスペイン語とスペイン文化を学びましょう。


見た瞬間、「どうしてスペイン人って何時も下ネタ系に持っていくんだ(笑)、しかもコレ、大学のオフィシャルな広告だし!」とか思ったのですが、地下鉄に乗っている最中に、「もしかしたら、この裏に深―い意味があるのかなー?」なんて思ちゃいました。

つまり、毎年交換留学でバルセロナに来る外国人から一番尋ねられるスペイン語の単語が実はコレ(妊娠)だとか(笑)。彼らを見てると、冗談に聞こえない所がすごい(苦笑)。と同時に、この広告によって大学職員の余計な仕事(何回も同じ事を聞かれる)を減らそう&生徒に対する警告の意味も含めた、非常に効果的で良く考えられた広告(深読みしすぎか?)に脱帽。
| バルセロナ日常 | 23:47 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加