地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
スペインのガリシア地方でワイン製造の為の葡萄の収穫(ヴィンテージ)始まる
先週中頃の事だったのですが、ふと夜のニュースを見ていたら、ガリシア地方でヴィンテージが始まると言うニュースが流れていました。「ヴィンテージ」と聞くと、「オーディオとかカメラとか、年代ものの何かかな?」と思う人が多いかと思うのですが、ヴィンテージと言う言葉は本来、ワインを作る為の葡萄の収穫から醸造、そして出荷する為の瓶詰めまでの工程を表す言葉なんですね。



では、何故ガリシアのヴィンテージが気になっているかと言うとですね、実はガリシアに滞在していた時に、(大変ラッキーな事にも)知り合いの経営しているブドウ畑に連れて行ってもらって、そこで見せてもらったワイン醸造の工程が大変印象に残っていたからです。もっと言っちゃうと、実はスペインでは数年前から地元産のワインとスター建築家によるアイコン建築を絡めた「ワイン観光」なるものが密かなブームとなっていて、その状況を一度この目で見ておきたいという理由もありました。スペインにおけるワイン観光の状況については以前のエントリで書いた通りなのですが(地中海ブログ:ワイン観光について:ワイン貯蔵庫の生き残り戦略:ワインと建築の協働)、数年前、オーストリアのウィーンに行った時に見たスティーブン・ホールのデザインしたワイン貯蔵庫と、観光戦略なんかが非常に印象深かったのを今でも覚えています(地中海ブログ:ウィーン旅行(Vienna / Wien)その4:スティーブン・ホール(Steven Holl)の建築:ロイジウム(LOISIUM Kellerwelt):歴史的遺構という物語空間に接続された現代建築、地中海ブログ:ウィーン旅行(Vienna / Wien)その5:スティーブン・ホール(Steven Holl)の建築:ロイジウム(LOISIUM Kellerwelt):内部空間にて思う事)。



その時は迷宮の様に張り巡らされた地下道に「え、伝統的なワイン醸成場ってこんな風になってるの?」って言う驚きを隠せなかったんだけど、ガリシアで体験したワイン畑は、又それとは違った感動を僕に与えてくれたんですね。と言うのも、緑豊かなガリシア地方のワイン畑には、こんな風景が広がっていたからです:



じゃーん、360度大自然のパノラマ!こんな風景の中に「これでもか!」って言うくらいのブドウ畑が広がっていたんですね。思わずこんな写真撮っちゃいました:



僕は身長が175センチくらいあるのですが、その僕が埋もれて見えないくらいだから、葡萄の木って結構大きいって言う事が分かるかと思います。で、そのブドウ畑を堪能した後は、実際にワインを醸成している工場に連れて行ってもらって色々と詳しく説明をしてもらった後に、待ってましたの試飲会!



樽から直接注がれた作り立てホヤホヤのワインを飲ませてもらったんだけど、滅多にありませんよー、こんな機会。



実はこの知り合いが経営しているワイン畑と言うのは、ガリシアではかなり知られていて、ここ数年は、スペイン中にその名を轟かせている白ワインAlbarinoを抑えて、ガリシア州最高の白ワインに贈られる数々の賞を総ナメにしてるくらいなんですね。と言っても普通のスペイン人でこのワインの名を知っている人はごく僅かなんだとか。と言うのも、製造数が少なく限られている上に、約80%のワインはドイツ方面に送られているからそうなんです。残りの20%は、レストランや知り合いからの直接の注文で消費されているのだとか。だからこのワインを市場で手に入れる事は結構困難で、最近では幻のワインと言われる事もあるとか何とか言う噂を聞きました。



僕はお酒はそんなに飲む方じゃなくって、どちらかと言うと「違いの分からない男」に分類されると思うのですが(笑)、そんな僕でもこのワインがちょっと特別だという事くらいは分かるかな。それ程美味しいんですよ、このワイン!!

ちなみにこの知り合い、本職は町の医者で、ワイン作りは友達と始めた趣味なのだとか。趣味でやっているからこそ、無理して売ろうという気は全く無くて、自分達が納得のいく品を好きな量だけ毎年作っているんだそうです。そんなゆったりとした姿勢が、正にガリシア地方の大自然の中で育まれた社会文化を表象しているかの様で興味深かったなー。その話を聞いた時、以前雑誌のインタビューで、カタルーニャ地方の3星レストランのオーナーシェフであるカルメ・ルスカイェーダ(Carme Ruscalleda)さんが、最近のスター建築家によるアイコン建築とワイン観光ブームについて話していた事を思い出しました:

「印象的な建築はワイン貯蔵庫を世界の日の当たる場所へと連れて行きました・・・しかし(ワインなどの)ブランド名の質はその製品自体(ワイン)の質によって保持されるべきですね」
“la arquitctura impresionante hace que unas bodegas den la vuelta al mundo”, pero “ es la calidad del producto lo que mantiene la marca de una casa”

