地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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サンティアゴ・デ・コンポステーラの美味しいレストラン情報:O DEZASEIS
せっかくサンティアゴ・デ・コンポステーラまで行くのだから、美味しいものを食べようと思って、事前にネットでレストランを検索したのですが、これが予想に反して上手くいかず‥‥。僕の経験上、地方の中核都市には一人や二人くらいは日本人が住んでて、その人達が地元のお勧めレストラン情報などを提供してくれていると言うのが今までのパターンだったんだけど‥‥サンティアゴ・デ・コンポステーラには誰も住んでないのかな?‥‥と呟いてみよう。



この街には非常に歴史が古く、由緒正しいサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学(この大学の起源は1495年にまで遡る)もあって、大学ブランドが大好きな日本人には人気が出てもおかしくは無いと思うんですけどね(スペインの大学ランキングについてはコチラ:地中海ブログ:スペインの大学ランキング:総合ランキングではなく、学部間で競い合うというシステム)。話が逸れたついでにもう1つ。街中を探索していたらこんなものに遭遇しました:



キティちゃん巡礼者バージョン(笑)。日本人なら誰でも知ってるキティちゃん!ヨーロッパ中何処へ行っても見掛けない都市は無くて、その影響力は本当に凄いなと、そう思わされます。日本のキャラクター文化とヨーロッパの観光地におけるその影響などについては、話し出すと長くなるので次回のエントリに譲る事にします。で、話を元に戻すと、「サンティアゴ・デ・コンポステーラ、レストラン、お勧め」などのキーワードで検索して出てくるのは、トリップアドバイザーとか、その辺のサイトばかりなんですね。



と言う訳で、今回は現地で探してみる事に。ネットでの検索が今ほど発達していなかった頃、旅先で僕が良くやっていたのが、ホテルのフロントや商店街のおばちゃん、スーパーのレジの人など10人くらいに、自分が良く行くレストラン、美味しいと思うレストランを3つくらい挙げてもらうという方法です。この方法は特に中ぐらいの街だと非常に有効で、と言うのも、それらリストアップしてもらったレストランがかなり重複する事になるからです。いわゆるマニュアル版の集合知(笑)。とか思ってたら予想通り!10人中なんと7人もの人が挙げたレストランがありました。それがコチラ:



O DEZASEIS: casa de Xantar

Address: Rua de San Pedro 16, 15703 Compostela
Tel: 981564880
Email: researvas@dezaseis.com
Web: www.dezaseis.com

場所は前回のエントリで書いたアルヴァロ・シザ設計によるガリシア現代美術センターの直ぐ近く(地中海ブログ:サンティアゴ・デ・コンポステーラ:アルヴァロ・シザのガリシア現代美術センターその2)。San Pedro通りと言われるこの通りには結構沢山のレストランが犇めき合っているのですが、その内の1つが今回のレストランに当たります。間口が狭かったので、「結構こじんまりしてるのかな?」と思いきや、中に入ってビックリ!



奥が深くて、しかも2階建て!



下階に降りて行くと、何と中庭空間まであるじゃないですかー!壁には昔の調理器具(?)なんかが掲げてあって雰囲気は抜群。



で、「早速食事を」と思ったのですが、超人気店らしく14時15分の時点で既に満席の状態でした。店員さんに聞いてみた所、「今からなら1時間くらいは待たなきゃいけないけど‥‥」って言われたんだけど、「まあ1時間くらいなら良いか」という事で待つ事に。



さっき見て来たばかりのガリシア現代美術センターに戻りつつ、極上の空間に酔いしれていたら、あっという間に約束の時間に。で、今回通された席がコチラです:



じゃーん、中庭の一番奥の特等席!やったー!客層を見てみると、半分くらいが観光客、半分くらいが地元客といった感じかな。で、明らかな違いは、観光客がガリシア風タコ煮を中心にアラカルトで注文しているのに対して、地元客と見られる人達は一様にランチ定食を頼んでるという点。郷に入れば郷に従え。と言う訳で今日はランチメニューを試してみる事に。飲み物、そして勿論パンも付いてきたんだけど、写真撮るの忘れた!そうこうしている内に、今日の一皿目の登場〜:



ラコン(Lacon a la Gallega)と呼ばれる、豚の塩漬けモモ肉(ガリシア風)です。これはタコ煮やししとう(Pimiento de Padron)と並ぶガリシア地方の名物料理!で、早速いただいてみると、これがコクがあって、しかもジューシーで大当たり!上に振りかかってるパプリカとオリーブオイルとの相性も抜群!ラコンはジャガイモを蒸したものと一緒に出てくる事が多いんだけど、このお店では特製のチーズと一緒に出てきました。これが又合うんだな!あまりに美味しかったので調子にのってバクバク食べてたら、これだけで結構お腹が一杯に!そうこうしている内に今日の2皿目の登場〜:



サーモンに車エビのソース和え(Salmon en mollo de langostinos)。このサーモンがコレ又大当たり!フォークでツツいてみると身がポロポロとこぼれ落ちるほど新鮮なサーモンの上に、車エビのエッセンスだけを摂ったかの様な重厚なソースの美味しい事!もうここまででお腹が一杯だったんだけど、サンティアゴ・デ・コンポステーラに来てこれを食べない訳にはいきません!



