地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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22@地域が生み出すシナジー:バルセロナ情報局(Institut Municipal d'Informatica (IMI))、バルセロナ・メディア財団(Fundacio Barcelona Media)とポンペウ・ファブラ大学(Universitat Pompeu Fabra)の新校舎
某プロジェクト立ち上げの為にバルセロナ情報局(Institut Municipal d'Informatica (IMI))へ行ってきました。情報局へ行くのは3ヶ月ぶりくらい。実は情報局は去年の暮れ辺りから22@に場所を移したんですね。これが其の建物:





建築的にコレと言って面白みも無いデザインだけれども、前面ガラス張りの外観です。今日のミーティングの為に最上階の部屋を予約しておいたので、受付でIDを作ってもらってエレベーターでイザ!



ココがバルセロナ情報局が誇る新ミーティングルーム。バルセロナの市街が一望出来る、圧巻の風景です。




以前のエントリ,( EUプロジェクト、ICING (Innovative Cities for the Next Generation)最終レビュー、地中海ブログ)で書いた、床一面市街地写真の部屋もすごかったけど、ココも眺めが良くていい気持ちだなー。

さて、今日集まってもらったのは、情報局長のJさん、交通局のBちゃん、交通シュミレーションの世界的権威のJさん、そして今ヨーロッパで熱い視線を受けている全く新しい交通マネジメントのツールを生み出したBitcarrier (http://www.bitcarrier.com/)のM君と僕。



今回のミーティングは僕が召集したので自ずと僕が場を仕切る事に。と言う訳で、ミーティングはスペイン語(Castellano)で進んでいったのですが、中盤辺りからみんなヒートアップしてきて、知らず知らず内にカタラン語に。別にどっちでも良いんだけど、やっぱりカタラン語だと集中力が必要で、3倍くらい疲れます。

2時間程続いたミーティングが終わり、路面電車(Tranvia)に乗ろうと駅を目指していると、バルセロナ・メディア財団(Fundacio Barcelona Media)の脇に新しい建物が建ってる事に気が付きました。



「何だー、これ?」とか思って覗いていると、学生風の人達がどんどんと中に入っていく。あ、そういえば、ポンペウ・ファブラ大学(Universitat Pompeu Fabra)が昔の工場を改修して新校舎にする計画を進めていたっけ?と言う事に気が付く。入り口をくぐってみると、旧工場を改修した校舎と現代的なバルセロナ・メディア財団の高層棟、昔の給水塔に囲まれた中庭が現れました。



バルセロナの中でも最も交通量の多いディアゴナル通り(Diagonal)の喧騒とは打って変わって、大変静かな中庭に仕上がっています。更に新旧の建物の対比も鮮やか。



この新校舎にはポンペウ・ファブラ大学の情報学部が入っているのですが、ここの環境はある意味、理想的な環境だなー、と思いました。前のエントリにも書いたのですが、横に建ってるバルセロナ・メディア財団の建物にはヤフーリサーチ(Yahoo Research)など、メディア関係の企業がひしめいています。(バルセロナメディア財団(Fundacio Barcelona Media)、地中海ブログ)更に、向かいの建物には情報局、道路を挟んだ反対側には都市計画局が位置しているんですね。

つまり、これはかなり仕事がやり易い環境だと思うんですね。何か新しいプロジェクトを立ち上げようとした時に、技術的な問題が発生したら大学に居る教授に聞きに行く事が出来るし、法規上の問題などは都市計画局へ、市民サービスに役立ちそうなアイデアは情報局へ売り込みに行けたりと、便利な事この上無しだと思います。

逆に市当局や企業はインターンなどを通して学生のフレッシュなアイデアに触れる事が出来る。何よりも、学生がこの辺りに溢れる事によって、活気付く事間違い無しです。

ジョルディ・ボージャ(Jordi Borja)は、治安の悪い地域、活気の無い地域に言及しながら、こんな事を言っています:

「・・・こうした場所には何か文化的な施設、できれば大学を持ってくるべきなのです。治安のためには、通りに警察ではなく学生が歩いている方がはるかに良いのです。第一に幸いにも警察よりも学生の方が数は多いこと。第二に学生が通りにいることの方が多いということ。もちろん、警察がいるのがいけないというわけではありません。ただ何千人もの学生がこの辺りにいることで、都会的になりますし、雰囲気も良くなります。」

都市はグローバリゼーションにいかに応答するか−ジョルディ・ボージャ、P343、Inシンポジウム・シリーズ:現代都市ドキュメント第2回「計画からマネジメントへ」


今は未だ回りが建設中で、ほとんど何も無い状態だけど、3年後くらいにはバルセロナの新しい中心となるポテンシャルを秘めたエリアだと思います。
| 仕事 | 22:44 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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