地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ギリシャ旅行その1:建築家ピキオニス(Dimitri Pikionis)とアクロポリスの物語空間
我がブログ閲覧者の皆様、遅らばせながらあけましておめでとうございます。今年もヨロシクお願いします。
年末から今週頭に掛けて休暇でギリシャに行ってました。アテネ市内を1週間掛けてじっくり見て回りました。見所はなんと言ってもアクロポリス。もう正にセイントセイヤそのものの世界ですね。思わず歌ってしまいました。

パルテノンがあるアクロポリスに登る人なら必ず一度は通る道があるのですがその舗装と公共空間を整備したのがギリシャ近代建築に欠かす事の出来ない建築家ピキオニス(Dimitri Pikionis)。彼、日本ではさっぱり知られていませんが大変秀逸な建築家だと思います。まとまった作品集としてはElectaからコレが出てます。

さて、彼の一体何が優れているのか?それは元々その地にある物語を彼のデザインによって増幅させる展開性の豊かさと、それをさりげなく見せてしまうデザイン力。アクロポリス自身かなりの物語性を持った空間が展開するのですがピキオニスのデザインによってそれが古代的なモノから現代風のモノへと変換され、より豊かになっているように感じます。先ず、最寄の地下鉄を降りて10メートルほど進むとアクロポリスへと続く道に出会います。ココからパルテノンがこの角度でちらりと見える。既にココでパルテノンがある種の道標になっている事に気が付く訳ですね。



これをどんどん登っていくと同じような坂道が続くのですがもう既にココにピキオニスのデザインが入っている。あたかも同じような坂道の中に舗装タイルをほんの少し違う角度で挿入する事によって静かだけれども劇的な違いを生み、その場の固有性を確保しているように思います。この角度からはパルテノンがこう見える。


最終的に大階段前に導かれる訳ですがこの大階段もあちら側が木で覆われてちらちらとしか見えないようになっておりある種の期待感を持たせている。右脇には少し溜まりのようなポケットパークがデザインされています。



登り終えると巨大な広場と背後にフォーラムがある建造物に遭遇しまう。この大きさに先ずは圧倒されるのですが、ここからパルテノンがこの角度でちらりと見える。コレはあたかも「ココが物語りの始まりですよ」と言っているように僕には思えます。僕にとってはこの角度でパルテノンが見えるというその計算力がとてもすごいと思う。建物に対して斜に構えてる。思えば谷口さんも斜に構えてたなー。



ここから進行方向を左に変えて広場を通り過ぎると少し山道が続きます。獣道のように入り混じっていますが所々に小さなポケットパークやベンチがデザインされています。登り切るともう一度、中広場に出てさらに少し登るとアクロポリスへの門が見えます。ここが重要。この門に対してまたもや斜にアプローチするようになっている。この門は神聖なアクロポリスに対する第一の門で敵を入れない為にかなり頑丈に創られている感じを受けるのですがその堅牢さが斜めにアプローチする事によって和らげられていると同時に壁を真正面から見るのでは無くて斜めから見る事によって下界の風景が眼に飛び込んでくる。「なんて高い所に居るんだ」と実感させられる。



この門と真正面向き合うとホントに敵を寄せ付けないような強固な感じを受ける。と同時に門を通してあちら側に第二の門が見える。ここのポイントはしかしながらこれまた真っ直ぐアプローチさせないでわざわざ右にターンさせていると言う事。そして中間まで登らせておいてこれまた真っ直ぐではなくてジグザグに第二の門へと導いている。この門をくぐる前にふと振り返ると下界が見える。これは多分神聖なる神の領域へと入っていく心構えを示しているんじゃないんでしょうか?つまり人間界からはかなり遠い所へ来ているよ見たいな。



ここから列中によって視界が遮られる。少し長めの狭い空間を通りすぎると待ち受けているのが先ずはアテネに捧げられた神殿であるエレクトロン。その後右手方向にクライマックス的なパルテノンがホントに光に輝いて見えます。



ここまで来るのにそんなに距離は無いのですが、多彩な物語空間が展開しています。



| 旅行記:建築 | 06:28 | comments(0) | trackbacks(35) | このエントリーをはてなブックマークに追加
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