地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
<< カタルーニャ州政府がスペイン初となる公共空間における売春を取り締まる規則を検討中らしい | TOP | 今年のサンジョルディ(2011)は「日本との連帯の日」に:カタルーニャが日本を全力で支援してくれています >>
サグラダファミリアで放火事件発生:ガウディのオリジナル家具などは全て無事らしい
昨日は朝からマドリッドに出張で、バルセロナに帰ってきたのが夜の23時。16時間の旅は流石にきつくて、帰ってきてシャワーを浴び、ウェブを見たら、「サグラダファミリアで放火!」とか言うニュースがトップで流れてるじゃないですか!!

「な、何―!!」とか思って詳細情報を探したけど見当たらず。仕方が無いから今朝の朝刊まで待つ事にしたんだけど、流石に今日の主要紙は何処もこの事件をトップニュースに持ってきていましたね。まあ、当然と言えば当然で、サグラダファミリアは、グラナダのアルハンブラ宮殿、マドリッドのプラド美術館と並ぶ、スペイン3大観光名所の一つとなっていて、「バルセロナと言えばサグラダファミリア」と言うくらい今では有名になった感があるからなんですね(地中海ブログ:
世界の観光動向とカタルーニャの観光動向2008)。



当ブログでは、去年の11月にローマ法王が訪問した時の事(地中海ブログ:
バルセロナの都市戦略:ローマ法王のサグラダファミリア訪問の裏側に見えるもの)や、その為に慌てて内部空間を完成させ、それを市民に公開した所、「ナウシカの腐海の底の様な空間」がお目見えした事などをリポートしてきました(地中海ブログ:まるで森林の中に居るかの様な建築:サグラダファミリアの内部空間)。



そのバルセロナのお宝中のお宝で放火とは‥‥。


で、今朝の新聞によると、放火の犯人はバルセロナ在住の65歳の男性。放火された場所は、観光客には普段は公開されてない教会堂にくっ付いてる祭司の人達の更衣室(聖具室)だったそうです。で、「犯人はどうやってそこに侵入したのか?」と言うと、毎朝9時に始まるミサを利用して教会堂に侵入し、ミサが終わり、信者の人達がそこを去って行く時に家具の間に身を隠し、誰も居なくなったのを見計らって、聖具室に侵入したそうなんですね。で、「何で更衣室に侵入したのか?」と言うとですね、どうやらそこにある貴重品箱の中にあるお宝が狙いだったらしく、その鍵を開ける為にオイルを使い、手元を照らす為にライターの火を使っていて、それが衣服などに引火したのが今回の火災の原因では?と見られているそうです。




サグラダファミリア内には即座に警報が鳴り響き、1500人余りの観光客が非難しなければいけなかったらしんだけど、幸い被害者は無かった模様です。


警報サイレンと言えば、数年前ロンドンへ行った時の事だったんだけど、朝方5時頃にホテル内に非常サイレンが鳴り響くと言う事態に遭遇した事がありました。最初の5分くらいは、「うるさいなー」くらいにしか思ってなかったんだけど、ナカナカ鳴り止まないので、「これはちょっと変だ」と思い、部屋の外をチラッと覗いたら、前の人も隣の人も同じ様に扉を少し開けて周りの様子を見てた()。その内、ちょっとずつ非難する人が出て来て、僕もパジャマ姿でホテルの外へ出て行き、結局そのホテル(Melia)に泊まってた数百人の人達が朝5時にパジャマ姿でホテル前に非難すると言う事があったんですね。で、結局その時は警報装置の誤報で何も無かったんだけど、普段僕達って災害とは無縁の「平和な社会」に慣れてしまっているので、サイレンとか鳴っても、「何だ、それ?」とかしか思わないんですよね(地中海ブログ:
スペインがユーロを離脱するかもと聞いて)

で、これが結構恐ろしくて、僕達は、「何も起こらないと言う根拠の無い自信」に満ち溢れているから、本当の災害があった時なんかに、そのサイレンを信じずに、「どうせ、誤報だろ」とか思って寝てたりする訳ですよ。何が言いたいかと言うと、実は一番怖いのは、センサーの故障とかなんかじゃなくて、この様な、平和ボケした人間の過信の方じゃないのかな?とか思ったりするんですね。


まあ、それはともかくとして、今回のサグラダファミリア放火のニュースは各国に一気に広がり、それと同時に、「世界遺産、サグラダファミリアの被害は一体どうなの?」と言う懸念が国際社会に広がったんだけど、その懸念をいち早く察知し、予期される混乱を収めるかの如く、サグラダファミリアの最高責任者が早速表明を発表:


「ガウディのオリジナルの家具などは全て無事です。」

“Ninguna pieza original de Antoni Gaudi”


燃えたのは更衣室とその近くのものだけだったらしく、物的被害は最小限に抑えられたと言う事でした。ちなみに今日の新聞によると、この部屋は1936年の721日にも火災が発生して大被害を被った部屋だったと言う事です。


それにしても、大事に至らなくて本当に良かったです。
| バルセロナ日常 | 06:24 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
本当に大事に至らなかったようでホッとしました。
サグラダファミリア教会の「現場」訪問は、バルセロナ訪問の重要な目的ですのひとつですので。。
| Aki | 2011/04/22 1:27 AM |
Akiさん、こんにちは。
ホント、大事に至らなくて良かったですー。
多分、世界中の人達が心配してたと思います。
| cruasan | 2011/04/26 4:26 AM |
コメントする