地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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案外、日本の政治を変えるのはニコニコ動画だったりするのかも知れないと思ったりして
今週はミーティング三昧でした。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、ミーティング、ミーティング、ミーティング。外へ行くのはそんなに嫌いじゃないけど、さすがにこれだけ続くとちょっと疲れますね。昨日なんて来週に控えている欧州委員会とのプロジェクトレビューの打ち合わせ、4時間ぶっ通し!しかも主題がロボット&カタラン語(使用言語)だったので、最初から最後まで気が抜けない程集中しなくちゃいけなかったので、家に着く頃にはクタクタでした。

そんな僕の心と身体を癒してくれるのが何を隠そうニコニコ動画。ニコ動で癒されるのもどうかと思うけど(笑)、やめられないコノ面白さ。見てると正に「ニコニコ」してくる。

昨日の夜もちょっと見ていたのですが、ひょんな事から政治関係の動画に辿り着きました。ニコ動で政治関係を見るのは始めてだったんですが、コレがかなり面白い。みんな突っ込みまくり。しかも結構共感出来るし(笑)。普段、政治討論なんて絶対に見ない人でも案外これなら楽しく見られるかも。

ヨーロッパの街に住んでいると実感するのが市民の街に対する意識の高さです。「この街、ひいてはコノ街角は自分達の物だ!」という意識が当たり前のように存在しています。だから、必然的に市当局が計画している事や政治家の発言には、かなり敏感に反応するんですね。自分がよく行く公園に、ヘンテコなモニュメントが作られるだとか、樹が伐採されるだなんて聞いた日には、もう大騒ぎ。ある地区のちっちゃな出来事が巡り巡って全市民を巻き込んだ大論争に発展する事なんて日常茶飯事です。こういう市民の厳しい目があるからこそ、市当局や政治家がプランを作る時に緊張感が生まれるんですね。

僕が言うまでも無い事なんだけど、日本には明らかにこのような市民の政治に対する意識が欠如していると思います。多分そんな事はみんな分かっているんだけど、問題はそこをどうやって解決するかなんですね。多分、ヨーロッパの場合は何百年と受け継がれてきた「街」というフィジカルな拠り所が大きな役割を果たしていると思います。それを基盤に自分のアイデンティティなどを発展させる事が出来る。だけど、それ(拠り所)が無い日本は一体どうするべきか?

そんなスーパー難問題に一朝一夕で答えが出る訳もないし、何か有効な手段があったとしても、市民意識っていうのは「作る」ものではなくて「育てる」ものだと思うので、かなり長期的な戦略なり思考が必要です。

まあ、とにかく市民に少しでも政治に関心を持ってもらう所から始めないといけないと思う訳なんですけど、実は今夜、ニコニコを見ていて、ふと、「実は案外、ニコ動みたいなのがきっかけになるんじゃないのかな?」とか思ってしまいました。勿論、内容的にはヤジとか罵倒とかばっかなんだけど、少なくともこれなら予算委員会とかの退屈な(笑)映像とかにも耐えられる。というか、かなり楽しんで見る事が出来ます。

色んな所でプレゼンをやっていて日常的に感じる事は、「一般の人(専門じゃない人)に関心を持ってもらう事の難しさ」です。少しでも専門が違う人に、「道路で車両を数える新しいセンサーを作って・・・」とか言う話をしても、3分で飽きられます。自分がどんなに画期的な発明で面白いプロジェクトだとか思っても、他の人にとっては退屈極まり無い話だったりする訳なんですよね。だから少しでも「面白い!」と感じさせる事が出来たら、それはもう大成功な訳ですよ。

そういう観点で見ると、ニコ動はかなりすごい。金曜の夜、仕事から帰ってきてクタクタで、ドラマ、アニメ、コメディ、もしくは欽ちゃんの仮装大賞でも見ようかなと思ってた僕に、ワザワザ政治討論なんて普段は頼まれても絶対見ないような番組を何十分も見させる事に成功したのだから。

先ずはココからでしょ。とにかく市民に少しでも政治議論を見てもらう所から始めない事には何も始まらないので。その後、それを見た何パーセントかの人達がちょっとでも政治に関心を持ってもらえたなら大成功。こういう馬鹿らしいかも知れないけど、システム作りが大切だと思うわけですよ。

で、何か関連記事が無いかなー、とか思って探したらやっぱりあった!しかもドンピシャ!

ニコニコ動画が日本の政治を変えるかもしんない。

広い世の中、やっぱり同じような事、考える人っているんだなー、と納得。

日付けを見ると約一年も前の記事(2008年2月13日)なので、ココに言及されている動画(2/8 派遣法改正し"労働者保護法"に 志位委員長が質問/衆院予算委員会‐ニコニコ動画)はもう既に削除されていて見る事が出来なかったけど、見てみたかったなー。所要時間50分らしいけど、きっと最初から最後まで楽しめたに違いない。
| バルセロナ日常 | 20:55 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
ニコ動の国会答弁、私もたまに見ます。
確かに動画によってはレベルの低い弾幕ばかりのものがありますが(特に総理のみ出演のとか、マンセーな人ばかり出てきてびっくりします)リンクを張られているようなまともな国会答弁を選ぶと、ちゃんとニュース見て考えてるコメントだ、と思うものが多いですよね。

アメリカでオバマがYoutubeやネット献金を利用して、普段は政治に関心が無い若者の支持も取り付けたっていう話にも近いですね。
ただ、自分たちの使ってるメディアを重視してくれたからファンになる、というだけじゃなく、それをきっかけに、自分の選んだ政治家がちゃんと機能しているかをチェックするという方向に行かなくてはだめだな、と思ってます。これからでしょうけど。

日本も、格差社会が広がって、若者が政治に興味を持つ素地はあるんだろうと感じます。
去年の蟹工船ブームしかり。
掲題の動画、共産党が全ての志位さんの国会答弁をYoutubeにアップするのも、そういった動きを捉えるための動きなんでしょうね。
| Lilac | 2009/01/19 4:32 AM |
Lilacさん、コメントありがとうございます。
オバマの選挙活動は巧かったですよね。選挙2.0とかいう言葉まで出てきたりして。ニコ動もそんな感じで、市民の関心を惹き付けるツールの一つになればいいなーと思っています。更にその後、政治のチェック機能なんて出来たらそれこそ画期的ですね。

多分ネットってまだまだ色んな可能性があって、色んな事がこれからも出てくると思います。ホンの数年前まではネットが存在しなかったなんて、にわかには信じられません!

本当にこれからですね。
| cruasan | 2009/01/19 6:23 AM |
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