地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ボストン滞在記:今月からボストンに滞在します。
前回のエントリで少しだけ書いたのですが、今年の年末年始は14年ぶりに日本の実家でゆっくりと過ごすことが出来ました(地中海ブログ:多度大社から歩いて3分の所にある皇室御用達の鯉料理の老舗、大黒屋)。



僕の様な海外長期滞在組にとって日本滞在時の楽しみと言えば、毎週月曜日に発売される週刊少年ジャンプもさることながら(笑)、コンビニのシュークリームさえもひたすら美味しいと感じてしまう、大変質の高い日本のスイーツなんですね。喫茶店王国名古屋が誇るご当地カフェ、コメダ珈琲が提供してくれるモーニングサービスなんて、もう最高!



コーヒー一杯(約380円)でトースト一枚とゆで卵が付いてくる上に、パンの上にのっけるジャムかバターが選べちゃうっていう豪華っぷり(実は裏技があって、「ジャムとバター、両方ぬって!」って頼むと結構やってくれたりします(笑))。ちなみに下の写真が元横綱の若乃花が名古屋に来る度に食していたというシロノワール(のミニ版)です:



しかしですね、僕の長―いコメダ通いの経験と、知り合いに行ったアンケート調査によると、各店舗で出されるトーストには微妙な違いがあって、その中でも「一番美味しい!」と評判なのが、名古屋市守山区志段味図書館前にある志段味店なんだとか(かなり勝手な独断と偏見に基づいています(笑))。

では一体「何がそんなに違うのか?」というと、志段味店で出されるトーストは、焼き立てなのは勿論のこと、パンの表面が非常にパリッと焼けているのに中はホクホクという、モーニングサービスで出されるトーストにしては非常に良く出来ている点です。どうも聞いた所によると、コメダにパンを供給しているパン工場がこの近辺にあるらしく、志段味店は朝一番で仕入れる事が出来る為にパンが非常に美味しい‥‥という事らしいです(真相は謎ですが‥‥)。



この様な、全国津々浦々何処へ行っても同じメニューが出されるチェーン店と言えども、その地域特有の個性を吸い上げ、画一的になりがちな商品の中にも微妙な違いを生み出している点にこそ、僕は本当の意味でのグローバリゼーション、つまりはローカルなものが意味を持ってくる「グローカリゼーションという価値」を感じてしまいます(地中海ブログ:バルセロナで売ってるプリングルズの生ハム味に見るグローバルとローカルの問題)。



さて、私事で大変恐縮なのですが、私cruasan、2月1日から半年間、住み慣れたバルセロナを離れアメリカ東海岸はボストンにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)に滞在することになりました。

「あれー、cruasanって去年の3月にボストンからバルセロナに帰ってくる時、「さよならボストン」とか言って、今生の別れのごとく書いてなかったっけー?!」‥‥って、おっしゃる通りでございます(笑)。



そう、一昨年の9月から半年間ボストンに滞在し、名残惜しみながらボストンを去る際には、「もうボストンに来る事は無いだろう!」くらいの勢いだったんだけど、また来る事になっちゃったんだからしょうがない(笑)。



では何故またボストンに来る事になったのか?

一番の要因は、大学の方から非常に魅力的で好条件なオファーがあった事が大きいかなと思います。工学系では世界一を誇るMITからこの様なオファーを頂けたのは非常に光栄なんだけど、それよりも何よりも、世界のトップに君臨し続ける為に、世界中から人材を集めようとするその執念、更にはその「囲い込みの上手さ」にはいつもながらに舌を巻いてしまいます。この点についてはアイビーリーグの受験戦争を例に出しながら以前少しだけ書きました(地中海ブログ:MITの学部合格発表は円周率に因んで毎年3月14日となっています:アイビーリーグ受験を横目で見ていて思った事)。



2つ目のポイントとしては、研究活動やビジネスを展開していくという観点においてボストンに短期的に滞在するのは非常に生産的だという事が挙げられます。

「短期的」というのがミソ。

以前の滞在で僕がこの街から受けた印象‥‥それは、ボストンという街はバルセロナの様に「長期的に住み込む」というよりは寧ろ、1−2年といった短期で滞在するのに向いているのでは?ということだったんですね。滞在時間が限られているからこそ人々は何事にも一生懸命になる事が出来、それが生活への充実感に繋がり、この街に対する非常にポジティブなイメージに昇華していくのです。言うなればそれは、足早に過ぎ去ってしまう「はかない青春」の様なもの‥‥と言うことが出来るかも知れません。



前回の滞在ではこの街に住むのが初めてだったという事もあり、「研究室がどの様に運営されているのか?」、「どの様な生活スタイルにしたら良いのか?」、「美味しいクロワッサンはあるのか?(笑)」など、よく分からないままに時間だけが過ぎていき、「気が付いた時には既に6ヶ月が経っていた」という状況でした。また研究面においては、「滞在中に結果を出さねば!」と焦っていた事もあり、最初から最後まで緊張した日々を送っていました。



しかしですね、今回の滞在は2回目という事もあり、ある程度こちらでの生活の仕方や研究室の様子などが分かっている為、それなりに心に余裕が持てる気がしています。



今回の滞在では研究活動もさる事ながら、前回は全く行けてなかったボストン市内巡りを始め、ニューヨークや東海岸の都市にも行ってみようかなと考えています。特にテキサス州にあるルイス・カーンの美術館やシカゴ周辺のフランク・ロイド・ライトの建築は是非見てみたい(地中海ブログ:ルイス・カーンのフィリップ・エクセター・アカデミー図書館(Phillips Exeter Academy Library):もの凄いものを見てしまったパート3:「本を読むとはどういう事か?」と言う根源を考えさせられた空間体験、地中海ブログ:ルイス・カーンのイェール大学英国美術研究センター(Center for British Art and Studies, Yale University)、地中海ブログ:ルイス・カーンのイェール大学アートギャラリー(Yale University Art Gallery))。

という訳で、「地中海ブログ」はまたもや「地中海」を離れてしまいますが、「地中海文化に慣れ親しんだ日本人の眼から見たアメリカの社会文化をお伝えする」というコンセプトのもと、ボストンでの生活や僕の眼から見たアメリカ社会の光と影、はたまた美味しいレストラン情報などを書き綴っていこうと思っています。

コンセプトは少し変わってしまいますが、もし宜しければ、当ブログの読者の皆さんにも、このまま引き続きご愛読して頂ければ幸いです。

そしてボストン在住の皆さん、また仲良くしてください!充実した毎日、新しい出逢いと発見、そして楽しい日々を期待しています!

さあ、ボストン生活の始まりです。
| 大学・研究 | 22:34 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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