地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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バルセロナで続いていた大規模デモに機動隊突入:100人以上の怪我人を出す騒ぎに発展
現在のスペインの置かれた社会経済状況に不満を持つ若者などが、スペイン各地で大規模デモを引き起こしていると言う事は前回のエントリで書いた通りなのですが、今日5月27日午前9時30分頃、とうとうカタルーニャ州政府の機動隊が、座り込みを続けていた若者などと衝突、多数の怪我人を出す事態となってしまいました(地中海ブログ:スペイン各都市で大規模デモ:「ジャスミン革命がスペインにも飛び火」って言われてるけど・・・)。

 

今までカタルーニャ広場を占拠していた市民達は、暴力に頼るのではなく、平和的に現在の政権に不満を示すと言う、これまでとは全く違った大変可能性を感じさせるやり方を押し通してきたんだけど、今日の午前中になって急に州政府の機動隊が彼らを強制排除し始めたんですね。理由、と言うか、機動隊側の言い分としては、「明日行われるチャンピオンリーグの為に、広場をきれいにする為」なんだそうです。確かにバルサの大事な試合がある日には、ファンがカタルーニャ広場に集まって、そこに大型テレビなどが設置され、みんなで一緒にバルサを応援するって言うのが伝統となってるんだけど、今回の州政府側の強引なやり方にはちょっと首を傾けざるを得ません。

 

この件について最高責任者であるFelip Puigカタルーニャ州政府内務大臣が緊急会見し、「機動隊は座り込みを続けている若者を排除しようとしたのではなく、あくまでも広場を掃除しようとしただけ」と主張していますが、ビデオなどを見る限り、機動隊がかなり乱暴に誰それ構わず殴りまくってるのが見て取れます。この騒ぎで121人もの人達が怪我を負ったと言う事です。

又、現在フランスで行われているG8の記者会見において、サルコジ仏大統領が今日起こってしまったこの事態に触れ、「バルセロナで起こっている事はジャスミン革命とは全く違う」なんて言うコメントしてたけど、そんな事は最初から分かってる訳で、問題はこの様な衝突がバルセロナだけでなく、他都市にも伝染するかどうか?と言う点だと思うんですね。今の所、他都市では「バルセロナの同志達の為にもう一度団結を呼びかける」と言う行動は起こっているみたいなんだけど、カタルーニャ以外でそれが暴動や衝突に発展している所は無いようです。まあ、諸都市の市当局もそんなに馬鹿じゃないから、今回、カタルーニャ州政府がやらかした様な「失策」はしないでしょうけどね。

現在の段階(午後22時現在)では、州政府の対応に不満を持つ市民達がカタルーニャ広場に再び集まり始め、内務大臣の辞任を要求すると言う行動に出ている模様です。今の所、大きな衝突や暴動と言った事態には至ってはいませんが、今夜から明日にかけてが山かなとは思います。
| スペイン政治 | 05:09 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
13日から20日までまたそちらへ行っていたのですがその間のバルセロナとは違った一面を映像で見て驚きました。暢気な観光客の人達はどうしていたのでしょう?もし直にあの光景を見たらどう感じたのか自問自答しました。2回目のバルセロナも本当に素晴らしい街でした。国際美術館Dayにあたりカタルーニャ美術館とミロ美術館をあの日が懐かしく切ない気持ちになりました。
| yoco | 2011/05/28 6:24 AM |
Yocoさん、こんにちは、コメントありがとうございます。

今回のデモは、本当に平和的に行われていて、僕は結構革新的な事だと思っていたんですね。それが突然の州政府の機動隊の容赦無い暴力行為によって、この様な事態に発展してしまった事は、本当に悲しい事だと思います。

バルセロナ、この町を又楽しんでもらえた様で、住人として大変嬉しい限りです!
| cruasan | 2011/05/29 6:30 AM |
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