地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ヒホンその4:航空母艦プリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones Principe de Asturias)号
先週、ヒホン市(Gijon)で行われた欧州海洋記念日の国際会議だったのですが、実は最終日の午前中に、スペイン海軍が誇る航空母艦プリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones Príncipe de Asturias)号の内部見学会があったので、ここぞとばかりに行ってきました。

航空母艦なんて、普段は絶対目にする機会なんてないし、これと言って特別興味も無かったんだけど、前日にホテルでWiki見てたら、どうやらプリンシペ・デ・アストゥリアス(Portaaviones Príncipe de Asturias)号というのは現在のスペイン艦隊の中では二番目の規模を誇る主力艦の一つで、普段は航海や任務などに出ていて、お目にかかれる機会なんて滅多に無いのだとか。それを聞いちゃあ、行かない訳にはいきません!と言う訳で、市内からバスに揺られる事約20分、行ってきました。



映画なんかでマフィアとかが良く麻薬の取引だとか、抗争なんかをしている様な風景の場所に辿り着きます。場所的には、観光客が群がる綺麗に整備されたビーチとは全く違う方向に位置していますね。余談なんだけど、こういう都市の動脈、言い方を変えれば都市の裏側(汚いもの)というのは、何処の都市でも注意深く観光ルートからは外していますよね。理由は簡単で、都市としては、観光客の皆さんに都市の綺麗なイメージだけを持って帰ってもらいたいからです。

さて、そんな生々しいコンテナ群のその又奥に停泊していました、今回のお目当ての船が:



これこそスペイン海軍が誇る、プリンシペ・デ・アストゥリアス号です。真近で見ると、かなり大きい!



普段良く見る豪華客船とは、やはり一味も二味も違う雰囲気を漂わせています。僕なんかは「ヤマトだよー」とか思っちゃいますけどね。勿論、宇宙戦艦の方ですけど。で、イヨイヨ中へ。生まれて初めて航空母艦の中へ入った僕を出迎えてくれたのがコレ:



戦闘機です(ハリアー II (Harrier II)というやつらしい)。こんなに真近で戦闘機を見るのも初めて。



こちらはSH-3 シーキング(SH-3 Sea King)とかいうヘリコプター。普段の生活で慣れ親しんでいる自動車も、言ってみればこれと同じ機械と鉄の塊なんだけど、親しみ易さを第一に考えデザインされた自家用車とは違って、戦闘機と言うのは効率性だけを追求した究極の兵器だと言う事がマジマジと分かります。



もう、ホントにリアル・エヴァンゲリオンの世界です。というか、ココで、「リアル・エヴァンゲリオンの世界」とか思っちゃう僕は、「戦争なんていうのは、自分が生きている日常の平和な世界とは全く関係の無い所で起きている事だ」という、今生きている平和が何時までも続くという根拠の無い自信に満ち溢れている証拠なんですけどね。こういう人って言うのは、アパートやホテル内で起こった火事ですら、「非常ベルの誤作動でしょ」とか何とか言って済ます傾向にあります。

さて、そうこうしてる内に、この航空母艦の説明ビデオがあるというので、皆が集められ見る事に。面白いのは、この上映方法です:



リフトカーを利用した即席のビデオ上映。人間の思考の柔軟性の片鱗を見た気がした(笑)。 で、実はこのビデオ、内容はと言うと、スペイン海軍のプロモーションビデオになっていて、最後には入隊を勧めるという具合に終わっているんですね。



更にこのビデオを見た後、向かわされたのが、スペイン海軍のお土産グッズコーナー。「こんなの売ってるんだー」なんてものまであって、ちょっと驚き。ナカナカ商売上手と言うか、何と言うか・・・。そして今回の訪問のクライマックス的な空間がコチラ:



約180メートルの滑走路を持つ甲板です。ここから戦闘機が「ビュー」っと飛び立つ訳ね。面白いなと思ったのは、滑走路の先端のデザインです。



滑走路って、てっきり平らだとばかり思っていたら、実は先っぽが少し反り上がってるんですね。これは勿論、戦闘機が飛立ち易い様にだとは思うんだけど。

あともう一つ驚いたのは、戦闘機の着艦方法です。僕なんかはどうしてもアニメのイメージが強いので、戦闘機が帰還する時は、てっきり普通の飛行機みたいに滑走路に入ってきて急ブレーキで止まるのかと思ってたら、実際はどうやらヘリコプターみたいに、垂直に降りる事が出来るらしいです。へぇー、へぇー、へぇー。

全く予想もしてなかった今回の航空母艦訪問だったけど、知らなかった事が色々分かって、面白かった。星、3つです!!!
| 仕事 | 20:19 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
いつも拝見しております。

>実際はどうやらヘリコプターみたいに、垂直に降りる事が出来る

この空母に搭載されている戦闘機が垂直離着陸型のため、そのような運用ができるだけで、一般的な戦闘機はご想像のような着艦形式で間違いありません。

わたしも空母の見学をしたことがあります。結構楽しめますよね。
| | 2010/05/25 10:32 PM |
名無しさん、こんにちは。
そうなんですか!!!
やっぱり僕の想像は正しかった訳ですね。
それにしも、空を飛ぶくらいのスピードで入ってきて、200メートルくらいで急ブレーキで止まれる技術って、考えてみればすごい事ですね。
空母はかなり楽しめました。あまり期待していなかったので、余計に楽しかったです。
| cruasan | 2010/05/27 5:13 AM |
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