ワインブームも良いけど、本質はワインの味だろ、と、まあ、そういう事ですね。そんな事を思いつつ、今週末も美味しい白ワインに舌鼓を打ちながら、幸せに夜が更けていきました。
| バルセロナ日常 | 04:56 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:ランブラス通りで最近増えてきている詐欺行為について
一昨日の新聞(La Vanguardia, 28 de August 2011)に、バルセロナで最近増えてきている犯罪情報が載っていました。当ブログではこれまでにも、観光客の方々やバルセロナ在住の皆さんに向けた「泥棒ちゃん情報」を提供してきたのですが(地中海ブログ:在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:どうやら最近日本人による日本人を狙ったスリが頻発しているらしい、地中海ブログ:在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:バルセロナの地下鉄スリの典型例)、ココの所のメディアを見ていると、どうも今年は例年に比べてスリや空き巣などの軽犯罪が増えてきてるみたいなんですね。

かく云う僕も全く人事では無くって、と言うのも、今月初めの事だったのですが、バルセロナ中を震撼させる様な事件が僕の家の目の前で起こったばかりだったからです。



その日の朝11時頃の事だったと思うのですが、何か違和感を感じ、窓から外を見てみたら、バルセロナを斜めに走る大動脈、ディアゴナル大通りが前面封鎖され、見た事も無い数の警察官と機動隊が集まって来てるじゃないですか!「何だ、何だ?」とか思い、下に降りて行って「あのー、住人なんですけど、何かあったんですか?」って聞いても警察はダンマリを決め込むばかりで何も教えてはくれず・・・。ただただ、「ここは危険ですので安全な場所に避難してください」と、見る見る内に周辺は立ち入り禁止区域に。



そうこうしてたら、ライフルや防弾チョッキで身を固めた機動隊が続々と集まってきて、何やら目の前の建物に突入する様な勢いだったんだけど、「ここに居たらまずいかも」と言う直感が働き、その時はその場を即座に離れました。



で、結局その騒ぎはお昼前には収まったんだけど、関連情報をネットで探した所、どうやらその建物に住んでるルーマニア人が、「同僚に撃たれた!」とか言って、足から血を流しながら近くのカフェに駆け込んだというのが、全ての始まりだったらしいんですね。で、その男の、「犯人は未だ家の中に武装しながら立て篭もっている」と言う証言を基に、警察と機動隊が駆け付けたって事らしいんだけど、奇しくもその日は例のオスロでの大量殺人事件があった日から丁度一週間目に当たる日だったので、「もしかしたらそれ関連では?」と言う憶測が警察内で飛び交い、バルセロナ中の警察がこれ以上は無い武装をしながら駆け付けたって言う事らしいです。僕も初めて見ました、あんなに沢山の機動隊が物凄い武装している姿。

で、結局どうなったのかと言うとですね、気合を入れて部屋に踏み込んではみたものの、そこはモヌケの殻だったそうです。警察のその後の必死の捜索にも関わらず犯人は見つからず、結局警察が辿り着いたのが、「通報してきたルーマニア人の自作自演なのでは」って言う結論らしい(苦笑)。調べによると、どうやら彼は、銃の手入れをしている最中に誤って引き金を引いてしまい、その弾が足に当たちゃってどうしていいか分からず、その言い訳に「撃たれた!」とかいう演技をしながらカフェに駆け込んだのだとか・・・。まあ、大事に至らずに良かった事は良かったんだけど、何ともお騒がせな、バルセロナらしい事件でした(苦笑)。

一昨日の新聞には、これとは又違ったタイプの、って言うか、ある意味これよりも性質の悪いと思われる、最近バルセロナで増えてきている観光客を狙った手口が(警告と共に)紹介されていました。それが行われているのがバルセロナに来た人なら誰もが一度は訪れるランブラス大通りだって言うから驚きです。



歴史的に市民の憩いの場となってきたランブラス通りは、何時の間にかその主役の座を観光客達に奪われてしまい、「街路の真ん中を観光客が、その両脇をカタラン人達が歩いている」と皮肉られる程の状況にまで陥っているのですが、今回の事件は観光客が余りにも増え過ぎてしまったが故に引き起こされた事件と読む事も可能かもしれません。 その舞台がコチラです(写真に写ってる特定のレストランと言う事ではなく、ランブラス通りに面している全てのレストラン)。



一見普通のレストランに見えるのですが、どうやらそこでは、格安のランチ定食を提示しつつ、「あるトリック」を用いて観光客から大金を騙し取るという詐欺に近い行為が白日の下、堂々と行われているそうなんですね。



その手口なのですが、店の前に「今日のランチ定食:1皿目、2皿目&デザート付き(飲み物別)で12ユーロ」と書かれた大きな看板を出しておき、

「おー、ランブラス通りのど真ん中で12ユーロなら破格の値段じゃないですか!」

とか思わしておいて、席に着いた観光客に口頭で飲み物を注文させます。で、普通に「ビール」とか注文すると、馬鹿でかいジョッキが出てきて、それが12ユーロとかするそうなんですね。つまりランチ定食と飲み物が同じ値段に設定されていて、しかもレストランによってはその値段の中に税金が含まれていなかったりするので、最後の会計が30ユーロとかに跳ね上がったりするって訳ですよ!

観光地のレストランって言うのは、どうにかこうにかして利益を上げようとするのは分り切ってる事で、ランチ定食の中に飲み物が含まれて無い事や、表示されてる値段の中に税金が含まれてないってのもバルセロナではそれ程珍しくはないんだけど、ランブラス通りで行われている事は、かなりあくどいと言わざるを得ません。誰もビールが一杯12ユーロもするなんて思いませんからね。しかも確信犯的に、飲み物の値段が書かれたメニューを見せないで、「口頭で」飲み物を注文させている所がポイント。こうする事で、「悪いのはあくまでも値段を見ずに注文した観光客の方だ!」という姿勢を見せている訳ですよ。

では、これを避ける為にはどうすれば良いのか?

