地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
スペインの長―いクリスマスイベントの締め括り:東方の三博士来る
スペインでは今日、1月6日は、1224日から始まった長―いクリスマスのお祝いを締め括る最終日。その前夜祭と言う事で、昨日の夜は毎年恒例の、子供達へのプレゼントを抱えた東方の三博士が街中を練り歩き、スペイン全体がお祭りムードに包まれました。



メルキオール、カスパール、バルタザールと言う東方の三博士の名前を聞いて、多くの人達が頭に思い浮かべるものと言ったら、「あー、エヴァのマギーシステムね」って事だと思うのですが、元々
東方の三博士と言うのは、新約聖書のマタイの福音書に登場する、キリストが生まれた事を聞きつけ、東方からラクダに乗ってお祝いに駆け付けたと言う、伝説の3人組の事なんですね。

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」(マタイの福音書2章2節)


3人の博士はそれぞれ老年、壮年、青年と言った3世代、そしてアジア人、コーカサス人、アフリカ人と言う3人種を表していて、そんな彼らがイエスを礼拝すると言う事は、全ての人達がキリストの教えの元に入ると言う事を暗示しています。更に、彼らが持って来た贈り物はと言うと、黄金と乳香、そして没薬。これらは、イエスの王権、神性、そして死を表しているんだそうです。


スペインではこの伝説に因んで1月6日の朝、子供達が起きた時には枕元にプレゼントが届いているって言うしきたりになってるんだけど、その日のお昼には親戚一同が集まってランチを採りつつ、大人達はその席で互いにプレゼントを交換するって言うのがスペインの伝統となっています。で、前日の夜に東方の三博士が子供達にプレゼントを運んで来てくれるって事になってるんだけど、何が凄いって、子供達に夢を与えようと、1月5日の夕方から街中を挙げて、「東方三博士が遠くからプレゼントを運んでくる」って言う物語をでっちあげちゃう所なんですよ。この手の込み様は、見ていて圧巻ですらあります。物語は先ず、彼らが市内に到着する所から始まります。




海に面しているバルセロナでは、東方の三博士は船に乗ってアプローチしてくるんだけど、何とそれを出迎えるのは現役のバルセロナ市長なんですよね。ここが先ず驚き。




市長がワザワザ港まで出向いて行って、ご丁寧にも彼らの長旅をねぎらうって所からこの物語は始まる訳なんですよ!勿論そこには沢山のテレビカメラや報道陣が待ち構えていて、今朝の新聞なんかには、「プレゼントを抱えた東方の三博士がバルセロナに到着した!」みたいな記事がデカデカと載っていたりするんですね。で、到着した彼らはその後、
4時間程をかけて市内を練り歩くんだけど、コレ又、大規模な交通規制なんかを行いつつ、経済危機だとか言いながらも、結構な予算がそこに割かれているって言うんだから驚きです。スペインの各都市は財政赤字が本当に酷くって、どこもヒーヒー言ってる状態だとは思うんだけど、そんな状況下でも、こういう子供達に夢を与える文化イベントを削らずにきちんとやると言う姿勢には大変共感を覚えますね。えらいぞ、スペイン!!

そんな中、とりあえず僕の興味を惹いたのは、彼らが都市にアプローチしてくるその方法です。各都市によって彼らのアプローチ方法は違うんだけど、海があるバルセロナ市では、東方の三博士は船に乗ってやって来る事となります。多分、海に面している都市なら何処でも似た様なものだと思うんだけど、海が無い内陸部ではどうかと言うと、大概の場合は電車で来る事になるんですね。ちょっと変わった所では、ヘリコプターとか、
AVE(スペイン高速鉄道)に乗ってやって来たなんてのもニュースで紹介されてました。

僕が面白いなと思ったのは、彼らがどんな乗り物に乗ってくるにしろ、それらは全て「何処か遠くからやってくる」って言うイメージを連想させると言う所なんですね。つまりは、「何処から来るのかは知らないけど、ココではない、何処か遠く」みたいな感じを
醸し出す為に、「船」とか「電車」とかを使う訳なんだけど、実はコレって、結構本質的な事だと思うんですよね。つまり何故、東方の三博士は「東方からやってきたのか?」って事なんですけど‥‥。

まあ、一般に知られているのは、「文化は東方から来る」みたいな解釈だと思うんだけど、それと同様に、当時の世界(西側)から見て、「何処か良く分からない異世界」、「凄く遠い世界」と言うのは、やはり東方だったんじゃないのかな?更に、そんな遠くから来るんだから、何か乗り物に乗ってなきゃまずい。馬は短距離用で何時も走ってる感じがするのでボツ。と言う訳で、何時も歩いてて、長い時間をかけてくると言うイメージが強い長距離用のラクダが選ばれたっぽい。と、まあ、こんな感じで「何処か分からないけど、この世にある何処か遠くから来た」って言うイメージが創られていったのでは?と思う訳ですよ。


さて、そんな遠くからプレゼントを持ってやって来てくれた東方の三博士を一目見ようと、昨日の市内は何処へ行っても人の山,山、山:




しかも物凄い熱気!ま、当然か。子供にとってはサンタクロースが来るのと同じなんですからね。かくいう僕も1時間も前から街頭にスタンバイしてたんだけど、そうこうしている内にパレードの始まり、始まり〜。




先ずは馬の部隊から始まって、段々と手の込んだものへと移って行きます。このパレードの間中、山車に乗ってる人達が街頭の人々に向かって飴を投げまくるんだけど、その総量、何と
5トンらしい(驚)!しかも思いっきり投げてくるから、頭とか顔に当たって、これが結構痛いんだな(怒)。飴って硬いですからね。中にはこんなものもありました:



動くドラゴンみたいな。すげー。あんまり東方の三博士とは関係ない気もするけど、がんばって作ってるっぽいから、まあ、いいっか。気分も最高潮に盛り上がって来た所で、来ました、メルキオールの登場です!




