地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
<< 国際博物館の日(International Museum Day)とピカソ美術館(Museo Pisacco)その2: | TOP | エンリック・ミラージェス(Enric Miralles)の建築その2:バラニャ市民会館(Centro Civico de Hostalets de Balenya)に見る建築の質:社会文化の表象としての建築:ミラージェスの場合 >>
エンリック・ミラージェス(Enric Miralles)の建築その1:バラニャ市民会館(Centro Civico de Hostalets de Balenya):行き方
バルセロナから電車で1時間程の所にある小さな街、バラニャ−ホスタレッツ(Balenya-Els Hostalets)に行ってきました。目的はカタルーニャが世界に誇る建築家、エンリック・ミラージェス(Enric Miralles)の生前の傑作、バラニャ市民会館(Centro Civico de Hostalets de Balenya)を見る為です。二川さんが鉄骨が組まれただけの建設途中の状態を見て「コレは傑作だ」と直感し大ショックを受けたというのはこの建築のただならぬ質を表すエピソードだと思います。

ミラージェスが日本で騒がれるようになったのは丁度僕が学生の頃の事で、卒業設計をしている時に、渡辺純さんが「コレ良いよー」とか言われながらエル・クロッキース(El Croquies)を貸してくれたのを今でも覚えています。でも正直言って日本に居る時はミラージェスの建築にはそんなに惹かれなかったんですね。今日訪れたバラニャ市民会館だってクロッキースを見ていた時は、形としては面白いと思ったけどそれ以上のモノが見えませんでした。つまり形遊びで終わってる印象を持っていました。何よりあのグネグネ感の意味が僕にはさっぱり分からなかった。

しかしですね、そんなかなりネガティブな印象は実際に彼の建築を訪れてみて180度変わりました。彼の建築はシザの建築同様、写真には写らない何かしらの質のようなモノ、口では到底説明出来ない何かを持っています。これが建築の面白さであり、怖さでもある。やはり建築は実際に訪れて見ない事には絶対に分からない。こういう生身の体験こそグーグルには絶対に解決出来ない問題であり、ウェブ万能時代において最大限に価値のある情報なんでしょうね。そういう意味でお金と時間をかけて今ヨーロッパに身を置いている事は今後の僕の人生にとって確実に意味のある事だと思っています。

さて、今日は毎回恒例の「建築の歩き方」から。
先ずこの村に行く手段としては鉄道か車と言う事になりますが、ほとんどの人は前者でしょうね。と言う事でバルセロナから電車で行くバラニャの旅を紹介します。

目的地のバラニャは方向としてはカタルーニャ地方の観光地であるリポイ(Ripoll)やビック(Vic)の線上に乗っています。バルセロナ市内からリポイ行きかビック行きの電車に乗る事になるのですが、これらの電車が発車する駅は市内に3箇所:カタルーニャ駅(Barcelona-Pl. Catalunya)、サンツ駅(Barcelona-Sants)、そしてアルク・デ・トリュンフォ駅(Barcelona-Arc de Triomf)です。これらの駅からバラニャを通る電車は1時間に2本程度出ているようです。電車は約1時間20分程で目的地に着くのですが、問題はバラニャ市民会館の開放時間です。

電話で確認した所、見学の為の一般公開は木曜日と金曜日の朝9時から14時までと制限されているとの事でした(2008年5月現在)。見学に最低1時間は見るとして逆算すると、例えばバルセロナサンツ駅を7:15、7:57、8:27、9:17、9:30、10:20、11:06に出て、到着がそれぞれ、8:37、9:07、9:47、10:52、11:40、12:20着となりますね(時刻表は頻繁に変わりますので、詳細は必ず駅で確認してください)。帰りも同様に1時間に2本程度はバルセロナ行き(ホスピタレット(L'Hospitalet)行き)があります。



さて、駅に着いたら先ずは電車の進行方向を向いて進みます。



するとトンネルらしきものがあるのでくぐりましょう。





くぐった直ぐの所がT字で突き当たりになっているので、そこを右に曲がります。あとはこの道をひたすら真っ直ぐ進むだけです。



5分程歩くと右手側にコンクリの建物が見え壁面に大きく「Ajuntament De Balenya」と書かれた建物が見えると思います。ココが目指す建築です。入り口は壁に沿って左手に回った所にあります。

エンリック・ミラージェス(Enric Miralles)の建築その2:バラニャ市民会館(Centro Civico de Hostalets de Balenya)に見る建築の質:社会文化の表象としての建築:ミラージェスの場合に続く。

追記:

2012年6月にこの建築を再び訪れたのですが、開館時間に若干の変更がありました。月曜から金曜の9時から14時まで、午後は月曜日のみ17時から19時となっていました。一応念の為に行く前に電話で確認する事をお勧めします。又、電車の時刻なのですが、こちらは年毎に少しずつ変わる様ですので、カタルーニャ近郊鉄道のページで確認してください。
| 建築の歩き方 | 19:20 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
コメントする