地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
世界の食べ歩き方:パエリアの故郷バレンシアで食べるパエリア:La Riua
前回のエントリでお知らせしたように、昨日までバレンシアにおいて交通関連のカンファレンスに参加していました。



今回のカンファレンスは主に市当局や政府関係者など政策決定者に向けてのものだったのですが、スペイン国内ではこういう時のキープレーヤーってのは大体決まっていて、殆どみんな顔見知り。特に僕が発表したセッションなんて、ETRAグループのAさんとか、TSSJさん、BitcarrierM君など、お互い幾つも共通のプロジェクトを抱えてたりしてて、普段から良くコーヒーを飲みに行く様な間柄なので、非常にリラックスした雰囲気の中、カンファレンスを進める事が出来ました。それでも欧州委員会の交通分野の機関であるPOLISで長年責任者を務めてきたJさんからMacro Diagrama Fundamentalの数学的な質問が飛んできた時は、心臓が止まりそうなくらい驚きましたけどね。でも、まあ、なんとかそれも乗り切って一件落着!

さて、バレンシアと聞いて思い付く事と言えば、新鮮なオレンジ、火祭り、バカトラバ、失敬、カラトラバなのですが、その中でも真っ先に僕の頭の中に浮かぶ事と言えば、何を置いてもパエリアです。そう、何を隠そう、今や世界的に知られているスペイン名物料理の一つ、パエリアと言うのは、元々バレンシアの郷土料理の一つに過ぎなかったんですね。つまりバレンシアはパエリア発祥の地と言う訳。だからココ、バレンシアには昔から続いているパエリア専門店とか、評判の米料理専門店とかが沢山軒を連ねてるんだけど、そんなパエリアの故郷らしく、ホテルの朝食のビュッフェにまでパエリアが並んでいるのを見た時はちょっと笑いました。やり過ぎだろ、みたいな(笑)。



「そんな、パエリアなんて重たいもの、朝から食べる人いるのかー?」なんて思ってたら、隣に座ってたドイツ人っぽいおばちゃんがもりもり食べてたのには、コレマタかなり苦笑い(ドイツ人ってスゴイ)。

さて、そんなパエリアの故郷と聞いて黙っていられないのが、食べ歩きが大好きな僕の性分。って言っても岸朝子もビックリの料理記者歴2年程度なんですけどね。そんな僕が今回選んだお店は、バレンシアに数多く存在する米料理専門店の中でも名店と噂の高いLa Riuaです。

コンタクト:
Address: Mar 27
Tel: 963914571


お店の場所はバレンシアの中心近く、かなり道幅の狭い路地の一角に位置しています。



店の入り口は見ての通り、知らなければ絶対見過ごしてしまう程簡素なものとなっているのですが、一歩中に入ると、その印象はガラリと変わります。



店内は3階建てのかなり広々とした作りになっていて、壁の至る所には今まで受賞した賞状やらトロフィーやらが所狭しと並んでいるんですね。この店で長年働くカマレロと話をした所、何でも十数年前、日本に呼ばれて皇族の為にパエリアを作った事もあるとか無いとか。その話が本当かどうかは僕には分からないのですが、渡されたメニューを見てビックリした事は確かです:



なんと、この一ページ全部が、このレストランが提供するお米料理だと言うじゃないですか!「えー、こんなに沢山米料理があるの??」って感じだったんですけど、かなり迷った挙句、今回はオーソドックスに海産物のパエリアを頼む事にしました。そして今日頼んだの一皿目がコチラ:



スペインのバルなどでは定番のタラの揚げ物です。普通は団子の様な丸い形をしているのですが、ここのは見ての通り細長い形をしていました。スペインバルの定番料理と言う事で、その辺のバルなんかだと、皮がフニャフニャだったり、中に入ってるタラが少しだったりと、不満が多い料理の一つなんだけど、ここのは文句の付けようが無いくらいに美味しい一品に仕上がってました。勿論揚げたてのアツアツのホカホカ。そして今晩頼んだもう一品がコチラです:



海老焼き!目が粗く大きい塩の上で海老を焼いただけのシンプルな料理なんだけど、この海老がもう、プリプリ。感動的なくらいプリプリ!美味しい!!!未だ前菜なんだけど、ここまででもかなり満足。で、終にきました、今日のメイン:



じゃーん、これがバレンシアのパエリアです!よく観光ガイドやバルセロナのランブラス通りなんかで見かける観光客向けのパエリアは、見かけを良くする為に香辛料などを使い、色を黄色く見せているのが多いのですが、本場のパエリアは見ての通り、茶色に近い色をしているんですね。で、早速食べてみます。パク、うん、文句無く美味しい!ご飯の一粒一粒に濃厚な魚介類のスープが染み込んでいて、味わい深い仕上がりになっています。その割にはお腹に溜まる程重たいと言う事も無くて、不思議な事に幾らでも食べれてしまう後味の良さすら感じさせてくれます。勿論上に載ってる魚介類も先程の海老と同じで身がプリプリ。このパエリアはちょっと美味しいぞー。

さすがバレンシアと言った感じで、もう今日はココまでで大満足、満腹もいいとこだったので、デザートはさすがにパスしました。コーヒーだけは頼んだんだけど、このコーヒーがコレマタ美味しいかった:



スペインって、イタリアやポルトガルに比べてコーヒーが美味しい所って少ないと思うんだけど、ココのコーヒーは合格点間違い無し。

満足、大満足です。店の雰囲気も良いし、料理は美味しいし、中心街から近いのでアクセスしやすいし、言う事ありません。気になるお値段の方なのですが、今日は2人で行って、飲み物込みで一人38ユーロでした。この料理の質でこの値段なら全く高いと言う気はしません。超お奨めです!
| 地球の食べ歩き方 | 21:34 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
プロヴァンス旅行その2:地球の食べ歩き方:フランス人って手先が器用なんだなーって思ったレストラン:ル・フォルマル(Le Formal)
プロヴァンス旅行の初日は、今回の旅で一番行きたかった場所、ル・トロネの修道院に朝一番で行ってきました。ココはいつ来ても思うんだけど、「こんな人里離れた所に、よくも、まあ、修道院なんか建てたもんだなー」と感心しますね、本当に。最寄の高速道路を降りて、クネクネ道を15分程走った所にある「ル・トロネ」という小さな小さな村から更に10分程森の中を入って行った奥深くにあるのですから。

で、そんなクネクネ道をやっと抜けて修道院の真ん前にある駐車場に入った所、嫌な予感が・・・。人の気配が全く無い・・・「怪しい」・・・。まさか、お休み??いや、そんな事は無いはず。フランスで616日は何の記念日でも無く、ごく普通の水曜日。でも全く人の気配がしない・・・と、そんな事を思いながら入り口まで行ってみたのですが、予想通り、扉が閉まってて、ドアの所に大きな文字で:

「洪水被害により、今日はお休みします」

との書き置きが



そうなんです!実は今週頭から南フランスを中心に大雨が続いていて、何でも昨日のニュースによると、コートダジュール地方バール県では18人の死亡が確認され、10人が行方不明になる程の被害が出ているそうなんですね。



ル・トロネのエントランス付近も大雨の影響で凄く事になっていました。

何週間も前からこの日が来るのを首を長―くして待ってたのに!!!でも、まあ、「自然災害だし、明日以降、また来ればいっか」と言う事で、急遽予定を変更してエクス・アン・プロヴァンスへ行く事に。

取り合えずエクスに着いたのがお昼過ぎで、せめて美味しいモノでも食べて元気を取り戻そうと思い、地球の歩き方に載ってたル・フォルマル(Le Formal)というレストランに入ってみました。



このレストラン、入り口がとっても小さくて、フルーツ屋さんの隣にあるのですが、見つけようという意志が無いと先ず見落としますね。



入り口を入ると、その先は通路になっていて、食事をするスペースは更にクルクル階段を下がった所に広がっています。



ナカナカお洒落な空間です。で、今日の一皿目がコチラ:



パイ生地上にマグロの刺身とか、その他諸々が載った料理。担当の女の子が、フランス語と、さっぱり聞き取れないフランス語訛りの英語で一生懸命説明してくれたんだけど、はっきり言ってマグロ以外何が載っているのかは不明()。でも、そんな良く分からない食材が結構良いハーモニーを醸し出していて、ナカナカ美味しかった。で、今日の二皿目がコチラ:



鴨肉のリンゴソースと付け合せ諸々。
これはバルセロナでも良く頼む料理なのですが、このお店がちょっと変わっていたのは、定番のリンゴソースと一緒にチョコレートソースが付いていた所です。最初は、「えー、チョコレート?」とか思ったんだけど、コレが意外と美味しかった。で、今回最も感動した料理がコチラ:




デザートに出てきたイチゴを使った、コチラも実は良く分からないくらい複雑な名前を持つ料理です(笑)。コレ、何が凄いって、この透明なカップが、飴で出来ていて、全部食べる事が出来るんですね。



こんな感じで、少しずつ壊しながら中のアイスクリームなんかと一緒に食べる事が出来ちゃいます。

このお店、地球の歩き方に載ってた中から適当に選んだんだけど、意外と良かったかも。少なくとも、一品一品の料理に対する手の込み様には恐れ入りました。フランス人って、手先が器用なんだなーと言う事が分かるレストランです()。ちなみにもう一つ分かった事は、フランスでは意外とミネラルウォーターが高いと言う事。今回のランチメニューの値段は2皿+デザート(グラスワイン付き)で25ユーロだったのですが、水とコーヒーを頼んだら、一人、32ユーロまで跳ね上がりました。

でも美味しかったし、久しぶりに名前がこんなに長い料理食べたし、まあ、いっか。
| 地球の食べ歩き方 | 23:58 | comments(5) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
ローマの食べ歩き方その1:Carlo Menta(カルロ・メンタ)
「ルネッサンスー、情熱―、僕のこの手はー・・・」と言う訳で今日はローマの食事事情について。言うまでもなく、ローマという街の楽しみの一つが食事である事は誰もが納得する所だと思います。ピザにパスタ、ティラミスなど、イタリアには「コレでもか!」というぐらい美味しいものが揃っています。

今日紹介するお店は初日の夜にタマタマ入ったお店で、その時パスタを頼んだのですが、そのパスタの味が忘れられないくらい美味しくて、滞在中何度も通ってしまった程のお店です。ソレがココ:



Carlo Menta(カルロ・メンタ)
お店はテンピエットがあるサン・ピエトロ・イン・モントーリオ教会(San Pietro in Montorio)やベルニーニの傑作、「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ(Beata Ludovica Albertoni)を擁するサン・フランチェスコ・リーバ教会(San Francesco a Ripa)があるトラステヴェレ地区(Trastevere)にあります。行き方は、トッレ・アルジェンティーナ広場(Largo di Torre Argentina)から8番のトラムに乗り、川を渡った停車駅で降りて直ぐの所です。

コンタクト
住所:Via Della Lungaretta, 101 angolo Piazza G. Tavani Arquati 102
電話番号:06.5803733
メール:carlomenta@inwind.it

初日の夜に僕がまいってしまったというパスタがコレ:



シーフードの特製パスタトマト味(Tagliolini alla Scoglio)。
コレはちょっとすごいですよ。麺は勿論アルデンテ。髪の毛一本の芯を残す、ミスター味っこもビックリのアルデンテです。ソースの方はトマトの酸味を利かせつつ、海老などの海産物がドッサリと入っています。料理記者歴約1年だけど、これ程美味しいパスタは食べた事が無いというくらいの衝撃でした。多分、料理記者歴40年の岸朝子氏も真っ青かな(実はバルセロナにコレに比肩するくらいのイタリアンがあるのですが・・・それは又、別の話)。更に更に、衝撃を受けたのがその値段。8ユーロ!!!コレは安い!安すぎる!
と言う訳で頻繁に通うという事になった訳です。その間色々な料理を試しましたが、ピザを含めどれも絶品。



コレはサラダと海老のクリームソースの特製パスタ(Tagliolini radicchio e gamberi)。不思議な事にサラダと海老が取ってもクリーミーなソースに絡まって素敵なハーモニーを醸し出している。パスタは勿論アルデンテ。コレも信じられないくらいの味でした。しかも8ユーロ。一体何なんだ、コノ店は!



コレは前菜の、トマトとロケットサラダの載ったニンニクを擦り付けたトースト(Bruschetta pomodoro e rughetta)。カタルーニャ名物、パンコントマテ(パンにトマトを擦り付けたもの)に似てるけど、ロケットサラダがとってもよく合っています。



コレはシンプルなナポリタン。麺は勿論アルデンテ。何が違うのかを自分なりに分析してみたところ、トマトが違うのかな?という結論に達しました。とっても新鮮なトマトを使っているとか、自分の家で栽培しているとか。それに以外に考えられない。



そしてコレがデザート。勿論イタリアンジェラート。

コノお店は本当に美味しいです。しかも安い。自身を持ってお薦め出来ます。
「星、3つですー」。
| 地球の食べ歩き方 | 22:37 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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