さすが王様、すげー偉そうに椅子とかに座ってる。




で、ちゃんとプレゼントも持ってる(笑)。こんなのもありました:




子供達がシャボン玉を吹き捲くり、夜の照明と相まって幻想的な風景が辺り一面を覆い尽くします。そしてカスパールの登場:




オー、今度は立ってる。しかも何か偉そうに手とか振ってるし(笑)。まあ、プレゼントを持って来てくれたんだから偉いんですけどね。と思ったら、今度はこんなのが登場:




メカ象!!これは面白い!!!ちゃんと動いてるし、しかも背中に「これでもか!」って言う程のプレゼントまで載せてる!!そして遂に登場:




子供達に絶大な人気を誇るバルタザールの登場です。何でか知らないけど、バルタザールって人気があるんですよね。そこら中から、「バルタザール〜」って言う黄色い声援が飛び交っています。


僕は毎年この時期は休暇で海外旅行に行っているので、1月5日にバルセロナに居ると言う事はあまり無かったのですが、数年振りにこのお祭りを見てみると、ナカナカ味わい深いものがあって良いですね。さあ、これが終わると、イヨイヨ明日からはバーゲンの開始です。買いまくります。がんばるぞー!!
| バルセロナ日常 | 19:46 | comments(1) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
あけましておめでとうございます:2011年
新年あけましておめでとうございます。

ここ数年、年末年始はローマ、ロンドン、パリなどヨーロッパ各地で過ごす事が多かったのですが、そんな中、今年は何と、名古屋に来ています!と言うのも、クリスマス前に日本での仕事が重なった事などから、「それならいっそ」と思い立ち、約10年ぶりの日本の年末を楽しんでいると言う訳なんですね。「え、10年?」って・・・()、そうなんです!実は僕、渡西以来、冬に帰国した事が一度も無かったんですよね。

まあ、10年もの間、日本の年末を見てないと、さすがに忘れてる事が多くって、取り敢えず一番最初に驚いたのは、日本の冬の厳しさですね。って言うか、なんでこんなに寒いんですか!!!地中海性気候のバルセロナはともかくとして、去年行ったパリ、そして一昨年行ったロンドンに比べても、日本の方が圧倒的に寒いと思うんですけど・・・。「じゃあ、夏は涼しいのか?」って言うと、全くそんな事は無くて、今年の夏は亜熱帯の様に暑かった事を今でも良く覚えています。冬は極寒で夏は蒸し風呂・・・更に地震に津波・・・日本って自然環境的に見たら、住みにくい国ベスト5くらいに入ってるんじゃないのかな?まあ、だからこそ、こんな厳しい自然と共生する為に、科学技術が進歩したと言う側面もあるとは思うんですけどね。

その一方で、ちょっと驚いたのは、日本におけるクリスマスイブの華やかさです。これは以前のエントリでも書いた気がするんだけど、そもそもクリスマス発祥の地であるヨーロッパでは、クリスマスと言うのは「家族系のイベント」であり、その中でもイエスキリストが生まれた1224日と言うのは、親戚一同がおじいちゃんの家とかに集まって家族一緒に夕食を採ると言うのが、典型的なキリスト教国に住む人達の過ごし方なんですね。そしてこの日ばかりは、デパートや街中のお店は勿論の事、多くのレストランやバーですら、夜の営業はしていないと言う所が多いかと思われます。更に公共交通機関は22時頃で終わり。それを過ぎると、何時もは大勢の人で賑わうバルセロナのランブラス通りですら人影はまばらになると言う、まあ、つまりは一年の内で「最も街中が華やかでは無くなる日」、それが1224日の夜と言う訳なんです。

それが何処でどう間違ったのか知らないけど、日本ではクリスマスイブは恋人たちがお洒落なレストランでディナーをし、互いにプレゼントを交換し合った後、夜のネオン街へと消えていく・・・と、そんなロマンチックな夜と言う事に何時の間にかなってしまったんですね(苦笑)。更に何処へ消えて行くのか?と言うと、これ又、「ホテル・バチカン」だとか、「ホテル・ローマ」だとか言う、カテドラルを模したラブホテルの中で夜の営みを行うって言うんだから、日本人って本当に面白い。だって、数あるキリスト教のイベントの中でも最も神聖なイエスキリストが生まれた日に、あろう事か、カテドラルの中で、これまた、キリスト教では固く禁じられている「欲望の為の愛の営み」をするって言うんですから(苦笑)

