地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
<< マドリッドの環状線M30の真上に出現した公共空間:ドミニク・ペローのアルガンズエラ歩道橋(The Arganzuela Footbridge) | TOP | エドゥアルド・トロハの傑作、サルスエラ競馬場(Hipodromo de la Zarzuela)その2:軽い建築の究極形の1つがここにある >>
今日から夏休み!:ガリシア地方の田舎で過ごす休暇
長かった様な短かった様な今年度も漸く終わり、今日から待ちに待った夏休みに突入です!毎年の事ながら夏休み前の最後の数週間はミーティングやら忘年度会やらでテンテコ舞い。それこそ酷い日になると分単位という殺人的なスケジュールだったんだけど、まあ、それも夏休みに入った今となっては今年度の良い思い出かなと思います。

約1ヶ月程ある夏休みには毎年日本に帰国して、吉野家の牛丼やコメダのシロノワール、はたまた鰻の蒲焼きや味噌煮込みうどんなんかを心行くまで食すっていうのが毎年の楽しみになってるんだけど、今年は9月から始まる計画の準備が非常に忙しく、夏休みの半分程をその準備に費やす事に決めました。って言っても折角のバカンスを暑くてやってられないバルセロナで過ごすのもどうかな?と思うので、涼しく快適に過ごせるスペイン北部のガリシア地方のド田舎、Petin村に行く事に。



湖の袂に広がる大変美しいこの村の人口は500人足らず。列車を降りた瞬間に、都会(バルセロナ)では殆ど感じる事が出来なくなってしまった土の香りが僕の五感を刺激します。人間って不思議なもので、頭の中ではすっかり忘れてしまっていた記憶が、触覚や嗅覚を通して鮮やかに蘇ってきたりするんですね。僕の場合は子供時代に過ごした実家が自然に囲まれていたので、小さい頃はそれこそ毎日の様に裏山や近くの川に遊びに行ったりしていました。この村に来ると、その時に触れた土の香りや森林の肌触り、川の水の冷たさなど、大自然と戯れていたあの頃にまで一気に引き戻されるかの様で不思議です。



スペイン北部は一年を通して降雨量が多いので、この辺りに広がる風景というのは本当に豊かな緑に包まれています。雨が殆ど降らないスペイン南部や中央部に広がる、砂と岩で構成された風景とは全く違い、まるで1つの国とは思えない程の多様な風景がここには見られるんですね。そしてこんな大自然の中では、都会ではもう見る事が出来なくなってしまった動物達をも身近に感じる事が出来ちゃいます。例えばコチラ:



直径1メートルを超えると思われるコウノトリの巣です。日本では赤ちゃんを運んでくるという逸話と共に知られているコウノトリなんだけど、この鳥がこんなにも大きな巣を作るなんて事を知っている人はあまり居ないのではないでしょうか?ちなみにスペインでは、コウノトリは赤ちゃんを「パリから運んでくる」という逸話になっているらしい(笑)。って事はスペイン人と言うのはフランス人なのかー!?とか、くだらない事を考えてみる(笑)。そしてこの村が誇るお宝がコチラです:



ローマ時代に作られた橋なんですね。この村のシンボルであり誇りでもあるこの橋は、それこそ村民全員の成長を見守ってきたと言っても過言ではありません。だからこそ、この村の人達は誰でも1つや2つ、この橋に纏わる「自分史」みたいなものを持っていて、そういう「いつまでも決して変わる事の無い風景から人のアイデンティティというものは形成されるのかなー」と、都市計画に関わる建築家として何かとても大切な事を教えられた気がしました。



昨日の朝早くバルセロナを出て、この村に着いたのが夕方遅くだったんだけど、一年振りにこの村を歩いていたら、行く先々ですれ違う人達が、「あー、去年来てた日本人のcruasan君でしょ?今年も来たんだねー」と声を掛けてきてくれました。



特に観光名所も存在しない人口500人足らずの村に来たアジア人なんて、どう考えたって僕が初めてだと思うので、そういう意味において皆が僕の事を(アジア人として)覚えてくれていると言うのはそんなに不思議じゃ無いとは思うんだけど、それはそれで結構嬉しかったりしますね。



と言う訳で、今年も又この小さな村で鶏の鳴き声と共に目を覚まし、パン窯で焼かれたふわふわのパンで朝食をとり、庭で取れたフルーツを食卓に並べ、教会の鐘と共にベッドへと潜り込む生活を3週間弱思いっ切り楽しみたいと思います。

約1年振りの田舎生活、今年はどんな事が起こるのか、今から非常に楽しみです!
| バルセロナ日常 | 18:24 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
お疲れさまでございました^^

そんなにお忙しいのに
中身の濃いブログを更新されてて
スゴイですね。。。
まともな文章書くって体力いりますし。
cruasanさんはデキる男なんですね^^

それにしても、ガリシア地方の田舎、美しー!
アジア人はおらず、観光名所もなく、
ただただ美しい自然がそこに。
いいですネ〜♪
この辺の方たちもオリンピックには
興味があったりするのかしら。

東京は猛烈な暑さで、本気で溶けそうです。
熱中症死亡者のニュースがガンガン流れてますよ(汗)。

また素敵な写真をアップしてください。
癒されますいやほんと。
| ゆうこりん | 2012/07/29 10:27 PM |
ゆうこりんさん、こんにちは、コメントありがとうございます。

いやー、7月下旬は本当に怒濤の毎日でした。今はそれとは全く逆の「何もしない毎日」を送っています。田舎生活最高です!

コチラは涼しくて静かで、しかも食べ物もおいしくて最高です!少しずつこちらの写真などをアップしていきたいと思っていますので、ご期待ください!
| cruasan | 2012/08/05 2:20 AM |
コメントする