地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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エンサンチェ(Ensanche:新市街地)セルダブロック中庭開放計画その1: Jaridins de Montserrat Roig
サグラダ・ファミリアから東へ5ブロック程行った所、Rossello通りとCartagena通りの交差点に位置するセルダブロックの中庭は、向かいにあるダムビール醸造所(Cervesa Damm)の工場に占められていました。





その工場が中庭から撤退したのは1992年の事。その後ずっと放置されていたのですが、近年のセルダブロック中庭開放計画の一環として素晴らしい中庭として甦りました。



この中庭にはモンセラット・ローチ(Jaridins de Montserrat Roig)という名前が付けられています。この名はカタルーニャで70年世代として名を馳せた文学者グループの一人であり、ジャーナリストととしても知られたMontserrat Roigにちなんでいます。彼女は数多くの影響力ある著書を著していますが、僕にとって何よりも興味深いのは彼女はエンサンチェに生まれ育ち、彼女の小説の中で大変豊富なエンサンチェの描写をしているという事です。



彼女の名が付けられたこの庭は、彼女の小説に登場するある一場面をモチーフに再生されたものです。ここの中庭は大きく2つのゾーンに分けられています。アスファルトが敷き詰める中にぽつんぽつんと置かれたベンチとビール醸造の名残であるタンクが置かれたゾーン。ここでは子供達が所狭しとボールを蹴り合っています。





もう一つのゾーンは打って変わって様々な種類の木が植えられた緑豊かなゾーン。ここでは大変に静かで豊かな時間が流れています。日差しが降り注ぐ中で読書をするにはもってこいの場所と思っていたら、やっぱり居ました、そういう人が。気持ちいいもんなー。

アクセスはRossello通りとProvenca通りの2方向から可能。小さく開いた洞窟がその入り口なのですが、あまりに小さいのでうっかりすると見落としてしまうかも。表通りとは全く様相を異にするこの楽園は正に秘密の花園といった感じ。

今まで数多くの中庭を見てきたけど、ここほど豊かな中庭は無かったのでは?と思ってしまうほど素晴らしかった。
| バルセロナ歴史 | 17:44 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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