そんなロマンチックなイメージを抱いた日本人カップルが、「日本がこれだけロマンチックなんだから、本場ヨーロッパではもっと華やかに決まってる!」とか言って、毎年沢山の日本人観光客の方々がクリスマス前後にヨーロッパに来るんだけど、個人的にはこの日ばかりはヨーロッパ旅行は避けた方が賢明だと思います。何てったって、1224日、25日は美術館、博物館は何処も開いてないし、公共交通機関も運行は極めて不安定。レストランだって開店してる所は限られてくるので、何だかんだ言って最終的にはMのマークの超有名レストランで寂しくディナーって事になるのがオチだと思いますね(笑)。ちなみに現在の日本マクドナルド社長の原田さんの奥さんは、僕が中学生の頃大ファンだった谷村有美さんです(どうでもよい豆知識)。

そんな事を思いつつ、「去年の今頃は一体何を考えてたのかな?」と、ブログを読み返してみたのですが、そこにはこんな事が書かれていました:

「僕は今、人生の中で最も充実し、一番楽しい時の中にいる気がしています。勿論失敗は沢山あり、無茶苦茶落ち込む事もあるけれど、それらを吹き飛ばすくらいの気力があり、何より毎日が輝いている・・・。」

この文章を書いたのはパリのホテルだったと思うんだけど、丁度一年経った今、不思議な事に僕はコレと全く同じ事を感じています。いや、正確に言うならば全く同じではありません。何故なら、僕の毎日はその光を失うどころか、一秒一秒キラキラと輝きを増して行っているのだから。

地中海ブログも今年で早や5年目を迎える事が出来ました。今年は去年までとは違ったスケールのプロジェクトが動き出したり、個人的に今まで踏み込んだ事の無い領域に挑戦したりと、色々な意味で飛躍の年になるのでは?と期待をしています。いや、絶対そうします。そして今年も、「楽しい人生」、「豊かな毎日」を送る事をモットーに毎日全力で生きていこうと思っています。

地中海ブログも昨年同様、僕の独断と偏見で勝手な事を書き続けていこうと思っているのですが、引き続きご愛読頂ければ幸いです。当ブログの読者の皆さんにとっても素敵な年になりますように。そして今年もヨロシクお願い致します!
| バルセロナ日常 | 21:21 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
グーグルマップ上ではカタルーニャが遂にマドリッドを制圧したらしい(半分冗談)
特にブログに書く程の事でも無かったんだけど、さっきチラッとネットで面白い事を見かけたので紹介したいと思います。

何でも
Google Mapでスペインの王宮と首相官邸を検索すると、何と、地図上にPalau Reial de Madrid, Palau de la Moncloaと出てくるんだそうです。



多分、と言うか絶対、日本の皆さんには何が何だか訳が分からないと思うのですが、この「間違い」はスペイン人、特にカタラン人にしたらトンでもない事なんですね。


何故か?


スペイン語で王宮は
Palacio Real、官邸はPalacioと言います。よって、王宮の正式名称はPalacio Real de Madrid、首相官邸はPalacio de la Moncloaなんですね。では一体、Google Map上に現れたPalau Reialとは何なのか?と言うと、実はこれ、カタラン語なんです。どうやらGoogle Mapの担当者が単純に間違えただけの話だったそうなのですが、この「間違い」にネット上のカタラン人達は大はしゃぎ!「カタランが遂に中央政権を制圧した!」とか、「カタランの時代がやっと始まった」、はたまた、「そらみろ、カタラン語の方がカステリャーノ(スペイン語)よりも国際的に知名度が高い」とか言いたい放題!今、スペインのネット上は2ちゃん並みに凄い事になってます(苦笑)。

「サイバースペースは何故スペースと呼ばれるのか?」じゃないけど、公共空間、独立、国家なんかのキーワードが踊りまくるネット空間と言うのは、もしかしたらカタラン人には結構親和性が高いのかも‥‥なんて思ったりしちゃいました(どうでも良い話終わり。バナナ食べて寝よ。)
| バルセロナ日常 | 23:48 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
スペインのニートはニニ(Ni Ni)と言うらしい:世界のニート事情
今週末はサグラダファミリアにローマ法王がミサに来ると言う事で、サグラダファミリアの周りは3日程前からかなりの数の警官を配して厳重警備をしたり、立ち入り禁止にしたりしてて近隣住民は大迷惑!更に経済危機でヒーヒー言ってるこんな時に、「公共の何十億ものお金をローマ法王訪問の為に使う必要が本当にあるのか!」って反対意見もかなり多いみたいです。そんな彼らが冗談まじりに言ってるのがコチラ:

ローマ法王ベネディクト16世の本名は「ラッティンガー」って言うんだけど、スペイン人にはこの響きが「マジンガー」って聞こえるらしく、反対派はローマ法王の事を「ラッツィンガーZ」とか言ってる(笑)。

ローマ法王関連でもう一つ驚いたのは、実は僕の家はサグラダファミリアの直ぐ近くにあって、ミサの音楽とかが直に聞こえてくるんだけど、今日テレビを付けてたら、テレビの生中継の映像と実際のミサとの間に約5秒程の差がある事に気が付いた。「生中継でも本当のリアルタイムじゃないんだ!」と実感しましたね。

そんな中、今日の新聞(La Vanguardia, 7 de Noviembre 2010)にスペインの若者事情に関するちょっと興味深い記事が載っていました。それがスペインのニートに関する記事なんですね。スペインにも勿論、日本で言うニートの様な人達は存在してて、近年それが社会問題になりつつあります。で、こっからが面白いんだけど、スペインではニートの事を「ニニ(Ni Ni))って言うそうなんですね。何故かと言うと、スペイン語でニートって言うのは、「働いてなくて、勉強もしてない」人の事らしく、それをスペイン語にすると「Ni Trabajan(働いてない), ni estudian(勉強してない)」となるので、その頭の部分を取って、Ni Niと名付けられたらしい。そしてスペインではこのようなニニ(Ni Ni)が18歳から24歳くらいに集中しているんだそうです。

何故か?

