地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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今年のサンジョルディ(2011)は「日本との連帯の日」に:カタルーニャが日本を全力で支援してくれています
スペイン、そしてカタルーニャでは一年を通して様々な文化行事が行われ、その中には「え、こんなの祝うの?」って言うビックリ系のものまであるのですが、そんなおもちゃ箱をひっくり返した様な文化行事の中でも、僕が「最もロマンチックだなー」と思うのが、毎年423日に行われるサンジョルディと言うイベントなんですね。



「サンジョルディとは一体何か?」と言うとですね、まあ、簡単言えば、カタルーニャのバレンタインデーに当たり、男性は女性に真っ赤な薔薇の花を、女性は男性に本を贈ると言う、この地に古くから伝わる伝統的なイベントの事を指します。




だからこの日ばかりは街中の至る所が真っ赤な薔薇の花と書籍を売る売店なんかで埋め尽くされると言う、大変ロマンチックな風景が出現する訳なんだけど、勿論この行事はカタルーニャのアイデンティティと深―く関わっていたりして、黄色の下地に赤い
4本線を引いたカタルーニャの国旗をも至る所で目にする事にもなるんですね。何故男性は女性に真っ赤な薔薇の花を、何故女性は男性に本を贈る事になったのかについての歴史的経緯などは以前のエントリに詳しく書いたので、興味のある方はコチラをどうぞ(地中海ブログ:カタルーニャにとって一年で最もロマンチックな日、サン・ジョルディ(Sant Jordi、地中海ブログ:カサ・バトリョ(Casa Batllo)とサン・ジョルディ(Sant Jordi)、地中海ブログ:サン・ジョルディ(Sant Jordi)とカタルーニャ(Catalunya)。

しかしですね、今年のサンジョルディは、例年とその趣向が少し違っていました。


何故か?


何故なら、今年のサンジョルディの日は、先月起こった東日本大震災を支援する為の、「日本との連帯の日にしよう」と言う動きが前々からあり、午後
12時から、サグラダファミリア生誕の門前において、大々的なイベントが行われたからです。



スペインに住む
40%以上の日本人はカタルーニャ在住で、この地には数多くの日系企業が籍を置き、毎年数多くの観光客が訪れる事などから、カタルーニャ州政府は震災が起こった直後に声明を発表、地元の新聞、La Vanguardia紙に至っては今日まで毎日の様に日本特集を組むと言う未だかつて無い取り組みをしてくれていた程でした(地中海ブログ: La Vanguardia紙が日本応援キャンペーンをしてくれます:カタルーニャは日本と共に:“Catalunya con Japon”)



生誕の門前は通行止めにされ、沢山のテレビカメラや報道陣達、そしてサグラダファミリアの塔の間には日本の日の丸が掲げられていました。僕は直ぐ近くに住んでいるので、「イベントを生で見よう」と
12時前から生誕の門前でスタンバってたんだけど、主舞台が高台に位置していた事から道路側からは良く見えず、「これなら家でテレビ中継の方が良いか」と思い、急いで帰って生中継を見る事に。



イベントは、真っ白な着物を着たカタラン人の淑女(?)っぽい人の司会で進行し、カタラン人達による日本の伝統楽曲の演奏に始まり、カタラン語による俳句の読み上げ、日本領事館の方のスピーチなど、様々な催しが行われたんだけど、その中でも個人的にちょっと驚いたのは、現カタルーニャ州政府大統領の
Artur Masさんが日本語でスピーチを始めた事でした。

勿論誰かが書いたもの(アルファベットでふりがなが打ってあるやつ)を読んでただけなんだけど、それでも、ぎこちない日本語で一生懸命話している姿には正直感動してしまった。そのスピーチが終わった時には思わずガッツポーズ!やっぱり「その地の言葉でコミュニケーションを取るって大切だよなー」としみじみ考えさせられてしまいました。それだけで親近感が湧きますからね。僕が、かなりぎこちないカタラン語でカタラン人達に話しかける時の彼らの喜び様、何故あんなに彼らが喜んでくれるのか?と言う事がちょっと分かった気がした。


カタルーニャ州政府大統領は、「カタルーニャは全力で日本を支援する」と言ってくれました。それは単なる言葉だけではなく、今でも毎日の様にメールをくれる友人達、事ある毎に電話で気使ってくれる人々、そしてカタルーニャの伝統的な日、サンジョルディの日を、日本との連帯の日と決め、サグラダファミリアの前で大規模なイベントを開催してくれたカタルーニャ州政府などの行動からも身を通して感じている毎日です。


本当にありがとうカタルーニャ!
又少し、カタルーニャそしてカタラン人が好きになりました。
| バルセロナ日常 | 21:51 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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