サンティアゴケーキ(Tarta de Santiago)こと、アーモンドケーキです。中世に発明されたと言うこのケーキは、バルセロナのレストランでも見掛ける事があるのですが、お味の方はイマイチな場合が殆ど。それに比べ、このお店のケーキは自家製という事もあり大変美味しかった!で、締めは勿論こちらで:



コーヒー。非常に面白い事なんだけど、ガリシア地方でコーヒーミルク(Café con Leche)を頼むと、バルセロナで言う所のコルタード(ブラックコーヒーに少しミルクを入れたもの)が出てきます。で、更に面白い事に、この地方ではコーヒーを頼むとクッキーなんかが付いてくる場合が殆どなんですね。しかも一杯120円程度とバルセロナ市内に比べて圧倒的に安い!

これだけ食べて飲んで、食後のコーヒーまで付いてお会計は12ユーロポッキリでした。これは安い!そして美味しい!

今までサンティアゴ・デ・コンポステーラ市内の美味しいレストラン情報ってナカナカ無かったんだけど、このお店はお薦めです。シザの建築を見に行ったら、その帰りに寄るのも良いかもしれません。只1つだけ注意しなければいけないのは、お店の店員さんに聞いた所、連日超満員なので必ず予約をする事を勧められました。どうやらこのお店はランチタイムに2回転させるらしく、予約をしていない飛び込みのお客さんは、一回目のお客さんが出て行く15時15分頃まで待たなきゃならない事を告げられるそうなのですが、日によってはそれでも入れない事があるのだとか。という訳で、必ず電話して確認してから行きましょう。

何はともあれ、星三つです!
| 地球の食べ歩き方 | 18:43 | comments(9) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
地元の人にアンケートを取るそのやり方はいいですね!
| Shu Katagishi | 2012/08/13 9:29 PM |
こんばんは! 写真からも伝わってくる“すごくおいしそうなランチのオーラ”&店内の雰囲気ですねー!
夜中に見るべきではありませんでした(笑)。
中庭の頭上に蔓がはっていて、素敵でした。ここで戴くご飯は美味しくなりますね!

私はcruasanさんの過去記事を拝見して初めてシザ建築を知ったのですが
初めは正直、「近代建築って感じの建物だけど、そこまで他と違うかな?良さがイマイチわからないなー?」と感じていたのですが、たくさんの記事を読むにつれて「直線空間から生み出されるスッキリさと、見渡した視界の風景」が魅力なのかな、と何かを掴みかけている気がします。
とは言うものの、近代建築どころか建築物全般の門外漢なので全く違う方向を向いていたらお恥ずかしい限りです(笑)。
過去記事と言えば、ただの余談になってしまうのですが、以前「こちらへお邪魔させて戴くきっかけはガウディの記事で~」と
書き込ませて戴たのですけれど、勘違いしておりまして、マリアノ・フォルティニを検索していて辿り着いたのでした。
彼の画集などが日本で出版されておらず、数少ない日本語で取り上げられてる記事がcruasanさんの記事だったのです。
現地にお住まいであったり、文化に明るい方からの情報はどんな時代になってもありがたい情報なのでした。

引き続き サンティアゴ・デ・コンポステーラやバカンスのご様子、楽しみにしております~。
| 桃葡萄 | 2012/08/14 3:43 AM |
こんにちは いつも楽しく拝見させてもらっています
よくスペイン人夫につたないスペイン語でこのブログの話をしています

今回のレストラン記事を伝えると 是非色々ガリシアの美味しい物をもっと食べてもらいたい 教えたい!! と横でコメント残して とうるさいのです(笑

ガリシア滞在中お時間ある時に是非連絡下さい 彼が何を食べてもらうか 嬉しそうに考えています

ビゴ在住です
| りかぽん | 2012/08/14 10:36 PM |
Shu Katagishiさん、こんにちは。
ネットが無い時はこの方法で美味しいレストランを見つけていました。勝率は結構良かったと思います。
| cruasan | 2012/08/16 5:49 AM |
桃葡萄さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

