2007.01.29 Monday
アルヴァロ・シザ(Alvaro Siza) インタビュー
今日のEL Paisにシザのインタビューが載ってました。
結構載るんですが、何故かと言うと彼がマドリッドでやっている中心部の歩道整備が市民論争を引き起こしているからなんですね。プラド美術館前の交通量の多い道を歩行者優先の空間に変えようというプロジェクトでそこに何百年も前から生えている樹木を幾つか伐採するという内容の為に緑の党を中心に反対運動がだいぶ前から起こってます。
前にも書いたような気がするのですがコレは明らかにマドリッド市役所が無理なプログラムを組んだのが悪いと思うし、それを直前まで好評しずに着工直前になって発表した挙句、全て建築家の責任にするのはどうかと思う。
逆にシザの計画に対する姿勢には一貫性があり、すがすがしささえ感じます。彼は論争が勃発した時から、「如何に批判されようが計画は変える気が無い。」と言う姿勢を貫いています。例えば今日の新聞に載ってたインタビューの中でインタビュアーがしつこく「木は切るのか?」とかいう質問を繰り返すのに対して、「木は生まれ、成長して最後には死ぬから木は切る」とか言う無茶苦茶な理論を展開しています。
僕はコレはコレでありだと思う。所詮デザインなんて主観の問題で如何に理論武装したって最後は「僕が好きだから」とか「僕が良いと思うから」と言うしか無いと思う。大事なのはその人が一貫した姿勢を最後まで貫けるかどうかという胆の問題だと思うんですね。つまりは自分のデザインにどれだけ自信が持てるかという事だと思います。
逆に「交通量が減るからCO2が減るとか環境に優しい」とかは言わない方が良い。それは建築家のイメージであって何も科学的な裏付けがつかないから僕たちのように環境の専門家集団から見るととても安っぽく見えてしまう。
ココの間のギャップをどう埋めるかが今世紀のブレークスルーになるのかも知れませんね。
結構載るんですが、何故かと言うと彼がマドリッドでやっている中心部の歩道整備が市民論争を引き起こしているからなんですね。プラド美術館前の交通量の多い道を歩行者優先の空間に変えようというプロジェクトでそこに何百年も前から生えている樹木を幾つか伐採するという内容の為に緑の党を中心に反対運動がだいぶ前から起こってます。
前にも書いたような気がするのですがコレは明らかにマドリッド市役所が無理なプログラムを組んだのが悪いと思うし、それを直前まで好評しずに着工直前になって発表した挙句、全て建築家の責任にするのはどうかと思う。
逆にシザの計画に対する姿勢には一貫性があり、すがすがしささえ感じます。彼は論争が勃発した時から、「如何に批判されようが計画は変える気が無い。」と言う姿勢を貫いています。例えば今日の新聞に載ってたインタビューの中でインタビュアーがしつこく「木は切るのか?」とかいう質問を繰り返すのに対して、「木は生まれ、成長して最後には死ぬから木は切る」とか言う無茶苦茶な理論を展開しています。
僕はコレはコレでありだと思う。所詮デザインなんて主観の問題で如何に理論武装したって最後は「僕が好きだから」とか「僕が良いと思うから」と言うしか無いと思う。大事なのはその人が一貫した姿勢を最後まで貫けるかどうかという胆の問題だと思うんですね。つまりは自分のデザインにどれだけ自信が持てるかという事だと思います。
逆に「交通量が減るからCO2が減るとか環境に優しい」とかは言わない方が良い。それは建築家のイメージであって何も科学的な裏付けがつかないから僕たちのように環境の専門家集団から見るととても安っぽく見えてしまう。
ココの間のギャップをどう埋めるかが今世紀のブレークスルーになるのかも知れませんね。