地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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アメリカで絶対にしてはいけない事をしてしまった!ボストンの歯医者さん事情
早いもので、ボストンに来てから今日で丁度一ヶ月が経とうとしています。



最初の一ヶ月は、それこそ新しい生活リズムに慣れる事に精一杯で、「特別何かした」という感覚は無いんだけど、それでも何人かの友達が出来たり、バルセロナに居たら絶対に会えない様な人達にアポを取り、会いに行ったりと、それなりに楽しく、そして忙しい毎日を送っています。

そんな中、私cruasan、アメリカという国において絶対にやってはいけない事の1つをやらかしてしまいました‥‥。

ことの発端は先週末、「アメリカ人の真似したら英語上手くなるかな?」なんて馬鹿な事を思い付き(苦笑)、チューインガムを噛んでいた時の事‥‥「ガチッ!」‥‥「あ、あれー、アメリカのチューインガム、中にネジみたいなのが入ってるじゃないかー!不衛生だな、全く(怒)」と思ったのも束の間‥‥ん?何かおかしい‥‥あるべき所にあるはずの歯が無い!!

そ、そーなんです!実は、調子にのってガムをクチャクチャ噛んでいたら、歯の詰め物が取れちゃったんですよ!!歯の詰め物が取れた事なんて人生の中において今まで一度も無かったのに、何故このタイミングで‥‥(悲)。こっちへ来る前(つまり今から1ヶ月前)、念には念を入れてバルセロナで歯医者に行ってきたばかりだったのにー!何なんだー、あのカタラン人のインチキ歯医者は(怒、怒、怒)!!!

ここまで読んできた皆さんは、「cruasanのやつ、歯の詰め物が取れたぐらいで一体何をそこまで騒いでるんだ!」とか思うかもしれませんが、何故ここまで騒ぎ立ててるかって言うと、アメリカの歯医者って保険が利かないが故に治療代が異常なほど高い事で有名なんですね。まあ、保険が利かないのはスペインを含め万国共通なのかもしれないんだけど(地中海ブログ:スペインの医療システムについて:歯医者の場合)、それを差し引いてもアメリカの歯医者の治療代の高さは尋常じゃあ無いと思います。どれくらいかって、虫歯を一本治すだけで10万、20万は軽く飛んでいくレベルって言うから驚きです。だから、一本の歯の治療をする為だけに、日本に一時帰国する人がいるっていう話すら聞く程なんですね。

まあ、とやかく考えてても仕方が無いので、「取り合えず歯医者に行こう」と思ったんだけど、運悪く土曜日の午後は休診の所が多いので月曜日まで待つ事に。

歯医者に行くまでの間、空いた穴をそのままにしておいたら、「それこそ絶対虫歯になる!」と思ったので、ネットで「歯、詰め物が取れた、ボストン」とか入れて検索したら、やっぱり僕と同じ様な境遇の人達が結構居て、どうやら治療代が高いアメリカでは、簡単な歯の治療は薬局で治療キットを買ってきて自分で治療するって言うのが一般的という驚愕の事実を知る事に(マ、マジか!)。さすがに自分で歯を治療するっていう選択肢はあまりにも危険だと思い、毛先が尖った歯ブラシを買ってきて、何か食べた後は必ず歯を磨き、更に口の中のバイキンを殺すうがい薬で凌ぐ事にしました。



で、迎えた月曜日。朝一番で行ってきたのが、MITのキャンパス内にあるMITメディカルセンター(MIT Medical)です。ここは薬局が入っていたり、救急が入っていたり、病院が入っていたりと、MITの関係者で学校が提供する医療保険に入っている人がお世話になる事が出来る医療機関なんですね。加入料は一年間で1,980ドル、半年間で825ドル。民間の保険に比べたらちょっと割高な気もするけど、病気になったら直ぐに行けるし、結構しっかりしてそうだし、どんな持病を持った人でも基本的には入れちゃうって言うんだから、その恩恵の深さが伺えます。まあ、考えてみたら、MITに来る教授や研究者の人達って、相当な年齢の人が大半な訳だから、みんな何かしらの持病を持ってて当たり前。いちいちそれを拒否してたら、誰も来なくなるって事なんでしょうね。