スペインでは一昔前まで(つまり親の世代まで)は高校に行くのはそんなに一般的では無かったので、(特に)勉強が嫌いな人とかの間では「高校には特に行く必要は無い」と考えている人が結構な数存在しています。で、そういう人達って言うのは、概して中学とかを1、2年落第する確率が高くって、彼らが中学を卒業するのが大体18歳頃なんだそうです(勿論ストレートでいけば、16歳で中学卒業)。その後、「あれ、俺、一応中学校卒業したんだけど、働くには未だ早いし、親と暮らしてればお金もかかんないし、ちょっと遊ぶか!」って事で、24歳くらいまで、高校や大学には通わず、かと言って働きもせずと言う生活を送るらしい。で、みんな、24歳頃になると、車が欲しくなったり、もっと遊ぶお金が欲しくなったりして「じゃあ、そろそろ仕事探すか」って事になって、昔なら比較的簡単に建設業とかについてたらしいです(今は難しい)。

実はこのようなニートって、世界的に増えてるらしく、今日の新聞のデータによると、アメリカでは16歳から29歳までのニートが若者の総人口の内、約21%、東ヨーロッパでは34%、そして先進国では13%存在すると言う数字が載っていました。

スペインの平均失業率は先週やっと回復の兆しを見せたのですが、それでも驚きの20%台。若者に限ると、この数字が驚異の37.1%にまで上昇します。かなり難しい状況だけど、先々週内閣改造があったばかりだし、ここからが腕の見せ所かもしれませんよ、サパテロ首相!そしてがんばれスペイン!!

追記:
今日の新聞(11月8日)によると、25歳以下のニニ対策の為に、カタルーニャ州政府は22億円相当を投入して、5000余りの雇用を創り出す事を決定したそうです。
| バルセロナ日常 | 20:42 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
夏バーゲンの始まり:入るのに世界一勇気のいるトイレ
今年もとうとうこの季節がやってきました。一年の内で最も待ち遠しい日の内の一つ、夏バーゲンの開催です!スペインでは夏休み前(71日)と冬休み後(17日)に全国で一斉に大幅値下げが行われるんですね。しかもその値下げ方が半端じゃなくて、半額引きは当たり前、店によっては初日から70%引きなんてのもざらでは無いから驚きです。



こんなんだと、「昨日まで普通に買っていた自分は一体何だったんだ?」と疑問に思う事しばしばなんですけどね(笑)。

さて、と言う訳で昨日、今日と朝から晩まで街に繰り出して買い物しまくっているのですが、そんなショッピングを思う存分楽しんでいる時に非常に困るのがトイレの存在です。ヨーロッパの都市では「街中にひしめく小売店を一つ一つ回って掘り出し物を見つけつつ買い物を楽しむ」と言うのがショッピングの醍醐味だと思っているので、僕はデパートなどには余り行かない派なのですが、そうするとコンビニなんかも無い環境で、実際問題として「一体何処でトイレを済ますか?」は非常に大きな問題となって現れてくるんですね。地球の歩き方なんかには、「カフェに入りましょう」ってあるんだけど、そんなに何回もコーヒー飲む訳にもいかないし・・・。で、コーヒー飲んだら飲んだで、又直ぐに行きたくなるという悪循環。



そんな時、僕が何時も愛用しているのが、こちら、ブランドショップが軒並み立ち並ぶバルセロナで最もエレガントな通り、グラシア通りに面しているショッピングセンター、ブルバード・ロサ(Bulevard Rosa)内にあるトイレです。で、実はこのトイレが凄いんです。何が凄いかと言うと、このトイレは通称、「入るのに世界一勇気がいるトイレ」なんですね(僕的には)。それがコチラ:



ジャーン、なんと、扉が透明なんです!!!そう丸見え!これは壊れているとかそういう事じゃ無くて、れっきとしたデザインなんです。



その証拠に、このトイレの入り口にはこんな感じでトイレットペーパーをお洒落に見せようと言う努力の跡が見られる(・・・成功しているかどうかは別として(笑))。で、このトイレがどういう仕組みになっているかと言うと、個室に入って鍵をかけるとガラスが曇る仕組みになっていると言う訳です:



鍵をかけて曇った所がこちらなのですが、あくまでも「曇り」ですので、ガラスにはあちら側で動いている人の影が見えたりします。曇りガラスであちらからは見えない事は分かってはいるんだけど、それでも僕的には入るのにちょっと躊躇しちゃいますけどね(苦笑)。僕がこのトイレについてTwitterでつぶやいた時、ものすごい反響があって、その中でも多かった反応が「えー、でもこのトイレ、使われているんですか?」っていう質問だったのですが、ハイ、もう無茶苦茶使われています。しかももっと驚きの事実を述べます。実はこのトイレ、男女共用なんです!!!日本じゃ、絶対にありえない!!!