解決法は簡単で、レストランで何かを注文する時は、必ず値段付きのメニューを見てからオーダーをする事だと思います。で、更に、会計の際には必ず自分が頼んだものと値段が合っているかをチェックする事。そして間違っていた場合には、必ずクレームを付ける事。

今回のこの一件は、21世紀最大の産業であり、都市が発展する為には絶対に避けては通れない「観光と言う現象」が引き起こした弊害と見る事も出来ます(地中海ブログ:都市の闇:ヴェネチア(Venezia)の裏の顔とジェントリフィケーション(Gentrification))。そしてそれは観光が激化していけば行くほど、つまり都市が発展すればする程、様々な新しい事例が出てくると考えられるんですね。そういう意味において、世界的な観光地と化してしまったバルセロナの中心街は、世界に先駆けてこの様な負の事例が出てくるショーケースと成り得るのかもしれません。とにもかくにも、観光客の皆さんは十分に注意してください。
| バルセロナ日常 | 07:28 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
第7回バルセロナ、モデルニスモ祭り(Fira Modernista de Barcelona 2011)
毎年この季節になると、バルセロナの新市街地(Eixample)と呼ばれる一角にある通り、ジローナ通り(C/Girona)を歩行者天国にして「地区祭り」が行われるんだけど、これが始まると、「あー、夏が始まったなー」って感じで、公共空間で飲むワインなんかがとっても美味しい季節の到来となるんですね。



このお祭りは「夏の到来を祝う」と言う名目の下に、バルセロナ中の各地区において行われるFiesta Mayorと呼ばれるものの一種なんだけど、このジローナ通りで行われるお祭りは他の地区で行われるものとはちょっと趣向を異にしてて、バルセロナモデルニスモ祭り(Fira Modernista de Barcelona)と呼ばれています。



モデルニスモと言えば誰でも思い付くのが、ガウディやらドメネク・イ・ムンタネールやらと言った大御所建築家だと思うんだけど、実はバルセロナのお宝は何もサグラダファミリアやカサミラ、サンパウ病院と言った世界的に知られている作品だけでは決してありません(地中海ブログ:まるで森林の中に居るかの様な建築:サグラダファミリアの内部空間、地中海ブログ:リュイス・ドメネク・イ・ムンタネール(Lluis Domenech i Montaner)によるモデルニスモ建築の傑作、サンパウ病院(Hospital de la San Pau):病院へ行こう!どんな病気も直ぐに治るような気にさせてくれるくらい雰囲気の良い病院、地中海ブログ:リュイス・ドメネク・イ・ムンタネール(Lluis Domenech I Montaner)の傑作、カタルーニャ音楽堂:コーディネーターとしての建築家の役割を再確認させてくれる名建築)。それとは全く逆に、世界的には殆ど無名と言っても良い建築家達が世紀末に創りまくった建築、そしてその集積による街の風景こそ、バルセロナのお宝と言っても過言ではないんですね。



バルセロナの新市街地を歩いていると、こんな素敵な薬局にふと遭遇したりします。そしてそんな「偶然の発見」と「新鮮な驚き」こそが、僕達の日常生活に華を添え、街中の風景がこの様な質の高い建築物で満たされている事こそ、このバルセロナと言う街における「生活の質」を向上させている要因なのかもしれません。まあ、って言っても、それら埋もれたお宝をバルセロナが発見したのは結構最近の事で、90年代前半だって言うんだから、それら無名のモデルニスモ建築の存在が世界的に知られてなくてもなんら不思議ではないんですけどね。その様なお宝があると言う事を市民に知らしめるキッカケとなったのは、何を隠そう、1992年のオリンピックと同時平行的に進められていた「文化のオリンピック」と呼ばれる企画展であり、その中で出版された「黄金の三角形」と言う展覧会カタログが決定的な役割を果たした事は間違いありません。



この「黄金の四角形」と言う言葉は一体何を指しているのか?と言うとですね、実はバルセロナの街並みと言うのは上空から見ると、133メートル四方の四角形が縦横無尽に並んだ様な街並みをしているんだけど、上述した無名の建築家達によるモデルニスモ建築が多く建てられた所こそ、何を隠そうこの四角形が沢山並んだエリア、エンサンチェと呼ばれる新市街地だったんですね。



つまり「黄金」とはそれら新市街地に眠っているお宝=モデルニスモ建築の事を指していて、それらが眠っているエンサンチェを構成する一つ一つの街区の事を四角形と呼び、このエリアを「黄金の四角形」と名付けたと言う訳なんです。この点について以前のエントリで僕はこんな風に書きました:

“・・・何故ならスペインの近代工業発祥の地であり、産業革命推進の地でもあったバルセロナにおいては、蓄積されたブルジョアの産業資本が不動産とそれを飾る建築に投資されたからなんですね。つまりエンサンチェを埋め尽くしているモデルニズモ建築郡は、その時期を担った人々の社会・文化・経済的表象だと言う事が出来ると思います。そしてセルダが計画したエンサンチェはそのモデルニズモが「これでもか」というぐらいに花咲く舞台を提供しました。その最高の舞台においてガウディ、ドメネク・イ・モンタネール(Lluis Domenech i Montanter)、プッチ・イ・カダファルク(josep puig i cadafalch)などの建築家達の競演が始まったわけです。