もちろん僕もこのMIT医療保険に入ってるんだけど、幾ら大学の医療保険とは言え、歯医者がカバーされてない事に変わりは無し。それでもダメ元で受付に聞いてみたら、どうやら同じ建物の5階に歯医者さんが入ってて、MITの関係者ならそこで治療してもらえるという情報を得ました(聞いてみるもんだ!)。

で、アメリカの歯医者さんに掛かる時はここからが本番なんだけど、こちらでは治療を受ける前に「その治療に一体いくら掛かるのか?」と言う見積もりを出してもらって、その値段を見てから決める事が一般的なんですね。そして、ここで注意しなきゃいけない事、それは、救急だの、レントゲン写真だのと、何だかんだ言っては、知らず知らずの内に治療費が雪だるま式に膨れ上げっていき、挙げ句の果てには最初に言われた見積もりの2倍、3倍になっていた‥‥なんて事が日常茶飯事だと言う事です(この点はスペインも同じ)。しかも一般的に言って治療費は驚くほど高いときている‥‥。

だから、もう本当にドキドキしながら、

「あ、あのー、歯の詰め物が取れちゃって‥‥。もう一度コレをはめて欲しいんですけど、一体いくらぐらい掛かりますか?」

って聞いたら、帰ってきた答えは;

「126ドルくらいです。勿論ドクターによって多少前後する事はありますので、保証はしませんが」

という答えが。

「や、安い!」いや、日本に比べたらそりゃ格段に高いけど、ハッキリ言って、1,000ドル単位を想像していたので、もうウキウキ!しかも、今直ぐやってくれるらしい。ツイてる!明らかにノッてる!

 

という訳で、その場で簡単なアンケートに答えて、早速治療をしてもらう事に!で、担当してくれたのが若い女性の先生だったんだけど、これが驚くほど丁寧に診察してくれて2度ビックリ。詰め物をはめる前にレントゲン写真で虫歯が無いかどうかチェックして、更にその後、接着剤で固定する前に、噛み合わせが悪く無いかどうかのチェックをする為に、もう一枚レントゲン写真をとり、それから漸く詰め物にセメントを塗り接着するっていう手順。更に、全ての治療が終わり、説明を受けていた時の事、

「あら、唇が荒れてるわね」

とか言われてクリームまで塗ってくれるっていうサービス振り!説明も凄く明快で分かり易かったし、もう大満足。その足で会計に行ったんだけど、請求されたのは最初に出された見積もり通り126ドルぽっきりでした。

アメリカで歯医者に行ったのはコレが初めてだったんだけど、ネットで流れてる評価との剥離に愕然としました。多分、行く歯医者さん、そして担当する先生によって大分違うんでしょうね。

アメリカでの歯医者初体験!満足度は高かったけど、歯医者に掛かるのはもうこれっきりにしたいな(苦笑)。
| 大学・研究 | 01:08 | comments(4) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
> 加入料は一年間で1,980ドル、半年間で825ドル。
> 民間の保険に比べたらちょっと割高な気もするけど、

これは格安です。MIT が大きな負担をしてます。
小生定年退職時、会社の医療保険を継続、自己負担しましたら、年間女房分も含めまして $ 10,000 程でした。

ということで、米国には何の医療保険にも入ってない(保険代を払えない)人が3千5百万人もいるのです。病気になれば国や州の税収入を食いつぶすタカリヤとなります。
| Joe Yamada | 2012/10/01 9:51 PM |
災難でしたね。
アメリカ駐在時代は保険で歯科治療も全てカバーされていたので支払ったことがないのですけど126ドルは全然高くない気が…。
3割り負担の日本だと3000円くらいでそんなの当たり前に取られるし日本は治療がなぜか1回では完結しない仕組みらしく数回通院させられます。。
スペインも医療のレベルが高いと聞きますがアメリカは歯科治療は断然日本の上だと感じました。
でもアメリカの食べ物は全てにおいてパワーがありますからお気をつけて!笑
| mmpoodle | 2012/10/07 2:48 PM |
Joe Yamadaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
えー!年間保険料10,000ドルは凄いですね!そこまでとは‥‥。スペインとのあまりのギャップにただただ驚くばかりです。
| cruasan | 2012/10/09 10:24 AM |
mmpoodleさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
詰め物が取れた時は、本当に全身の血の気が引きましたけど、結局100ドル前後で済んで本当に良かったです。ホント、アメリカの食べ物はパワーが違いますね(笑)。気を付けます!
| cruasan | 2012/10/09 10:25 AM |
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