2010.09.03 Friday
ロンドン出張その2:船上ディナー
EU関連のプロジェクトに関わっていて毎回非常に楽しみなのが何を隠そうディナーなのですが、というのも、ホストになった都市の人達が、その地方の文化を他のパートナーの人達により良く理解してもらおうと、その地方に根ざしたもてなしを駆使して楽しませてくれる場合が多いからなんですね。今回の開催都市はロンドン、と言う事で市内に川があるし、お題も海洋関連プロジェクトだったので、「船かな?」とか思ってたら、やっぱり船上パーティーだった。
大きな川が市内に流れている都市では、川岸に結構沢山の船が停泊してて、その中で夜景を眺めながら「ゆったりと美味しい食事を頂く」というのが結構な楽しみになっている様ですね。で、早速中に入ってみる:
僕はあんまり船とか乗らない方なので今回船に乗るのはモロッコに行った時以来、10年振りくらいなんだけど、今回の船は豪華客船なので優雅さが違う。備え付けの備品一つ一つから気品が漂ってくる・・・様な気がする(笑)。船とか本当に全然乗らないから、全く分からない(冷汗)。ヒホン(Gijon)でスペインが誇る空母、プリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones
Principe de Asturias)号に乗ったけど、あれは航空母艦でしたからね(地中海ブログ:ヒホンその4:航空母艦プリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones Principe
de Asturias)号)。
さて、今回は集合が19時で1時間ほど船の上でカクテルを飲みながらの食前酒&おしゃべりタイムだったのですが、この時間は外もまだ明るく、向こう岸にはテートモダンなんかもバッチリ見えました(地中海ブログ:ロンドン旅行その9:テートモダン(Tate Modern):Herzog and De Meuronの建築)。そうこうしている内に、船内に用意されていたテーブル席で本ディナーへと突入。生演奏が流れる中、とっても優雅に今日の一皿目が運ばれてきた:
料理名は忘れたけど、パンの上に生のサーモンが載ってる料理。まるで白いお皿に真っ赤なバラの花が咲いているかの様で、見た目も綺麗ならお味の方もナカナカ。そして今日のメインがコチラ:
こっちも料理名忘れたけど、チキンを煮込んだものの上に美味しいソースがかかってる料理。このソースに、焼いてあるベーコンが添えられているんだけど、それが美味しい事!これは久しぶりの「大変おいしゅうございます!」
ここでふと外を見ると、もう完全に日が暮れてて、岸のあちら側にはダイアモンドの如くの夜景が広がってる。
船内では雰囲気抜群のジャズの生演奏とかやってるし、こんな雰囲気の中でディナーを取ってると、本当に何でも美味しく感じられてくるから不思議です。やっぱり食事と言うのは、味もさる事ながら、食事をする雰囲気の重要性と言うのは外せないと思いますね。そして今日最後のお皿、デザートの登場:
今日のデザートは定番のアップルケーキでした。色んな所で色んなタイプのアップルケーキを食べてるけど、今回のケーキはシャキシャキのリンゴが「これでもか!」と言うくらい載ってる非常に満足の一品。おなかも一杯になった所で再び外へ。
もうすっかり日も暮れてロンドンの誇る夜景を楽しみながらみんなで又おしゃべり。素敵な夜景の魔力も手伝ってか、話が弾む、弾む。明らかに今日の午前、午後に行われたプレゼンとその後のディスカッションなんかよりも、よっぽど生産的な議論が出来てる気がする(笑)。と言うか、ディナーやコーヒーブレイクの時のおしゃべりの方が実はよっぽど重要なんだと言う事が分かっているからこそ、主催者側も結構なお金と時間をかけてこのような場を設けるんだと思うんですけどね。この辺の理屈は、ジョルディ・ボージャなんかが言ってる、「都市の機能の内で重要なのは、実はカフェでの何気ないおしゃべりである」みたいな所に通じる所があるかも・・・無いかな(笑)。それにしても、船上ディナーなんてあまり体験した事無かったけど、今回は大変満足な夜でした。