地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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スペインのニートはニニ(Ni Ni)と言うらしい:世界のニート事情
今週末はサグラダファミリアにローマ法王がミサに来ると言う事で、サグラダファミリアの周りは3日程前からかなりの数の警官を配して厳重警備をしたり、立ち入り禁止にしたりしてて近隣住民は大迷惑!更に経済危機でヒーヒー言ってるこんな時に、「公共の何十億ものお金をローマ法王訪問の為に使う必要が本当にあるのか!」って反対意見もかなり多いみたいです。そんな彼らが冗談まじりに言ってるのがコチラ:

ローマ法王ベネディクト16世の本名は「ラッティンガー」って言うんだけど、スペイン人にはこの響きが「マジンガー」って聞こえるらしく、反対派はローマ法王の事を「ラッツィンガーZ」とか言ってる(笑)。

ローマ法王関連でもう一つ驚いたのは、実は僕の家はサグラダファミリアの直ぐ近くにあって、ミサの音楽とかが直に聞こえてくるんだけど、今日テレビを付けてたら、テレビの生中継の映像と実際のミサとの間に約5秒程の差がある事に気が付いた。「生中継でも本当のリアルタイムじゃないんだ!」と実感しましたね。

そんな中、今日の新聞(La Vanguardia, 7 de Noviembre 2010)にスペインの若者事情に関するちょっと興味深い記事が載っていました。それがスペインのニートに関する記事なんですね。スペインにも勿論、日本で言うニートの様な人達は存在してて、近年それが社会問題になりつつあります。で、こっからが面白いんだけど、スペインではニートの事を「ニニ(Ni Ni))って言うそうなんですね。何故かと言うと、スペイン語でニートって言うのは、「働いてなくて、勉強もしてない」人の事らしく、それをスペイン語にすると「Ni Trabajan(働いてない), ni estudian(勉強してない)」となるので、その頭の部分を取って、Ni Niと名付けられたらしい。そしてスペインではこのようなニニ(Ni Ni)が18歳から24歳くらいに集中しているんだそうです。

何故か?

スペインでは一昔前まで(つまり親の世代まで)は高校に行くのはそんなに一般的では無かったので、(特に)勉強が嫌いな人とかの間では「高校には特に行く必要は無い」と考えている人が結構な数存在しています。で、そういう人達って言うのは、概して中学とかを1、2年落第する確率が高くって、彼らが中学を卒業するのが大体18歳頃なんだそうです(勿論ストレートでいけば、16歳で中学卒業)。その後、「あれ、俺、一応中学校卒業したんだけど、働くには未だ早いし、親と暮らしてればお金もかかんないし、ちょっと遊ぶか!」って事で、24歳くらいまで、高校や大学には通わず、かと言って働きもせずと言う生活を送るらしい。で、みんな、24歳頃になると、車が欲しくなったり、もっと遊ぶお金が欲しくなったりして「じゃあ、そろそろ仕事探すか」って事になって、昔なら比較的簡単に建設業とかについてたらしいです(今は難しい)。

実はこのようなニートって、世界的に増えてるらしく、今日の新聞のデータによると、アメリカでは16歳から29歳までのニートが若者の総人口の内、約21%、東ヨーロッパでは34%、そして先進国では13%存在すると言う数字が載っていました。

スペインの平均失業率は先週やっと回復の兆しを見せたのですが、それでも驚きの20%台。若者に限ると、この数字が驚異の37.1%にまで上昇します。かなり難しい状況だけど、先々週内閣改造があったばかりだし、ここからが腕の見せ所かもしれませんよ、サパテロ首相!そしてがんばれスペイン!!

追記:
今日の新聞(11月8日)によると、25歳以下のニニ対策の為に、カタルーニャ州政府は22億円相当を投入して、5000余りの雇用を創り出す事を決定したそうです。
| バルセロナ日常 | 20:42 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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