地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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ヒホン(Gijon)その2:European Maritime Day(欧州海洋記念日):フェリペ王子(アストゥリアス公(Principe de Asturias)とラボラル文化都市(La Laboral ciudad de la cultura)
今日は朝からヒホン(Gijon)市郊外にあるラボラル文化都市(La Laboral City of Culture)という文化施設にて、European Maritime Day(毎年520日の欧州海洋記念日)にちなむ国際カンファレンスに参加してきました。この会議はヨーロッパ中の港湾機関や造船関連企業、海岸や海洋産業に関する各国・各都市の利害関係者などが一堂に集まり、今後の海洋計画や研究をどうしていくか?ヨーロッパ全体としてどのような方向に進んでいくべきなのか?そんな中において、欧州委員会はどのような役割を果たしていくべきなのか?などの諸問題を4日間に渡って様々な角度から話し合おうと言う、この分野では最大規模のイベントです。

毎年、その年のEU議長国の諸都市で開催される事が決まっているのですが、今年の議長国はスペイン。と言う訳で、スペインの中でも港湾都市として昔からEUと密接な関係にあるヒホン市が開催都市として選ばれ今回の開催に至ったと言う訳です(ココにはどのようにしてヒホン市が開催権利を勝ち取ったのか?そしてそのイベントをどのように都市発展、もしくは都市再活性化に活用したか?という大変面白いテーマが隠れてるんだけど、今日は別の話をしたいので、その話は又今度。)

さて、今日(5月20日)はこのビックイベントの公式オープニングセレモニーが行われたのですが、そのオープニングを高らかに宣言したのが、泣く子も黙るボルボン家の正統後継者、フェリペ王子とレティシア王妃でした。その為今日は、スペインの環境大臣やアストゥーリアス州政府大統領、EU議会の副議長など、昨日にも増して各国の要人が集まりまくっていたため、何処を見ても有名人(もしくは偉そうな人)だらけ状態。って言っても僕はほとんど知らない人だらけだったんですけどね(笑)。

そんな中、護衛の車両に挟まれるように一台の車が広い中庭のど真ん中に到着し、その中から終に現れました:



フェリペ王子とレティシア王妃の登場です!

僕は基本的にかなりミーハーなので、こういうイベントは大好きなのですが、そんな努力の甲斐あって(?)、今回も激写に成功してしまいました!見てください:



じゃーん!!僕の目の前を通って行ったんですよ!王子様が!!!王子様とか王様とか、もう、ドラクエの世界ですね、本当に。で、写真を良く見ると、フェリペ王子の目が僕のカメラをマジマジと見つめているのが見て取れます。

王子様を肉眼で見るのは今回が初めてだったんだけど、噂に違わず背がものすごく高い!!ボルボン王家って、血筋なのかどうなのか知らないけど、大きい人が多いんですよね。で、スペイン人の女の子に言わせると、フィリッペ王子はものすごくカッコイイらしい。今回一緒に来てる同僚のスペイン人の女の子なんて、偶然にも王子様と挨拶する事が出来たらしく、「キャー、王子様と挨拶しちゃった!!」なんて、一日中舞い上がっていました。

元キャスターのレティシア王妃も噂通りの美女でした。まあ、お似合いの美男美女と言う所でしょうか。





そんなこんなでキー・スピーチが始まり、最初はヨーロッパ委員会委員長のJose Manuel Durao Barrosoさんのビデオメッセージ、そしてフィリッペ王子のスピーチへと順調に進んで行ったのですが、そんな中で一つ気になる事が。それが今回、このカンファレンスが行われたラボラル文化都市という建物の事です。



色々と資料などを調べて見ると、どうやらこの建築は1946年から1956年にかけてLuis Moya Blancoという建築家によって、炭鉱で親を亡くした子供達の為の孤児院として計画されたと言う事が分かりました。と言っても、その建設途中で計画が変更になり、最終的には大学として使用される事になったそうなのですが。特筆すべき事は、この建物は自給自足を前提に計画され、人々の生活が「この建物の中で完結する都市」というコンセプトの下に設計された建築物らしいと言う事。その為、生活に必要な施設がこの建物の中に全て盛り込まれた事から、規模がかなり大きくて、総面積は270,0002、現在スペインで2番目に大きい建物と言う事になっているそうです。



それから何十年と月日が流れ、半分廃虚の様な状態になっていた建物を「文化施設の核にする事によって蘇らせよう」という機運が市民の間で高まり、1997年、芸術文化センター、オビエド大学社会経済学部兼観光学部などが入る複合文化施設として蘇ったという経緯から現在に至っているそうなんですね。

そんな事全く知らずに、「へェー」とか思って、色々と歩き回ってみたのですが、確かに面白いデザインの所もチラホラと見受けられます。



教会の楕円形天井のデザインなんかはナカナカ面白い。



更にメインエントランスから見える塔と、中庭の中心軸をワザとずらす事によって得られる効果なども、それなりに考えてある気がします。でも、何かイマイチ心に訴えてきません。多分、リフォームの仕方なんかがちょっと中途半端なんじゃないのかな?例えばコチラ:



旧工場を改築し、展覧会などを開く事が出来るスペースに再利用した空間なんだけど、コレだったら、元々あった「明り取り」から光を取り入れる方が数段良い空間が出来る様な気がする。構造的にもそちらの方が素直な気がするし、今のように明り取りをワザワザ塞いでしまう理由が良く分かりません。



と、まあ、色々と気になる所は沢山あるのですが、現代建築の秀作が限り無く少ないヒホン市にあっては、絶対に見るべき建築の内の一つになる事は間違い無いと思いますけどね。

と言う訳で、星一つです!!

| EUプロジェクト | 23:25 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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