地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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サグラダ・ファミリア地区図書館:Biblioteca Municipal Sagrada Familia
以前書いたようにバルセロナは今、セルダブロックの中庭開放計画を実行中です。その一環として計画されたのが前回のエントリで書いたRCRアランダ・ピジェム・ヴィラルタ・アーキテクツ(RCR ARANDA PIGEM VILALTA ARQUITECTES)による図書館であったりする訳なんですが、今日紹介する図書館もその軸線上に載っています。

サグラダ・ファミリアのすぐ隣にあるこの図書館は地元建築家、Manuel Ruisanchez Capelasteguiにより去年暮れにオープンしました。



外観はこんな感じ。敷地が角っこなので、隅を思いっきり切り取って入り口前にオープンスペースを作り出そうとしている意図が見えます。モーフォシスの影響丸見えだけど、ここまであからさまだと逆に気持ちよくていいかな。



ここが階段部分。これがこの建築のハイライトと見て間違いないですね。非常階段を外に出して2回の折り返しでリズムを作りつつ、透けるパンチングパネルでちょっと演出するというドミニク・ペローお得意のデザイン。それなりに良く出来ていると思います。







中はこんな感じ。はっきり言ってあまりパッとしない。中央に大きな吹き抜けを作ってそこに向き合うように書架が並ぶという構成です。





これは向かいの道路側から見た所。さっきの階段室と図書館本体が2つのボリュームとして存在し、それが前後に交差して見えます。まあ、これも建築表現としては常套手段で2つの箱を用いて遠近法的に見せるデザインですね。表現にちょっと問題ありな気がするけど、やりたい事が良く見えるので良いのではないかと思いますね。





それよりも驚いたのはコレ。なんとこの図書館は真下に市場が入っていました。市場と言ってもスーパーとかじゃなくて、昔からある街区市場で、中では採れ立ての魚介類やフルーツなどが売られています。

少し前までは、縦割り建築用途の溶解と再プログラミング化が叫ばれていましたが、図書館と市場の組み合わせは聞いた事がありませんでした。地元密着型という事では案外いけるのかもしれませんね。
| 建築 | 03:12 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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