スペイン人何を考えてるのかさっぱり分からない!まあ、でも小売店がひしめくこのエリアにあるのは非常にありがたい事も又確か。観光で来られた方とか、話のネタに一度は行ってみるのも面白いかもしれません。
| バルセロナ日常 | 19:37 | comments(8) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログの写真のサイズを変えてみようかな?とか思ったりして
実はTwitterの方で、「写真が小さくて見にくいんですけれども、何とかなりませんか?」というコメントを もらいました。(心に)グサッ・・・って大袈裟なんだけど(笑)、実は前々から気になってたんですよねー。「クリックすると写真が大きくなる機能とか欲し いなー」とか思って、一度、「欲しい、欲しい」ってダダこねてみたんだけど勿論駄目だったし(笑)。

と言う訳で色々と試してみる 事にしました。「どうせなら綺麗な写真でテストしたいな」と言う事で、先日行って無茶苦茶感動したル・トロネ修道院の佇む姿を題材にする事に。今まで使っ ていた写真のサイズは200×150だったんだけど、ちょっとず つ大きくしていったら、500以上ではブログの画面からはみ出してしまう事が判明。と言う訳で、400くらいから試してみる事に:


400x300


300x225

前後に文章がくる事なんかを考えると、400くらいがいいかな。どうせなら動画の大きさなどとの兼ね合いも考えてみようと思い、何時も見てる中森明菜のデビュー曲、スローモーションの映像と大きさを比べてみます(スローモーションについてはコチラ:地中海ブログ:パリ旅行その5:カミーユ・クローデル(Camille Claudel)の芸術:内なる感情を全体で表している彫刻作品、もしくは彼女の人生そのもの):



これだと丁度、400x300でピッタリ!と言う訳で、当ブログ の写真の大きさは400x300に決定しました!パチパチパチ(祝)。それにしても、人生が輝いている人の姿っていうのは、自然の素晴らしさに負けず劣らず美しいなー。
| バルセロナ日常 | 23:57 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
ルービック・キューブの神業を見ていて思った事:まだまだアナログ的な技には注目すべき事が沢山あるという当たり前の事実に気が付く 
先週からEU関連の各種国際会議に出席する為にスペイン各地を飛び回っているのですが、その関係で昨日までマドリッドに滞在していました。一昨日の夕方にValladridからスペインの高速鉄道(AVE)で着いたのですが、到着駅が何時も利用するアトーチャ駅じゃなくて滅多に使わないチャマルティン駅(Chamartin)だったのにはちょっと焦った(汗)。まあ、それでもAVEは何時もながらに快適でしたけどね。



さて、僕は仕事柄ヨーロッパ各地を旅する事が多く、必然的にヨーロッパの各都市のホテルを利用する事が多い生活を送っているのですが、そんな僕が今まで見て来た中でも「これは!」と思うホテルがマドリッドにあります(地中海ブログ:ホテルの歩き方:マドリッド(Madrid)のホテル:Hotel Spa Senator Espana)。



グランビア大通りに面して建っているHotel Spa Senator Espanaです。このホテルのルームナンバー1005番の部屋が去年からいたく気に入っていて、マドリッドに来る時は必ずこの部屋に予約を入れるようにしているんですね。



そんな訳で今回も同じホテルの同じ部屋に予約を入れてもらったのですが、到着してみたらちょっとした問題が発生。どうやら4日程前からこの部屋に先客が入っていると言う事で、今回はお気に入りの部屋に泊まる事が出来ず(悲)。代わりに隣の部屋(1004番)を用意してくれたのですが、デコレーションがちょっと違う以外は間取りや基本的なサービスなどは全て一緒でした。



どうしてこのホテルのこの部屋がそんなにも気に入っているのか?と言うと、理由は2つ程あって、浴槽付きの水回りが出入り口付近に全て纏められ且つ、ベッドルームへ入る所に扉が設けられている為、その扉を閉めるとベッドルームが物理的に独立する様になっています。だから典型的な他のホテルの様に、出入り口の扉一枚を介して廊下とベッドルームが直に繋がっているという構造では無く、2枚の扉がある事によって、廊下からの物音なんかが他のホテルに比べて静かだと言う特徴があるんですね。そして2つ目の決定的な特徴がコチラ:



驚くべき事に、グランビア大通りを見通す事が出来る、ちょっとしたテラスが付いていて夜などはココで食事を取る事やパソコンを広げて仕事をする事が出来ちゃいます。



しかも結構広い!初めてコレを見た時はたまげましたけどね、「え、本当にここに泊まっても良いの?」みたいな(笑)。僕的にはプチスイート並みです。って言っても、スイートはおろか、プチスイートすら泊まった事ないですけど(悲)。今の季節は屋外でワインを飲んだり仕事をしたりするのがこの上無く気持ちの良い季節なので、この様なシチュエーションは非常に嬉しい限りです。

さて今回AVEが到着したチャマルティン駅からホテルへは地下鉄で移動したのですが、その移動途中で大変面白い状況に遭遇しました。

実はだいぶ前から「マドリッドの人ってバルセロナの人に比べて、歩くスピードが随分速いなー」って思ってたんだけど、それを実証するかの様な状況がコチラです:



マドリッドのエスカレーター。このエスカレーター、バルセロナのエスカレーターのスピードに慣れた僕からしたらトンデモなく速いと思うんだけど、多分何も知らないカタラン人が乗ったら、確実にコケますね(笑)。だって、早すぎるんだもん。何でこんな違いがあるんだろう?やっぱり首都だからみんな歩くのが速いのかなー?(理由の詳細は調査中)

そんな事を考えながら地下鉄に乗っていたのですが、僕が乗っていた車両に、とある駅から一人の若者が乗り込んできました。特に変わり栄えもしない学生風の若者だったのですが、彼がちょっと変わっていたのは、その手に昔懐かしのルービック・キューブを握り締めていた事です。しかも椅子に座ると同時にすごい勢いでルービックを回し始め、それが驚く程速い!!何回やっても30秒以下で揃えていっています。こんな感じで:

そんな彼の神的な手の動きに、その車両に乗っている人の視線はもう釘付け。死角に入って彼の神業が見えない人なんて、身を乗り出してワザワザ見ているくらいだったんですね。かく言う僕も、5分近くの乗車中、ずーっと見続けてしまった程です。5分間もの間、一人の人間の視線を奪うなんて事は、ちょっとすごいですよ。

これを見ていて思ったんだけど、こういう「アナログの技」が「人の注意を惹き付ける力」と言うのはマダマダ強いんだなーと言う事です。iPhoneとかいくら早く操れたって、ココまで人の注意を惹き付ける事は出来ませんからね(笑)。

世界が急速にデジタル化していく中において、その対極に位置するアナログな技に注目が集まる事は何も不思議な事じゃないと思うんだけど、でも、こういう生身の身体が生み出す数々の業に直面すると、やっぱり人間として感動してしまいますね。そしてこの感動と言うのは、これから幾ら世界の表面がデジタルに覆われてしまおうが、決して失われる事はないんじゃないか?とまあ、そう思いましたね、今回の神業を見ていて。
| バルセロナ日常 | 21:18 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
内田樹の研究室の「リンガ・フランカのすすめ」を読んで:何故ヨーロッパでは、ゆるいコミュニケーションである「なんちゃってイングリッシュ」が成功するのか?
何時も見てる「内田樹の研究室」というブログに「リンガ・フランカのすすめ」と題する面白いエントリが載っていました。簡単に言うと、現在の英語優位の社会状況下において、英語を母国語としない国々の人々が英語を母国語とする人々と対等にやっていく為には如何なる仕組みが必要か?と言う事をかなり具体的に論じた刺激的な内容です。

グローバリゼーションが進行する現代社会の中において、英語を母国語とする人達が享受出来る優位性については、少しでも海外旅行や国際会議に出席した経験がある人なら誰しも感じる所だと思います。このような状況に対して彼が提案しているのは、「英語」という正式言語の他に、「Poor English(なんちゃってイングリッシュ)」という新しい枠組みを作って、コレを世界共通の言語にしようじゃないか」という事なんですね。では、この「Poor English(なんちゃってイングリッシュ)」って一体何?って言うと、これは英語を母国語とする人達が話す「正しい英語」ではなくて、コミュニケーションを取る為の英語で、必ずしも発音や文法が正確である必要は無いというレベルの英語の事だそうです。

で、この「Poor English(なんちゃってイングリッシュ)」を導入すると何故良いのか?と言うとですね、それはこの言語を母国語とする人は世界に存在しないので、現在の世の中のように、しゃべってる最中に英語を母国語とする人達に発音の悪さを指摘され話の腰を折られたり、文法が間違ってるからと言って、意見を聞いてもらえなかったりと言った不公平さが無くなり、みんなが同じスタートラインに立つ事が出来る訳ですよ。

実は以前、これと似た様な事を提案した事があって、僕の言葉では「なんちゃってトリリンガル論」と呼んでいました(地中海ブログ:2010年、今年最初のブリュッセル出張その2:バイリンガルを通り越してトリリンガルになる日本人達:なんちゃってトリリンガルが変えるかもしれない ヨーロッパの風景

「なんちゃってトリリンガル論」って言うのは、ヨーロッパの各地方で、その土地に根差した言語(フランス語とかスペイン語)で生活している日本人が、英語をしゃべる必要性に迫られた挙句、正確な英語では無く、取り合えずコミュニケーションを取る為だけの英語を身につけた結果、完全なトリリンガルでは無いんだけれども、ちょっとは3ヶ国語がしゃべれる様になっちゃった、そしてその様な日本人が実はポツポツと増え始めているのでは?という論の事です。

「英語をしゃべる必要性って一体なんだ?」とか思われるかも知れませんが、例えば、友達の家で開かれるパーティーなんかに行くと、大抵1人や2人はスペイン語がしゃべれない人なんかが居て、その人達と話す時は英語になると言う事が頻繁に起こります。この時要求されるのが、正確な文法や発音じゃないんだけど、取り合えずコミュニケーションが取れて、お互い冗談が言える程度の英語なんですね。そういう日常を過ごしている内に、知らず知らずの内に、なんちゃってトリリンガルになっていくと、まあ、こういう訳です。

この「なんちゃってトリリンガル論」の中で言ってる「パーティーとかでコミュニケーションが取れるレベル」と、内田さんが提案されてる「Poor English」は全く同じ事だと思います。そして、実はこの様な試みって言うのは、暗黙裡の内に欧州の様々な場面で既に試みられている事でもあるんですね。