・・・

四角形とは上述したエンサンチェを構成する一つ一つの街区を指しています。その街区を色とりどりに飾る建築郡はまるでエンサンチェという大宇宙に散らばる星々のよう。正にバルセロナにおいて建築が表象芸術として花咲いた時代でした。“

そしてこの類稀なるネーミングをした人物こそ、若き日のアルベルトさんに他なりません(地中海ブログ:バルセロナ現代文化センター(CCCB))。彼はこの展覧会後、とある理由でバルセロナ現代文化センターを辞めてるんだけど、最近ではカタルーニャの歴史的な方向性を決定付けた1700年代の研究者として頭角を現してきています。ボルンの市場跡に計画されている文化センターを裏で手引きしているのも実は彼。やっぱ、やるなー。

さて、ちょっと話が脱線しちゃったんだけど、僕は毎年このモデルニスモ祭りを大変楽しみにしていて、何故かって、このお祭り、唯単に「街路を歩行者空間にしてビールを楽しみましょう」って言うだけでなく、皆、世紀末の様な格好をして、あたかもその時代にトリップした様な気にさせてくれる雰囲気が漂っているからなんです。



街路空間に所狭しと並んだ露店には、チーズやソーセージ、ワインと言った特産物が「これでもか!」ってくらいに並んでるんだけど、それらを捌いてる売り子さん達も、その当時の衣装を身に纏い、当時の様子を現代に良く伝えてくれていたりします。



このお祭りには、各地方都市のモデルニスモ観光を売り出すべく、沢山の村々が観光アピールをしにきてるんだけど、その人達もこんな感じ:



中には警察官の格好をした人や、街路で絵描きをしている人なども見かけます:



更に、当時街路を走っていた車やタクシー、そしてバスなどと言った展示物も充実:



ワインやビールを片手に陽気な大人達だけでなく、子供達にも楽しんでもらおうと、当時使われていたピアノなどを持ち出し、子供達も大合唱。ビジュアル面だけではなく、音をも駆使して、カタルーニャが黄金熱に熱狂し、社会全体が盛り上がっていた世紀末の様子を体験する事が出来ちゃうと言う訳なんです。そしてそんな展示物の背景にチラチラ見え隠れするのは、100年前から変わらずにそこに佇む当時と変わらぬ風景:



モデルニスモ様式の建物がこの通りにはあちらこちらに散々していて、それがこの地区に住む人達の心象風景になっていたりするんですね。この様な、都市を存分に使ったお祭り、都市空間を非日常空間に変える事による楽しみが、一辺倒になりがちな我々の日常生活に程良いリズムを付け、この都市に生きる喜びになっているとすら言えるのかも知れません。今年で7回目を迎えるこのお祭り、6月3日から5日まで、Girona通りで行われています。在バルセロナの皆さんは勿論の事、観光で訪れられている皆さんも是非行ってみては如何でしょうか?きっとバルセロナの違う一面が見られると思いますよ。
| バルセロナ日常 | 19:43 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
速報:スペイン南東部(Lorca)で地震発生
昨日、511日夕方頃の事だったのですが、スペイン南東部に位置するロルカ(Lorca)と言う街で、マグニチュード5.1の地震が発生しました。



この地震で少なくとも
8人の方々が亡くなった模様です。マグニチュード5.1と言うと、我々日本人にとってはそんなに大した事はないかの様に聞こえるかもしれませんが、地震への備えが殆どないと言っても過言ではないスペインにおいては、ウェブに掲載されている写真(El Pais紙から写真は拝借してきました)を見る限り、相当な被害が出ている模様です。



特に耐震構造など全くない建物の崩壊が結構あるみたいです。



更に人々は不安で一杯で、倒壊する恐れがある建物の中には居たくないので、広場などのパブリックスペースに避難している人なども見かけます。



奇しくも昨日は、イタリアで大地震があると言う、ある種の噂がたっていたのですが、それがスペインで現実の事となってしまいました。




まだ詳しい事は分からないのですが、情報が入り次第
Twitterなどでつぶやいていこうと思っています。

追記:

今日の新聞によると、昨日の地震は2回の大きな揺れがあったそうで、1回目がマグニチュード4.5、2回目が5.1だったそうです。今日までに9人の方の死亡が確認され、113人の方々が重軽傷を負われたのだとか。今回の地震でロルカにある80%以上の建物が影響を受け、地震に慣れていないスペイン人達は不安な日々を送っていると言う事が、メディアを通して伝えられています。この地方で大きな地震が起こったのは実は今回が初めてではなくて、1674年、そして1818年にも起こっています。


追記その2:

スペイン政府は今回の被害者に対して、死亡した人や後遺症が残った人などに対して日本円で約200万円(18.000ユーロ)までの見舞金、そして住む所が無くなった家族などに対しては、一年間に70万円(6700ユーロ)までの助成を約束しました。対応早いな!

| バルセロナ日常 | 08:28 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
今年のサンジョルディ(2011)は「日本との連帯の日」に:カタルーニャが日本を全力で支援してくれています
スペイン、そしてカタルーニャでは一年を通して様々な文化行事が行われ、その中には「え、こんなの祝うの?」って言うビックリ系のものまであるのですが、そんなおもちゃ箱をひっくり返した様な文化行事の中でも、僕が「最もロマンチックだなー」と思うのが、毎年423日に行われるサンジョルディと言うイベントなんですね。



