地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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スペイン、サパテロ新内閣(Jose Luis Rodriguez Zapatero):セレスティーノ・コルバッチョ(Celestino Corbacho)労働・移民相(Ministro de Trabajo e Inmigracion)とスペインの移民問題
前回のエントリで書いたように、サパテロ新内閣のセレスティーノ・コルバチョ氏(celestino Corbacho)の労働・移民相就任(Ministro de Trabajo e Inmigracion)に伴って、ここ数日の新聞には移民問題を取り扱った記事が多く出ています。何故ならスペインで3大問題としてよく取り上げられるのが、テロ問題、住宅問題、移民問題であり、日々の生活に直結する移民問題には、それだけ市民の関心が高いからなんですね。

さて、この移民問題がスペインの何処よりも集中している地域がセレスティーノ・コルバチョ氏が長らく市長を務めてきたバルセロナの近郊都市であるホスピタレット市(L'Hospitalet de Llobregat)です。今回の抜擢はスペインが今後、急速且つ急激に直面するであろう移民問題に対する対処法を長年現場から見つめてきた彼の手腕に期待してという事です。昨日の新聞記事のタイトルがそれを何よりも示しています。

コルバッチョ移民博士:実験室としての都市、24%の移民を抱えるホスピタレット市 (La doctrina Corbacho en inmigracion: L´Hospitalet, con un 24% de extranjeros, ha sido un laboratorio de prueba)

ホスピタレット市の状況は、移民率24%、つまり4人に1人が移民という状況です。この数字はスペイン全土における移民率9%と比べると圧倒的に高い事が分かります。更に市内でも最も移民率が高い地域、トッラサ(Torrassa)地区に限るとこの数字は30%まで跳ね上がります。(前回のエントリでホスピタレット市の移民率は40%と書きました。情報源はスペインの主要新聞であるエル・パイス。新聞の情報バイアスが大きいというのは、スペイン文化の一つの特徴ですね)

又、ホスピタレット市の移民の特徴としては南米からの移民が多いという事が挙げられます。スペイン全土の移民出身国の内訳に占める南米率が37%なのに対して、ホスピタレットのそれは66%。上位3カ国は1位:エクアドル、2位:ボリビア、3位:モロッコとなっています。特にエクアドルからの移民は群を抜いていて、トッラサ地区には「小さなエクアドル」というあだ名さえある程です。又、移民の指標としてよく用いられる小学校のクラスに占める移民率を見ると、3つの小学校で80%が移民という数字が出ています。

今後スペインの各都市はこのレベルの移民を抱える事が予想され、そのレベルの移民問題を扱い、革新的な法案を次々に可決してきたコルバッチョ氏を初めとするホスピタレット市役所とホスピタレット市は正に願っても無い生きた実験室だというわけなんですね。
| スペイン政治 | 18:47 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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