地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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華の都パリの魅力、そして誘惑
丁度今の時期、スペインの至る所ではスペイン人達が必死になって働いている「世にも珍しい姿」を垣間みる事が出来ます。何でかって、8月からの夏休みを謳歌したい彼らは、休みに入る前に無理矢理にでも仕事を終わらせようと、それこそ命懸けっていうくらいの勢いで仕事に取り組んでいるからなんですね。いや、ほんとスペイン人って休暇とかが絡んでくると、それこそ火事場のクソ力じゃないけど、土壇場で物凄い集中力とか発揮するから不思議です。って言うかさー、「普段からそれくらいの勢いで仕事したら?」とか言いたくなるのは僕だけじゃないと思う(苦笑)。



かくいう僕もこの時期の忙しさは尋常じゃなくって、ハッキリ言ってバルセロナに居る事も結構マレ。ましてや、ゆっくりとブログを書いている時間も無いくらいで、実はこのエントリもパリからの帰りの飛行機の中で書いています。ちなみに隣にはユーロディズニーに行って来たと見られる家族が座ってて、ミッキーマウスの耳を付けた小学生くらいのカタラン人の男の子がカタラン語で、「ママー、この中国人、何か訳分からない文字書いてるよー」とか言ってる(笑)。いや、ミッキーマウスの耳付けながらバルサのユニフォーム着てる貴方の方が訳分からないですけど‥‥と大人気ないながらも心の中で反論してみる(笑)。



と言う訳でとあるプロジェクトのミーティングの為に3日間ほど華の都パリに行ってきました。何時もパリに来る時は超過密スケジュールで来るので、ゆっくりと市内を観光している暇も無いんだけど、今回もご多分に漏れず、バルセロナを朝一番の飛行機(7時15分)で発って、そのままホテルにも寄らずにミーティング場所へ直行。それから夜までずーっとミーティング三昧の3日間だったんですね。



まあパリには3年前の年末年始のバカンスで2週間ほど滞在した時に、ポンピドゥーセンターやオルセー美術館、はたまたロダン美術館やコルビジェの一連の作品など主要なものは殆ど見たんだけど(地中海ブログ:パリ旅行その5:カミーユ・クローデル(Camille Claudel)の芸術:内なる感情を全体で表している彫刻作品、もしくは彼女の人生そのもの)、「やっぱりどれか一つくらいはゆっくり見て回りたいよなー」と思い、悩みに悩んだ末に選び出したのがコチラ:



17世紀に建てられた貴族の邸宅を図書館として増改築し、今なお使用されている国立図書館です。鋳鉄の柱とアーチ、そしてドーム天井が大変美しい空間を醸し出しています。近代図書館建築の傑作だと思います。



今回は知り合いのフランス人と一緒に行ったので、直ぐに中へ入れてもらう事が出来た上に、写真も少しだけ撮らせて貰える事に(普段は撮影禁止っぽい)。ラッキー!そしてもう一カ所、空港へ行く前に僕が必ず訪れるのがコチラです:



ブックオフ!そう、何を隠そうパリにはブックオフがあるんですね。多分パリに住んでる人にとっては「なに当たり前の事言ってるの?」って感じなんだろうけど、「ピレネーから南はヨーロッパじゃない」と言われるバルセロナに住んでる僕からしたら、街中に日本の書籍を扱っている本屋さんがあるという事は、俄には信じがたい程のインパクトがあります。で、不思議な事に僕がパリに来る度にバルセロナの自宅には「修羅の門」が増えていくという謎(笑)。そしてパリ滞在中の食事は勿論ラーメンと餃子。パリのラーメン、ムチャクチャ美味しい!殆ど日本だな、こりゃ!

日本人が数多く住んでいるパリという街においては、もし我々日本人が日本の食事を楽しみ、日本語の本を読みたいと望むならその様な生活が出来てしまう空間が用意されているのだと思います。勿論、そうするか?そうしないか?は個人の選択の自由で、そうしない事も選択肢の一つだと思うんだけど、僕みたいな人間にはパリに居ながらこの様な日本的な空間で「閉じた生活」が出来ちゃうという甘い誘惑が用意されていると言う事なんですね。そしてそれは大変居心地が良い反面、色んな意味で「ちょっと怖い事でもあるかな」と思いました。

‥‥とか書いてたら「もう間もなく着陸態勢に入るので電気機器のスイッチをお切りください」とのアナウンスが。



華の都パリ。今回もかなりの急ぎ足で各機関を行ったり来たりしていたものだから、ゆっくりとコーヒーすら飲む時間も殆ど無かったんだけど、ルーブル美術館でのミーティングの合間を縫って、ガラスのピラミッドが真正面に見えるカフェで飲んだカプチーノが最高だった。そしてこの極上の空間体験こそ、この地を今でも「華の都」として、世界中から観光客を魅了して止まない、この地にしかない魅力なのでしょうね。
| 仕事 | 21:16 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
キャー!!パリじゃないですか!!パリの記事を私も書き始めたところだったので、めちゃくちゃうれしいです。

ちなみに日本では「パリでGYOZA BARが大人気!」
「JAPAN EXPO」がらみで、パリの漫画喫茶潜入!
なんてやってまして、オタクの娘たちは「やっぱフランス人はわかっている!」となぜか嬉しそう(笑)

図書館、良いですね〜。もともとドーム型の天井は、トルコのモスクでたくさん経験していまして、何とも落ち着く・・・というかパワーが漲る感じがするんですよね。今度パリ行ったらぜひ行きます!

私はBook Offではなく、ルーブル近くのジュンク堂に迷い込んでしまいまして、あまりの日本っぷりに「ここって日本だっけ?」と錯覚してしまいました。
だって、フツーにチラシも、注意書きも、書評も日本語。値段もユーロ表記がなくって、どうやって買うのかしらー?と。
もちらん店員さんも日本人でしたし。

そうそう、ルーブルに大きなポスターが貼ってあって「ルーブルが生まれ変わります!」的な。もしかしてお仕事って、ルーブル関係ですか?

| いちごキッズ | 2012/07/15 12:49 PM |
いちごキッズさん、こんにちは。

いちごキッズさん、パリ相当お好きですよね?僕は月に一回行く程度なので、それほど詳しくはないのですが、流石に華の都というだけあって、本当に「華」が有る様に感じます(笑)。

JAPAN EXPO!僕も是非行ってみたかったのですが、日程が合わず残念!日本の漫画やコスプレ大会についてはバルセロナの方が相当早くて、もう既に10年以上前からやっていて、規模も東京に次ぐ世界第2位だったのですが、去年あたりからあっさりとパリに抜かれました(悲)。流石パリって感じです。

ジュンク堂も何時もお世話になっています。いや、ほんと、あそこまで行くと、殆ど日本ですね。久しぶりに食べるラーメンは最高でした!
| cruasan | 2012/07/22 2:25 AM |
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