「サンジョルディとは一体何か?」と言うとですね、まあ、簡単言えば、カタルーニャのバレンタインデーに当たり、男性は女性に真っ赤な薔薇の花を、女性は男性に本を贈ると言う、この地に古くから伝わる伝統的なイベントの事を指します。




だからこの日ばかりは街中の至る所が真っ赤な薔薇の花と書籍を売る売店なんかで埋め尽くされると言う、大変ロマンチックな風景が出現する訳なんだけど、勿論この行事はカタルーニャのアイデンティティと深―く関わっていたりして、黄色の下地に赤い
4本線を引いたカタルーニャの国旗をも至る所で目にする事にもなるんですね。何故男性は女性に真っ赤な薔薇の花を、何故女性は男性に本を贈る事になったのかについての歴史的経緯などは以前のエントリに詳しく書いたので、興味のある方はコチラをどうぞ(地中海ブログ:カタルーニャにとって一年で最もロマンチックな日、サン・ジョルディ(Sant Jordi、地中海ブログ:カサ・バトリョ(Casa Batllo)とサン・ジョルディ(Sant Jordi)、地中海ブログ:サン・ジョルディ(Sant Jordi)とカタルーニャ(Catalunya)。

しかしですね、今年のサンジョルディは、例年とその趣向が少し違っていました。


何故か?


何故なら、今年のサンジョルディの日は、先月起こった東日本大震災を支援する為の、「日本との連帯の日にしよう」と言う動きが前々からあり、午後
12時から、サグラダファミリア生誕の門前において、大々的なイベントが行われたからです。



スペインに住む
40%以上の日本人はカタルーニャ在住で、この地には数多くの日系企業が籍を置き、毎年数多くの観光客が訪れる事などから、カタルーニャ州政府は震災が起こった直後に声明を発表、地元の新聞、La Vanguardia紙に至っては今日まで毎日の様に日本特集を組むと言う未だかつて無い取り組みをしてくれていた程でした(地中海ブログ: La Vanguardia紙が日本応援キャンペーンをしてくれます:カタルーニャは日本と共に:“Catalunya con Japon”)



生誕の門前は通行止めにされ、沢山のテレビカメラや報道陣達、そしてサグラダファミリアの塔の間には日本の日の丸が掲げられていました。僕は直ぐ近くに住んでいるので、「イベントを生で見よう」と
12時前から生誕の門前でスタンバってたんだけど、主舞台が高台に位置していた事から道路側からは良く見えず、「これなら家でテレビ中継の方が良いか」と思い、急いで帰って生中継を見る事に。



イベントは、真っ白な着物を着たカタラン人の淑女(?)っぽい人の司会で進行し、カタラン人達による日本の伝統楽曲の演奏に始まり、カタラン語による俳句の読み上げ、日本領事館の方のスピーチなど、様々な催しが行われたんだけど、その中でも個人的にちょっと驚いたのは、現カタルーニャ州政府大統領の
Artur Masさんが日本語でスピーチを始めた事でした。

勿論誰かが書いたもの(アルファベットでふりがなが打ってあるやつ)を読んでただけなんだけど、それでも、ぎこちない日本語で一生懸命話している姿には正直感動してしまった。そのスピーチが終わった時には思わずガッツポーズ!やっぱり「その地の言葉でコミュニケーションを取るって大切だよなー」としみじみ考えさせられてしまいました。それだけで親近感が湧きますからね。僕が、かなりぎこちないカタラン語でカタラン人達に話しかける時の彼らの喜び様、何故あんなに彼らが喜んでくれるのか?と言う事がちょっと分かった気がした。


カタルーニャ州政府大統領は、「カタルーニャは全力で日本を支援する」と言ってくれました。それは単なる言葉だけではなく、今でも毎日の様にメールをくれる友人達、事ある毎に電話で気使ってくれる人々、そしてカタルーニャの伝統的な日、サンジョルディの日を、日本との連帯の日と決め、サグラダファミリアの前で大規模なイベントを開催してくれたカタルーニャ州政府などの行動からも身を通して感じている毎日です。


本当にありがとうカタルーニャ!
又少し、カタルーニャそしてカタラン人が好きになりました。
| バルセロナ日常 | 21:51 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
サグラダファミリアで放火事件発生:ガウディのオリジナル家具などは全て無事らしい
昨日は朝からマドリッドに出張で、バルセロナに帰ってきたのが夜の23時。16時間の旅は流石にきつくて、帰ってきてシャワーを浴び、ウェブを見たら、「サグラダファミリアで放火!」とか言うニュースがトップで流れてるじゃないですか!!

