地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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RCRアランダ・ピジェム・ヴィラルタ・アーキテクツ(RCR ARANDA PIGEM VILALTA ARQUITECTES)
だいぶ前のエントリで書いたのですがRCRアランダ・ピジェム・ヴィラルタ・アーキテクツの新作図書館が昨年末にオープンしました。実は前回行った時(10月下旬)にはまだ工事中で入れなくて外観しか見れなかったんですね。この図書館は現在バルセロナ市が進めているセルダブロックの中庭開放計画の一環として提案され、コンペの結果RCRが設計する事となったという経緯があります。



さてアプローチから図書館入り口を入ると先ずは開放的なレセプション兼読書ルームが広がっています。中庭へ向かってガラスを全面に用いる事で透明感ある空間に仕上がっていると思います。



この写真は2階の写真なのですが、ブリッジが架かっているのが分かると思います。このブリッジがある事によってヴォイドを創り出し空間に強弱を付けていますね。そう言えば、彼等の初期の作品であるジローナ大学でも空間を演出する為にブリッジを巧く使っていたなー、というのを思い出す。比較的小規模で水平方向強調作品が多い彼等の建築の印象から立体的なのは苦手なのかな?とか思ってしまうのですが、ところがどっこい。こちらの手法が本命か。





これは階段スペースの写真です。エレベータのファサードに細い短冊のようなモノが付いています。これがクルクルと曲げてあるデザインを試みています。ヘルツォーク(Herzog & de Meuron) がバーゼル信号扱所(Bahnhof Basel SBB)で銅版を捻じ曲げたアレと同じ発想ですね。RCRはオロット(Olot)という彼等の事務所がある村にミッシェラン1つ星のレストラン(Les cols)を設計していますが、そこのインテリアに用いられた金色のひらひら以来お気に入りなのかな?ちなみに概観にもこのヒラヒラは見受けられました。



そして3階です。ここがこの建築のクライマックス的空間なんですが、かなり大胆なアイデアを取り入れています。講演が行えるような段々を用いた空間。使用者が自由に好みに応じて使ってくださいねというヤツですね。アフォーダンスでしたっけ?僕が行った時には女の子がこんな感じでパソコンを使っていました。



階段を透かして下にガラスが見えます。この斜めの階段上の空間が、外観の大胆な斜め方向に空を切り取っていた形態だったのかとココで納得。

これは4階から段々空間を見た所。



総論としては縦長で横幅が無い建築を、単に水平方向に切り取って単調な階層構成にするのではなく、ヴォイドを利用して空間に変化を付ける事によって小さいながらも回遊していて楽しい建築に仕上がっていると思いました。
| 建築 | 15:31 | comments(0) | trackbacks(2) | このエントリーをはてなブックマークに追加
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