2011.06.16 Thursday
初音ミクに使われている技術ってメイド・イン・カタルーニャだったのか!って話
今日からバルセロナでは3日間に渡って毎年恒例の国際音楽祭、SONARが開催されます。SONARの広告とか見かけると、「あー、今年も夏が来たな」って感じなんだけど、先週まで曇ってた空も一昨日辺りから快晴になってきたし、いよいよバルセロナも夏本番突入です。

で、「このSONARとは一体何か?」と言うとですね、これは、Advanced Music(テクノ、ハウス、ヒップホップ、ポスト・ロック、エレクトロニカなど、次世代エレクトロニック・ミュージックの呼称)とマルチメディア・アートを複合させた世界最大級の音楽の祭典の事で、毎年6月の第3週にバルセロナを舞台に繰り広げられる、「みんな、3日間眠らずに踊りまくっちゃおうね!」って言う、ラテン系入りまくりな(笑)お祭りの事なんですね。
このお祭り、17年程前にこじんまりと始まった割には、年々その規模を拡大していって、今では8万人以上を動員すると言うヨーロッパを代表する音楽祭にまで発展してしまいました。この辺は流石に上手いなー、バルセロナ(バルセロナの都市戦略に付いてはコチラ:地中海ブログ:バルセロナのイベント発展型都市戦略とGSMA(Mobile World Congress 2009)、地中海ブログ:バルセロナのイベント発展型都市戦略とGSMA2010(Mobile World Congress 2010))。
毎年日本からも沢山の観光客の皆さんがこのお祭り目当てに駆け付けてるみたいなのですが、そのおかげもあってか、近年では日本でも結構知られる所となってきたみたいです。で、今年も日本から坂本龍一さん初め、沢山のミュージシャンの方々が参加するらしいんだけど、その中でも注目されているのが実はこの人:
じゃーん、初音ミクの登場です!個人的には「とうとう来たか!」って感じなんですけどね。
と言うのも、スペイン、その中でもバルセロナと言う都市は、毎年秋頃に世界有数の規模を持つ漫画フェスティバルを開催していて、そこに行くと、「これでもか!」って言うくらいのスペイン人達のコスプレ、そして熱気ムンムンの会場を、埋め尽くす程の漫画ショップやカラオケ大会など、日本文化の圧倒的な浸透を見る事が出来るからなんですね(地中海ブログ:漫画フェスティバル2010 in Barcelona(サロン・デ・マンガ(Salon de Manga Barcelona 2010)))。

だから最新テクノロジーを用いた先進的な音楽の祭典である、バルセロナ発のSONARにおいてボーカロイドが発表されると言う事は特に何の驚きでも無いんだけど、今回僕が仰天した事、それが先週のLa Vanguardia紙に載ってたこの記事(La Vanguardia, 10 de Junio 2011, p34-35):
「今年のソナーでは、日本を震撼させているメイド・イン・カタルーニャの音楽ソフトウェア、ボーカロイドが発表される。」
“El festival presenta el software catalan Vocaloid que ya arrasa en Japon”
「え!!!!ボーカロイドってカタルーニャ発だったの!!!」って思った方、多いんじゃないのでしょうか?個人的には、「また出たよー、スペイン人お得意の、何でもかんでも俺のもの病(苦笑)」とか思ったのですが、記事を読み込んでいったら、何かいつもとちょっと様子が違う・・・。記事によると、
「‥‥(ビョークが使って世界的に話題になったReactableもこのグループが創り出したもので、その話をした後に)次はボーカロイドの番が回って来た。ボーカロイドとはポンペウファブラ大学の(Reactableを創ったのと)同じグループが創り出したソフトウェアの事であり、このソフトは日本で凄まじい人気を呼び起こし、その可能性は無限に開かれている様に見える。‥‥ボーカロイドはXavier Serraの率いる約50人の研究員からなるポンペウファブラ大学情報通信学部の音楽技術グループが15年に渡り日本企業YAMAHAの為にしてきた様々な研究の成果物である。」
“… ha llegado el turno de Vocaloid un software ideado por este mismo equipo de investigadores de la UPF que ya causa autentico furor en Japon y, sobre todo, abre infinitas posibilidades de futuro…. Vocaloid es el resultado de varias investigaciones del Music Technology Group (MTG), equipo interdisciplinar integrado por unas 50 personas bajo la direccion de Xavier Serra, para Tamaha Corp en Japon, con la que el departamento de la Pompeu Fabra trabaja desde mas hace 15 anos.”
とか言ってるじゃないですか!で、ちょっと調べてみたら、確かにボーカロイドの基礎研究の所には、スペイン人の名前が入ってる。ちなみにReactableっていうのはコチラ:
僕は知的財産権の専門家ではないし、ヤマハと言う会社の内部事情にも全く明るくないので、「誰が特許を持っているのか?」など、詳しい事はサッパリ分かりません。更に言うなら、共同研究などに企業が絡んでいる場合、「何処から何処までが誰の所有物か?」って言う線引きって結構曖昧で、難しいのでは?と想像してしまいます。まあ、僕が言える唯一の事といえば、それは「スペインでは初音ミクはスペイン発のものになってる」と言う事と、スペイン人、特に自らのアイデンティティを思いっきり誇示したいカタラン人なんかは、これからずーっとこう言い続けるでしょうね、「初音ミク、あれね、メイド・イン・カタルーニャだよ」って(笑)。

