地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ルービック・キューブの神業を見ていて思った事:まだまだアナログ的な技には注目すべき事が沢山あるという当たり前の事実に気が付く 
先週からEU関連の各種国際会議に出席する為にスペイン各地を飛び回っているのですが、その関係で昨日までマドリッドに滞在していました。一昨日の夕方にValladridからスペインの高速鉄道(AVE)で着いたのですが、到着駅が何時も利用するアトーチャ駅じゃなくて滅多に使わないチャマルティン駅(Chamartin)だったのにはちょっと焦った(汗)。まあ、それでもAVEは何時もながらに快適でしたけどね。



さて、僕は仕事柄ヨーロッパ各地を旅する事が多く、必然的にヨーロッパの各都市のホテルを利用する事が多い生活を送っているのですが、そんな僕が今まで見て来た中でも「これは!」と思うホテルがマドリッドにあります(地中海ブログ:ホテルの歩き方:マドリッド(Madrid)のホテル:Hotel Spa Senator Espana)。



グランビア大通りに面して建っているHotel Spa Senator Espanaです。このホテルのルームナンバー1005番の部屋が去年からいたく気に入っていて、マドリッドに来る時は必ずこの部屋に予約を入れるようにしているんですね。



そんな訳で今回も同じホテルの同じ部屋に予約を入れてもらったのですが、到着してみたらちょっとした問題が発生。どうやら4日程前からこの部屋に先客が入っていると言う事で、今回はお気に入りの部屋に泊まる事が出来ず(悲)。代わりに隣の部屋(1004番)を用意してくれたのですが、デコレーションがちょっと違う以外は間取りや基本的なサービスなどは全て一緒でした。



どうしてこのホテルのこの部屋がそんなにも気に入っているのか?と言うと、理由は2つ程あって、浴槽付きの水回りが出入り口付近に全て纏められ且つ、ベッドルームへ入る所に扉が設けられている為、その扉を閉めるとベッドルームが物理的に独立する様になっています。だから典型的な他のホテルの様に、出入り口の扉一枚を介して廊下とベッドルームが直に繋がっているという構造では無く、2枚の扉がある事によって、廊下からの物音なんかが他のホテルに比べて静かだと言う特徴があるんですね。そして2つ目の決定的な特徴がコチラ:



驚くべき事に、グランビア大通りを見通す事が出来る、ちょっとしたテラスが付いていて夜などはココで食事を取る事やパソコンを広げて仕事をする事が出来ちゃいます。



しかも結構広い!初めてコレを見た時はたまげましたけどね、「え、本当にここに泊まっても良いの?」みたいな(笑)。僕的にはプチスイート並みです。って言っても、スイートはおろか、プチスイートすら泊まった事ないですけど(悲)。今の季節は屋外でワインを飲んだり仕事をしたりするのがこの上無く気持ちの良い季節なので、この様なシチュエーションは非常に嬉しい限りです。

さて今回AVEが到着したチャマルティン駅からホテルへは地下鉄で移動したのですが、その移動途中で大変面白い状況に遭遇しました。

実はだいぶ前から「マドリッドの人ってバルセロナの人に比べて、歩くスピードが随分速いなー」って思ってたんだけど、それを実証するかの様な状況がコチラです:



マドリッドのエスカレーター。このエスカレーター、バルセロナのエスカレーターのスピードに慣れた僕からしたらトンデモなく速いと思うんだけど、多分何も知らないカタラン人が乗ったら、確実にコケますね(笑)。だって、早すぎるんだもん。何でこんな違いがあるんだろう?やっぱり首都だからみんな歩くのが速いのかなー?(理由の詳細は調査中)

そんな事を考えながら地下鉄に乗っていたのですが、僕が乗っていた車両に、とある駅から一人の若者が乗り込んできました。特に変わり栄えもしない学生風の若者だったのですが、彼がちょっと変わっていたのは、その手に昔懐かしのルービック・キューブを握り締めていた事です。しかも椅子に座ると同時にすごい勢いでルービックを回し始め、それが驚く程速い!!何回やっても30秒以下で揃えていっています。こんな感じで:

そんな彼の神的な手の動きに、その車両に乗っている人の視線はもう釘付け。死角に入って彼の神業が見えない人なんて、身を乗り出してワザワザ見ているくらいだったんですね。かく言う僕も、5分近くの乗車中、ずーっと見続けてしまった程です。5分間もの間、一人の人間の視線を奪うなんて事は、ちょっとすごいですよ。

これを見ていて思ったんだけど、こういう「アナログの技」が「人の注意を惹き付ける力」と言うのはマダマダ強いんだなーと言う事です。iPhoneとかいくら早く操れたって、ココまで人の注意を惹き付ける事は出来ませんからね(笑)。

世界が急速にデジタル化していく中において、その対極に位置するアナログな技に注目が集まる事は何も不思議な事じゃないと思うんだけど、でも、こういう生身の身体が生み出す数々の業に直面すると、やっぱり人間として感動してしまいますね。そしてこの感動と言うのは、これから幾ら世界の表面がデジタルに覆われてしまおうが、決して失われる事はないんじゃないか?とまあ、そう思いましたね、今回の神業を見ていて。
| バルセロナ日常 | 21:18 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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