「な、何―!!」とか思って詳細情報を探したけど見当たらず。仕方が無いから今朝の朝刊まで待つ事にしたんだけど、流石に今日の主要紙は何処もこの事件をトップニュースに持ってきていましたね。まあ、当然と言えば当然で、サグラダファミリアは、グラナダのアルハンブラ宮殿、マドリッドのプラド美術館と並ぶ、スペイン3大観光名所の一つとなっていて、「バルセロナと言えばサグラダファミリア」と言うくらい今では有名になった感があるからなんですね(地中海ブログ:
世界の観光動向とカタルーニャの観光動向2008)。



当ブログでは、去年の11月にローマ法王が訪問した時の事(地中海ブログ:
バルセロナの都市戦略:ローマ法王のサグラダファミリア訪問の裏側に見えるもの)や、その為に慌てて内部空間を完成させ、それを市民に公開した所、「ナウシカの腐海の底の様な空間」がお目見えした事などをリポートしてきました(地中海ブログ:まるで森林の中に居るかの様な建築:サグラダファミリアの内部空間)。



そのバルセロナのお宝中のお宝で放火とは‥‥。


で、今朝の新聞によると、放火の犯人はバルセロナ在住の65歳の男性。放火された場所は、観光客には普段は公開されてない教会堂にくっ付いてる祭司の人達の更衣室(聖具室)だったそうです。で、「犯人はどうやってそこに侵入したのか?」と言うと、毎朝9時に始まるミサを利用して教会堂に侵入し、ミサが終わり、信者の人達がそこを去って行く時に家具の間に身を隠し、誰も居なくなったのを見計らって、聖具室に侵入したそうなんですね。で、「何で更衣室に侵入したのか?」と言うとですね、どうやらそこにある貴重品箱の中にあるお宝が狙いだったらしく、その鍵を開ける為にオイルを使い、手元を照らす為にライターの火を使っていて、それが衣服などに引火したのが今回の火災の原因では?と見られているそうです。




サグラダファミリア内には即座に警報が鳴り響き、1500人余りの観光客が非難しなければいけなかったらしんだけど、幸い被害者は無かった模様です。


警報サイレンと言えば、数年前ロンドンへ行った時の事だったんだけど、朝方5時頃にホテル内に非常サイレンが鳴り響くと言う事態に遭遇した事がありました。最初の5分くらいは、「うるさいなー」くらいにしか思ってなかったんだけど、ナカナカ鳴り止まないので、「これはちょっと変だ」と思い、部屋の外をチラッと覗いたら、前の人も隣の人も同じ様に扉を少し開けて周りの様子を見てた()。その内、ちょっとずつ非難する人が出て来て、僕もパジャマ姿でホテルの外へ出て行き、結局そのホテル(Melia)に泊まってた数百人の人達が朝5時にパジャマ姿でホテル前に非難すると言う事があったんですね。で、結局その時は警報装置の誤報で何も無かったんだけど、普段僕達って災害とは無縁の「平和な社会」に慣れてしまっているので、サイレンとか鳴っても、「何だ、それ?」とかしか思わないんですよね(地中海ブログ:
スペインがユーロを離脱するかもと聞いて)

で、これが結構恐ろしくて、僕達は、「何も起こらないと言う根拠の無い自信」に満ち溢れているから、本当の災害があった時なんかに、そのサイレンを信じずに、「どうせ、誤報だろ」とか思って寝てたりする訳ですよ。何が言いたいかと言うと、実は一番怖いのは、センサーの故障とかなんかじゃなくて、この様な、平和ボケした人間の過信の方じゃないのかな?とか思ったりするんですね。


まあ、それはともかくとして、今回のサグラダファミリア放火のニュースは各国に一気に広がり、それと同時に、「世界遺産、サグラダファミリアの被害は一体どうなの?」と言う懸念が国際社会に広がったんだけど、その懸念をいち早く察知し、予期される混乱を収めるかの如く、サグラダファミリアの最高責任者が早速表明を発表:


「ガウディのオリジナルの家具などは全て無事です。」

“Ninguna pieza original de Antoni Gaudi”


燃えたのは更衣室とその近くのものだけだったらしく、物的被害は最小限に抑えられたと言う事でした。ちなみに今日の新聞によると、この部屋は1936年の721日にも火災が発生して大被害を被った部屋だったと言う事です。


それにしても、大事に至らなくて本当に良かったです。
| バルセロナ日常 | 06:24 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
イベント告知:東日本大地震被災者支援の為の建築系チャリティイベントがバルセロナで行われます
ここの所、スペインでは毎週の様に東日本大地震を支援する為のチャリティー活動などが各地で繰り広げられ、日本人、スペイン人関わらず、多くの人達が一日も早い日本の復興を心の底から願っているのですが、そんな中、何時も晩ご飯を食べに押し掛けている知人の建築家が中心となって、バルセロナで建築系のチャリティ・イベントが今週の木曜日(4月14日)に行われます。場所はバルセロナ現代美術館近くのRAS Galleryで、時間は午後18時からです。
大きな地図で見る

遠い異国の地に居る身ながらも、「我々に何か出来る事は無いか?」と、若い建築家達が(何時もは使わない頭を120%フル回転させ(笑))知恵を振り絞って捻り出したアイデアです。そして、そのアイデアを実現させる為に、沢山の人達の力を借りながら、ようやく漕ぎ着けた、愛情が一杯籠ったイベントです。

建築、アート関係の方々、在バルセロナの方々、バルセロナを観光中の方々、是非訪れてみては如何でしょうか?ヨロシクお願い致します!

Hola Amigos:
Este Jueves os invitamos a una charla organizada por arquitectos japoneses que viven aquí, en España, para ayudar a Japón. Tendrá lugar en la RAS Gallery (C/Doctor Dou, 10) a las 18:00. Participarán Ryuichi Ashizawa, Hirokazu Toki y Juan Ramón Jiménez Verdejo desde Japón a través de Skype.
Nos veremos allí con vuestros amigos y amigas!