僕は職業柄、欧州プロジェクトというのに深く関わっていて、ヨーロッパの様々な国の人達が集まる会合やプロジェクトミーティングに参加したりする機会が多いのですが、そういう所に行くと、必然的に共通言語は英語になります。しかしですね、英語を母国語としないヨーロッパ人達の中で、英語を流暢に話す事が出来る人というのは、きわめて少ない事に気が付きます。中には聞いてるこっちがハラハラするようなぎこちない英語を話す人もチラホラ。

でも、その事を恥ずかしく思ってる人はいないし、非難する人もいません。ましてや、英語がしゃべれないから意見を聞かないなんて事は先ずありえません。英語を母国語とする人が入って来たって状況は一向に変わりません。だって、「なんちゃってイングリッシュ」を話す人の方が多いんだから。時にはそれが仇となる事さえも。「なんちゃってイングリッシュ軍団」が連合を組み始め、聞き取れない「正しい英語」を話す英国人やアメリカ人に対抗する為に互いに助け合い、「ねえ、今なんて言ったの?」なんてやってます(笑)。

何故この様な状況が生まれたのか?・・・ココからは僕の勝手な推測なんですけど・・・。

ヨーロッパの強みは多様性です。星の数程存在する村や都市、そしてそれらの地方が生み出す様々な社会文化。陸続きなヨーロッパでは、道を一本越えた向こう側は違う言語を話す国だったり、隣近所には様々な異人種が住んでて、全く違う文化習慣を行ってるなんて事は日常茶飯事なんですね。

そういう人達と共存し、互いを認め合ってきたのがヨーロッパという社会です。

そんな社会の中では、「隣の人は自分とは異なる」という事が当たり前の前提として生活が営まれてきました。だからヨーロッパの人達にとっては、「コミュニケーションっていうのは、取れなくて当たり前」という感覚があるのでは無いのでしょうか?ヨーロッパ人にとって言語とは何はともあれ、先ずはコミュニケーションを取る為の道具であって、完璧に外国語をしゃべるなんて発想が出てこないんだと思います。つまり「通じれば良い」んです。

反対に、アメリカという国は、どうも英語を完璧に話せない人は「人に非ず」みたいな風潮があるのかな?という感じを受けます(どうなんでしょうか?)。「あなた英語上手くしゃべれないの?じゃあ、あなたの意見は聞きません」みたいな。(ガクブル)

逆にヨーロッパでは多少言語的に問題があっても、「何か面白い事を言うかもしれない」という事で、耳を傾けてくれます。

その辺の違いなのかな?と思うんですが、どうなんでしょうね?
この辺は面白いので、
Twitterで欧州在住組みの皆さんに聞いてみようかな。
| バルセロナ日常 | 21:52 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
カタルーニャにとって一年で最もロマンチックな日、サン・ジョルディ(Sant Jordi)
今日はカタルーニャにとって一年の内で最もロマンチックな日、サン・ジョルディ(Sant Jordi)の祭日です。

サン・ジョルディと言うのはバルセロナの守護聖人で、元々この日は彼を祝う為の日だったのですが、その後、偶然にもセルバンテス(Miquel de Cervantes)とシェイクスピア(William Shakespeare)という歴史的な文豪の命日と重なったり、ドラゴン(マドリッド)に苛められる可哀想なお姫様(カタルーニャ)と言った様に、政治的意味合いを持たされたりして、何時の間にか、「男性は女性にバラの花を、女性は男性に本をプレゼントする日」という事に落ち着いたんですね。(サンジョルディの歴史など、詳しくはコチラ:地中海ブログ:サン・ジョルディ(Sant Jordi)とカタルーニャ(Catalunya)、地中海ブログ:サン・ジョルディ(Sant Jordi)とカタルーニャ(Catalunya)その2、地中海ブログ:カサ・バトリョ(Casa Batllo)とサン・ジョルディ(Sant Jordi)



そんなお祭り気分のバルセロナの中心街は、そりゃあ、もうすごい人。元旦の熱田神宮に勝るとも劣らない盛況ぶりです。



この日は街中の至る所を、カタルーニャの国旗を掲げた店が所狭しと軒を連ね、公共空間が真っ赤なバラの花で覆い尽くされるのですが、この風景は何度見ても圧巻です。



聞く所によると、今日だけでカタルーニャで売り捌かれるバラの花は六百万本に上るのだとか。「百万本のバラの花をー♪」っていう歌があったけど、その六倍!加藤登紀子さんも真っ青の数字ですね。

更に面白かったのは、これら大量のバラの花が一体何処から来るのか?というカラクリです。六百万本ものバラの花をカタルーニャ地方で生産していない事は明らかなんだけど、実はその大半(45%)はコロンビアから輸入しているんだそうです。へぇー、へぇー、へぇー。そして残りの30%はオランダから、10%をケニアとエチオピアから、5%をアリカンテから仕入れているのだとか。地元カタルーニャで生産されているのは10%程度なんだそうです。

さて、この特別な日にはカタルーニャの至る所で様々なイベントが催されているのですが、その内の一つが街中の本屋さんで行われているディスカウントセールです。今日だけは何処もかしこも10%OFFを謳っています。僕は結構本を買う方なので、この割引はものすごく嬉しい!と言う訳で早速何時も行く本屋さんに行ってみたのですが、ここもすごい事になっていました:



店の中も街路に負けず劣らず、元旦の熱田神宮並み。「うーーん、もう、あっちいけ!!」みたいな(笑)。押し合いへし合いを経て、なんとかお目当ての本を掻き集めレジに辿り着き、やっとの思いで購入完了。



ルンルン気分で外に出て見ると、今日見た中でもナカナカ綺麗なディスプレイをした花屋さんがバラの花を売っていたので、一輪買って帰りました。

何時も思うんだけど、カタラン人って人生の楽しみ方を本当に良く知っていると思います。季節の節目毎に何かしらの出来事を催して、平坦な日常にアクセントを付ける祭事の事を「文化」と呼んできたと思うんだけど、ちょとした仕掛けを創り出す事によって、カタラン人達は彼らの人生を何倍も豊かにしている。そしてそれを受け入れるだけの社会的な懐の深さがココにはある。我々日本人が彼らから学ぶべき事はまだまだありそうです。
| バルセロナ日常 | 23:09 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
アイスランド噴火の影響:クロワッサンが美味しいカフェ(Badia Roca)で改めて思う地域活性化の鍵
毎週、週の初めというのは様々な国や地域からの訪問者の人達とのミーティングが「これでもか!」というくらい入っているのですが、今週は言わずと知れたアイスランド火山噴火の影響で殆どのミーティングがキャンセルになりました。

唯一キャンセルされなかったのが今日の午前中に行ったミーティングだったのですが、先方から先々週受け取ったメールの肩書きには「カリフォルニア州バークレー市の職員」とか書いてあったので、「絶対来ないな、来れる訳が無い」と踏んでたんだけど、時間通りに来てるじゃないですか!!!詳しく話を聞いてみると、何でも先週から別の用事でトリノに滞在していたらしく、バルセロナの空港は日曜日の午後には再開していたので、ギリギリ滑り込みセーフだったそうです。

今日はお昼過ぎにもう一つ用事が入ってたんだけど、そちらはドイツからのお客さんだったので勿論キャンセル。と言う訳で、久しぶりにちょっとした時間が出来てしまい、お天気も良かったので、今日は早めに仕事を切り上げて散歩でもする事に。で、思い出したのが以前Twitterで教えてもらった「クロワッサンが美味しいカフェ」の話です。何でもそのお店のクロワッサンは以前賞を取った程の味だとか何とか。

バルセロナ市内の「クロワッサンが美味しいカフェ」は結構行ってるつもりなんだけど、そのお店の名前はそれまで聞いた事がありませんでした。と言う訳で、期待に胸を膨らませ、はるばる行ってきたと言う訳です。

コンタクト
Address: Padua 91

Tel: 932123440

Web: http://www.badiaroca.com/


住所を見るに付け全く知らない通りだったので、「何処だ?」とか思いつつ、Googleで調べた所、我が子のようにかわいいグラシア地区の外れ、普段は絶対に行かないようなエリアにある事が判明(グラシア地区についてはコチラ:地中海ブログ:バルセロナモデル:グラシア地区再開発)。



大通りからは一本入った細い路地の角っこに位置してたんだけど、前面ガラス張りでナカナカお洒落な店構えです。



店内には手の込んだチョコレートやケーキ、パンなどが所狭しと並べられ、コーヒーが飲めるちょっとしたカウンターも用意されていました。で、イヨイヨお目当てのクロワッサンが登場:



ジャムや砂糖がついていないノーマルクロワッサンですね。実は案外こういう素朴なのが一番美味しかったりします。で、早速パク。うん、美味しい!バルセロナのカフェでよく出てくる典型的なクロワッサンみたいに、バターでベタベタという感じでも無く、何よりパンがフワフワ!サイズも大きめなので、コーヒーと一緒に頼むと、結構お腹は満足しちゃいます。

それにしても驚いたのがお客さんの出入りの激しさです。僕が行ったのが午後7時頃だったのですが、仕事帰りに寄って行く人や、夕飯までのちょっとした時間を友達と過ごすお年寄りの姿などで、店内はかなり賑わっていました。

店の定員さんともみんな顔見知りらしく、パンを買う序でに世間話に花を咲かせている人もチラホラ。こういう風景を見ていると、このお店は「地元密着の、この地域で大変評判の良いお店」という、僕的には「どんな有名な賞」よりも、もっと価値のある看板が良く似合いそうなお店だと言う感じを受けましたね。だってそのパンを食べて喜んでくれる人の顔が見えるんですから。

その地域が活性化しているかどうか?というその根底には、実はこういう小さいけど、とっても元気のあるお店が大貢献しているんだと常々思います。毎日人を幸せに出来るサービスと何気ない会話を提供出来るお店。実は都市の活性化にとって一番大事なのは、政治家が作る現実離れしたポリシーや経済学者の難しい理論なんかではなくて、「カフェで毎日行われる地元住民の何気ないおしゃべりなんじゃないの?」と言う事を思い出させてくれます。

最近ちょっと忙しくて、ナカナカ街に出る機会が無かったんだけど、やっぱりこういう「日常を観察する所から始めないと駄目だな」とちょっと反省。「これからは無理してでも出来るだけ街を歩く習慣を取り戻そう!」と心に誓いつつ、おいしいクロワッサンを頬張りました。
| バルセロナ日常 | 23:21 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加