で、「このSONARとは一体何か?」と言うとですね、これは、Advanced Music(テクノ、ハウス、ヒップホップ、ポスト・ロック、エレクトロニカなど、次世代エレクトロニック・ミュージックの呼称)とマルチメディア・アートを複合させた世界最大級の音楽の祭典の事で、毎年6月の第3週にバルセロナを舞台に繰り広げられる、「みんな、3日間眠らずに踊りまくっちゃおうね!」って言う、ラテン系入りまくりな(笑)お祭りの事なんですね。
このお祭り、17年程前にこじんまりと始まった割には、年々その規模を拡大していって、今では8万人以上を動員すると言うヨーロッパを代表する音楽祭にまで発展してしまいました。この辺は流石に上手いなー、バルセロナ(バルセロナの都市戦略に付いてはコチラ:地中海ブログ:バルセロナのイベント発展型都市戦略とGSMA(Mobile World Congress 2009)、地中海ブログ:バルセロナのイベント発展型都市戦略とGSMA2010(Mobile World Congress 2010))。
毎年日本からも沢山の観光客の皆さんがこのお祭り目当てに駆け付けてるみたいなのですが、そのおかげもあってか、近年では日本でも結構知られる所となってきたみたいです。で、今年も日本から坂本龍一さん初め、沢山のミュージシャンの方々が参加するらしいんだけど、その中でも注目されているのが実はこの人:
じゃーん、初音ミクの登場です!個人的には「とうとう来たか!」って感じなんですけどね。
と言うのも、スペイン、その中でもバルセロナと言う都市は、毎年秋頃に世界有数の規模を持つ漫画フェスティバルを開催していて、そこに行くと、「これでもか!」って言うくらいのスペイン人達のコスプレ、そして熱気ムンムンの会場を、埋め尽くす程の漫画ショップやカラオケ大会など、日本文化の圧倒的な浸透を見る事が出来るからなんですね(地中海ブログ:漫画フェスティバル2010 in Barcelona(サロン・デ・マンガ(Salon de Manga Barcelona 2010)))。

だから最新テクノロジーを用いた先進的な音楽の祭典である、バルセロナ発のSONARにおいてボーカロイドが発表されると言う事は特に何の驚きでも無いんだけど、今回僕が仰天した事、それが先週のLa Vanguardia紙に載ってたこの記事(La Vanguardia, 10 de Junio 2011, p34-35):
「今年のソナーでは、日本を震撼させているメイド・イン・カタルーニャの音楽ソフトウェア、ボーカロイドが発表される。」
“El festival presenta el software catalan Vocaloid que ya arrasa en Japon”
「え!!!!ボーカロイドってカタルーニャ発だったの!!!」って思った方、多いんじゃないのでしょうか?個人的には、「また出たよー、スペイン人お得意の、何でもかんでも俺のもの病(苦笑)」とか思ったのですが、記事を読み込んでいったら、何かいつもとちょっと様子が違う・・・。記事によると、
「‥‥(ビョークが使って世界的に話題になったReactableもこのグループが創り出したもので、その話をした後に)次はボーカロイドの番が回って来た。ボーカロイドとはポンペウファブラ大学の(Reactableを創ったのと)同じグループが創り出したソフトウェアの事であり、このソフトは日本で凄まじい人気を呼び起こし、その可能性は無限に開かれている様に見える。‥‥ボーカロイドはXavier Serraの率いる約50人の研究員からなるポンペウファブラ大学情報通信学部の音楽技術グループが15年に渡り日本企業YAMAHAの為にしてきた様々な研究の成果物である。」
“… ha llegado el turno de Vocaloid un software ideado por este mismo equipo de investigadores de la UPF que ya causa autentico furor en Japon y, sobre todo, abre infinitas posibilidades de futuro…. Vocaloid es el resultado de varias investigaciones del Music Technology Group (MTG), equipo interdisciplinar integrado por unas 50 personas bajo la direccion de Xavier Serra, para Tamaha Corp en Japon, con la que el departamento de la Pompeu Fabra trabaja desde mas hace 15 anos.”
とか言ってるじゃないですか!で、ちょっと調べてみたら、確かにボーカロイドの基礎研究の所には、スペイン人の名前が入ってる。ちなみにReactableっていうのはコチラ:
僕は知的財産権の専門家ではないし、ヤマハと言う会社の内部事情にも全く明るくないので、「誰が特許を持っているのか?」など、詳しい事はサッパリ分かりません。更に言うなら、共同研究などに企業が絡んでいる場合、「何処から何処までが誰の所有物か?」って言う線引きって結構曖昧で、難しいのでは?と想像してしまいます。まあ、僕が言える唯一の事といえば、それは「スペインでは初音ミクはスペイン発のものになってる」と言う事と、スペイン人、特に自らのアイデンティティを思いっきり誇示したいカタラン人なんかは、これからずーっとこう言い続けるでしょうね、「初音ミク、あれね、メイド・イン・カタルーニャだよ」って(笑)。