イベント告知
東日本大地震支援 バルセロナ建築チャリティ・イベント
-気仙沼市、および日本建築界の重要な鉄工所の復興と再建を支援-

日程: 2011年4月14日(木)
時間: 18時より
場所: RAS Gallery Barcelona (C/Doctor Dou, 10, 08001, Barcelona, Tel/Fax 934 127 199)



入場無料
スカイプで日本と繋ぎ、建築家、構造家の方々に今回の震災に関するお話をして頂きます。また、会場ではご来場者の皆様に募金と応援メッセージへのご協力をお願い致します。

参加建築家(スカイプによるレクチャー、日本語スペイン語同時通訳)

芦澤竜一: 建築家、Ryuichi Ashizawa Architects & Associates代表
陶器浩一: 構造家、滋賀県立大学教授
ホアン・ラモン・ヒメネス: 建築家、滋賀県立大学准教授

(東北、宮城県の被災地よりレポート)
中田千彦: 建築家、宮城大学教授

イベント詳細
主催者ANYWHERE DOORのブログはコチラ
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古くから気仙沼の漁業を支えた造船会社、高橋工業は、1985年より造船の高い鉄工技術を用いることで、建築分野における新しい可能性を広げるための大きな貢献をしています。その高い技術は多くの建築家の目に止まり、伊東豊雄氏による「せんだいメディアテーク」や石山修武氏による「リアス・アーク美術館」他、多くの鉄を用いた素晴らしい建築作品を手掛けました。今や、日本が誇る重要な鉄工所の1つともいえます。近年では、海外での作品製作をも手掛け、伊東豊雄氏の設計による「フィーラ・バルセロナ」見本市会場のメイン・エントランスに置くための鉄のモニュメントを制作し、石巻港より出港予定でした。

2011年3月11日の大地震および大津波により、気仙沼の町は崩壊し、高橋工業の事務所、工場、資材すべてが大津波によって流されました。従業員にも未だ行方不明の方がいらっしゃいます。気仙沼市だけでも現在、死者650名以上、不明者1500名以上、避難者11200名以上という、大きな被害を受けています。

このイベントを通して、気仙沼そして高橋工業の復興に微力ながら貢献できるよう、そして、 素晴らし技術で建築界や多くの被災地に活気が取り戻せる日が早く訪れることを、心より願っております。 高橋工業ウェブサイトはコチラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主催者 ANYWHERE DOOR / 小塙芳秀、藤井香
協力 RAS GALLERY BARCELONA、 坂本知子(ACTAR出版)、中尾美峰(イラスト)、Nasple&Asakura(ビデオ翻訳)
| バルセロナ日常 | 17:32 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
日本って本当に素晴らしい国だと思う
地震発生から4日目の夜が明けようとしています。今回の地震による被害の大きさが明らかになるにつれ、異国の地にいる身ながらも、被害に遭われた皆さんの為に「何かの役に立ちたい!」という思いから、ここ数日間はパソコンに張り付き、有益な情報をスペイン語に翻訳してTwitterやFacebookに流すと言う作業をしているのですが、世界中から集まってくる情報を見るに付け、逆に僕自身が励まされると言う現実に直面しています。特に、この映像のおじいちゃんからは、日本中の人々が「希望」を貰ったのではないでしょうか?



「‥‥大丈夫です。チリ津波の時も体験してますから。また再建しましょう。」

下記に記す言葉は、ここ数日間で僕がウェブ上で見つけた「元気が出る言葉」の数々です。

物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で混んでるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景を見て外国人は絶句したようだ。本当だろう、この話。すごいよ日本。

「日本は今まで世界中に援助をしてきた援助大国だ。今回は国連が全力で日本を援助する。」国連からのコメント

千葉の友達から。避難所でおじいさんが「これからどうなるんだろう」と漏らした時、横に居た高校生ぐらいの男の子が「大丈夫、大人になったら僕らが絶対元に戻します」って背中をさすって言ってたらしい。大丈夫、未来あるよ。

今、日本は壊滅的な状況かもしれない。原風景が一瞬でなくなって、絶望的な状況かもしれない。でも、きっと、「僕達の世代が日本を再建してみせる」、そう思わせてくれる様な言葉の数々です。

僕は今日本には居ません。こんな大事な時に大切な人達の側に居られない自分の事を情けなく思える程です。だけど、それでも一人の日本人として、自分の国を「一日でも早く元の姿に戻したい」、いや、「それ以上の復興を成し遂げたい」と言う強い思いだけは誰にも負けてはいないつもりです。

前を向いていきましょう。明日の事を考えましょう。どんなに苦しくても全力で生きていきましょう。

日本の未来は僕達が背負っているのだから。
| バルセロナ日常 | 05:32 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
世界一ロマンチックな映像その2
今週スペインではあまり明るいニュースが流れてこなかったんだけど、そんな中、一本のビデオが僕の心を癒してくれました:

これはポルトガルからスペインに飛ぶ飛行機の中での出来事だったんだけど、今回の主役はポルトガルエアーのスチュワーデス、ベラ・シルバ(Vera Silva)ちゃん。何も知らずに仕事をしていると、突然、目の前にマイクを持った彼氏が現れ、乗客乗員、みんなの前でプロポーズを始めた。

「ベラ・シルバ、僕がこの飛行機に乗った理由は主に2つ。一つ目は、僕が君をどれだけ愛しているかを伝えたかったから。そして2つ目は、君に結婚を申し込む為‥‥愛してる、結婚してくれないか。」

“Vera Silva, já (…) da minha presença neste vôo é por duas razoes: a primeira porque a quero muito e porque quero fazer mais uma pregunta, a quero pedir em casamento.”