マリアノ・フォルティニ!そうだったのですね!フォルティニの描く絵画は本当に優しさに包まれていて、見ているだけで幸せな気持ちになります。大好きな画家です。

僕が居るバルセロナにあるカタルーニャ美術館に数多く保存されているのですが、毎週一回くらいずつ僕がその美術館に行くのは、正にフォルティニの絵画を見に行く為だと行っても過言ではありません。2004年くらいの事だったと思うのですが、彼の大回顧展がバルセロナで行われました。その時のカタログが、フォルティニの作品を網羅しているかな?と思われます。

この素敵な画家の存在が、もっと多くの日本人の方に知られるといいなーと思っています!
| cruasan | 2012/08/16 5:56 AM |
りかぽんさん、初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

ビゴにご在住なのですか!

実は僕が大変お世話になっているスペイン人家族(今はバルセロナ在住)が居るのですが、彼らはビゴ出身なのです。その関係で去年はビゴに行きました!ビゴ大学も訪れました。多分、通学されているスペイン人学生の方々には評判が悪いかもしれないのですが、あの大学は建築の世界では非常に有名な建築家によってデザインされたものである事から、一度見てみたかったのです。

で、その帰りに彼らに「地元では美味しい」と言われているレストランに連れて行ってもらいました。鉄道駅の近くの、Laxeiro (c/ecuador80)というお店で、Caldo Gallego, 魚(何かは忘れた)、貝などをたらふく食べました。デザートのLengua de Obispoも最高でした。

と、今色々と思い出していたらビゴに行きたくなってしまったのですが、実は丁度今日、バルセロナに帰って来てしまいました(悲)。と言う訳で、ビゴは来年の楽しみに是非とっておきたいと思っています。

スペイン人のご主人様にもヨロシクお伝えください。
これからも宜しくお願い致します。
| cruasan | 2012/08/16 6:13 AM |
こちらこそ宜しくお願いします
楽しい美味しい休暇は終わったのですね 笑
残念です しかし来年の楽しみができました。お待ちしております

何年か前にビゴ大学とEdificio sede del collegio de arquitectoを 見るために日本人建築家の方と 偶然知り合い お話がとても面白く 色々調べるうちに こちらのブログにたどり着きいつも楽しみに読ませてもらっています
おっしゃる通り 学生には非常に(笑 評判が悪いです

| りかぽん | 2012/08/19 6:32 PM |
cruasan様、

スペイン北部とCastilla y Leon中心に、一人旅をするクマと申します。

聖年か翌年、このブログを拝見したのですが、前回はついついParadorのレストランにふらり入ってしまい、「地元民がお勧め」のこのレストランに行き損ないました。今回、2年ぶりにガリシアに行ったので、12 EurosのMenuを食べるためにしっかり予約をし、食べてきました。

あさり一杯のSopa de Mariscos、Terneraとジャガイモ、ついついTarta de Manzanaを選びましたが美味しかったです!どうもありがとうございます。予約席は、Camarerosの溜まり場中央のまん前でした。Menuが載っていないと、メニュー表を返したら、ガリシア訛りでその日の定食を読み出すので、面倒なので、見せてもらい選びました。その日の客は、殆どMenu狙いでしたね。

Vigoでは、Maruja Limonに行って見ました。ここはメール予約を何度送っても返事が来ないので、直接店頭にて、「明日お願い」としたら、何とか予約させてくれましたが、人気店ですね。とうとう、ガリシア人も漬けマグロを食べるようになってしまったか、と思いましたが、けっこう和食からヒントを得たメニューでした。あの漬けマグロに炊き立てのご飯でも、良かったんだけどな〜。ガリシア人の寿司屋が出来ていて、中華屋が無くなっていたのに、驚きました。かの総称スペインでも、時の流れを感じましたね。
| クマ | 2015/12/04 5:13 PM |
クマさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

このレストラン、行かれたんですね!僕は建築が専門で、ポルトガルのシザという建築家が大好きなものですから、サンティアゴに行くと必ず行くのが、彼が設計したガリシア州立美術館なのです。で、その美術館の目の前にあるこのレストランは立地も良いし、味も良いし、その上安いときているものですから、もう毎年必ず行ってしまいます。

ビーゴには、小さいタコ煮一匹を定食メニューで出してくれる名物レストランがあり、そこも行きつけにしています。この夏にはまたビーゴに行く予定ですので、もしまた行ったら今度はそのレストランについてもレポートしたいと思っています!
| cruasan | 2015/12/08 4:37 PM |
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