地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ダリ宝石美術館(Teatro-Museo Dal&iacute;: Dali Jewels)
今日は以前のエティエンヌ・カベ(Etienne Cabet)とモントゥリオル(Narcis Monturiol)のエントリで少しだけ触れたダリ宝石美術館の紹介です。

ダリが生まれたカタルーニャ北部にあるフィゲーラス( Figueras)という小さな村はダリ美術館(Dali Teatre and Museum)がある事によって、バルセロナから2時間30分という距離にも関らず、毎年多くの観光客を惹き付けています。展示内容は言うまでも無くぶっ飛んでいるのですが、建物の外観も常軌を逸しています。
こんな、ダリの作品が多く集められているメイン美術館の脇にひっそりとあるのがダリ宝石美術館です。

ダリのデザインした宝石は大変に人気が高く、これまで世界中を転々としてきました。一時は日本人資産家のコレクションとして鎌倉の美術館に展示されていた時期もあったようです。その後、1999年にガラ・ダリ財団の所有となり2001年にダリの生まれ故郷であるフィゲラスで公開という道程だったようです。

さて40点程の作品はどれも正に光り輝くばかりの質を持っています。

dali jewel1

これはルビーと真珠をふんだんに使った唇。その名もRuby Lips( 1949)。

dali jewel2

dali jewel3

続いてダリの好んだ主題である目をあしらったThe Eye of Time(1949)。薄いブルーの時計に小振りの赤いルビーが大変に利いています。

そういえば、ダリが描いた一つ目の覆面男の絵がありますが、これは明らかに原作ナウシカに登場するドルク神聖皇帝の元ネタですね。

dali jewel4

そしてこれが絶対に見逃せない大傑作、心臓の鼓動。
これはすごい。見た時に「え、こんなのあり」と思ってしまいました。心臓をかたどった金と内部を表す赤ルビーというシンプルな組み合わせ。しかしこの赤ルビーが機械仕掛けによって動く仕組みになっているんですね。あたかも心臓が鼓動を打っているように。



人を驚かす事が芸術だとは思わないけれど、ある意味それを追求してきたダリの作品の中では最大級に評価してよい作品なのではないかと個人的には思います。
| バルセロナ歴史 | 06:11 | comments(0) | trackbacks(2) | このエントリーをはてなブックマークに追加
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