最初は何が起こったのか全く事態が飲み込めず、彼女の方は恥ずかしげにうろたえてたんだけど、その内、後方にある乗務員マイクを持ちながら、こう答える彼女:

「勿論よ!」

“Si”

ハッピーエンドな展開に機内の雰囲気も最高潮へ。乗客の拍手に包まれながら、婚約指輪、そして熱いキスを交わし、同僚などからお祝いを受ける二人。

ロマンチックじゃないですか!幸せそうじゃないですか!!

今年のワールドカップの優勝インタビューで、カシージャスとテレビレポーターのサラ・カルボナルが生中継でキスをしたのもかなりロマンチックだったけど、こちらも負けず劣らずって所ですね(地中海ブログ:スペイン、ワールドカップ優勝!:イニエスタのメッセージやカシージャスとサラ・カルボナルのハプニング映像など)。

あー、何か元気出て来た。明日も仕事がんばろーっと。
| バルセロナ日常 | 07:22 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
「下着姿で来店したらどれでも服を無料でプレゼント」って言うDESIGUALのプロモーションに遭遇してしまった
長かったクリスマスのお祭りも昨日で終わり、今日からはスペインの各都市で一斉にバーゲンが始まります。

スペインでは夏と冬、
2回の大型バーゲンがあるのですが、このバーゲンこそ、僕が最も楽しみにしている年中行事の一つなんですね。何でかって、この日を境に、殆どの商品が50%引きは勿論、普通に70%引きとかになるからなんですよ!70%引きですよ、70%引き!ハッキリ言って、昨日まで普通の値段で買ってた僕達って一体‥‥って話なんですけどね(笑)。

と言う訳で、バーゲン大好き人間の僕は、毎回バーゲン初日の開店と同時にお店に駆け込むって言うのが恒例なのですが、実は今日に限ってどうしても外せないミーティングが入ってしまった‥‥。「勘弁してよ」とか思いつつ、秘書のEちゃんに「いやだ、いやだー」とかダダこねてみたけど、どうにもならず(悲)。まあ、仕事だし、「しょうがないか」と言う事でミーティング場所へ向かったのですが、その途中で何か物凄い人集りを発見:



「何だ、何だ」とか思いつつ、人垣を掻き分け覗いて見ると、そこにはトンでもない風景が広がっていました:




じゃーん、夏でもないのに真っ裸の人達!しかも若い人ばっか!!更に更に、よく見ると、みんな、真っ裸と言うよりは、下着姿‥‥あー、そう言えば、昨日、
DESIGUALが「下着姿で駆け付けた先着100名の人に、店内の服をどれでも無料でプレゼント」みたいなプロモーションしてたなと言う事を思い出す。



そーなんです、実はこのスペイン発のファッションブランド、
DESIGUALって言うお店、時々、こういう過激なプロモーションをする事で知られているんですね。



「この寒い中、良くやるなー」とか個人的には思うんだけど、それでもやっぱり、お金をあまり持ってない学生さんとかにとっては、スペインで絶大な人気を誇る
DESIGUALの服がタダって言うのは相当魅力的に映るらしい。



「寒さも恥も何処へやら」って所なのでしょうか?




更にこの「変わった」バーゲンを一目見ようと集まって来た報道陣や野次馬、そしてその混乱を沈める為の警察なんかも沢山出てて、お店側としても宣伝効果は抜群なんですよね。


実は
DESIGUALが今回の様な「過激なプロモーション」を展開したのは何も初めての事じゃありません。あれは忘れもしない、僕がコチラへ来たばかりの頃の事でした、バルセロナの目抜き通りにあるDESIGUALのお店の前を偶然通りかかった時の事、今回よりも遥かに大きな人集りを発見。「何だ、何だ」とその時も人集りの中を覗いて見たら、何と、真っ裸の人達が100人程、今回の様に列をなしているじゃないですか!そう、実は当時は「下着姿で来たら、服を無料で差し上げます」じゃなくって、「真っ裸で来たら、服を無料で差し上げます」だったんですよ!何の予備知識も無く偶然その現場に居合わせてしまった僕は、「スペインって一体‥‥」って、本当に驚愕した事を今でも良く覚えています。



今回のプロモーションは明らかにその流れの上に乗ってると思うんだけど、とにもかくにも、広告戦略としては秀逸だと言わざるを得ませんね。だって、殆ど費用をかけずに、これだけメディアに取り上げられるんだからたいしたものです。大体、一人のお客さんにつき、上下合わせて服を無料であげたって、どんなに高く見積もっても
200ユーロ程度だと思うんですよね。一人200ユーロで100人だから総額で2万ユーロ。つまり日本円で220万円そこそこで、これだけの宣伝効果だったら、費用対効果は抜群だと思いますけどね。

そんな事を思いつつ、急ぎ足でミーティングに向かったんだけど、今日の午後からはバーゲン戦争の始まりです。買いまくります、あー、楽しみだー。
| バルセロナ日常 | 22:28 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加