地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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バルセロナのディアゴナル大通り将来計画:市民投票の結果は如何に
今週Twitter界では全てのフォロワー数とフォロー数がゼロになる「世界同時多発ゼロ」事件(511日)、ネット関連では「光の道構想」を巡って孫正義さんと佐々木俊尚さんの5時間に及ぶ討論がUstreamやニコ動で流されたりと、結構な動きがあったのですが、バルセロナで今週最も気になる事件と言えば、やはりディアゴナル大通りの市民投票でした(地中海ブログ:ディアゴナル通り(Avenida Diagonal)改造計画案に対する建築家達の面白い反応:コーディネーターという建築家の新たなる職能)。

バルセロナを斜めに貫く大通りに路面電車を走らせるのかどうなのか?もし走らせるなら、どのような歩行者空間にしたいのか?と言う案件を巡って、ここ数週間、バルセロナでは一般市民を巻き込み大論争が勃発していたんですね。改造計画のオプションとしては3つあって:

1.
Bulevard(ブルーバード):大通りの両脇を歩行者空間にして真ん中に交通を集める





2.
Rambla central(ランブラス):ランブラス通りのように真ん中を歩行者空間にして両脇に交通を配する





3.
現状維持

現バルセロナ市長(Jordi Hereu)はどうしてもこの計画を実行に移したいらしく、300万ユーロ(約36000万円)をかけて大々的なキャンペーンを打ち出したり、市民投票の為のプロモーションビデオを創り出したりと、ありとあらゆる手を尽くして、何とか市民の気を引こうとしてきました。その一方で、その情熱が行き過ぎたのか、3番目の「現状維持案」を人目に触れないように隠したり、投票日初日にインターネット投票システムが突然故障して、沢山のメディアが詰め掛ける中、投票しようとした市長が実際には投票出来なかったにも拘らず、「投票しました」と嘘の発言をした事を翌日の新聞にすっぱ抜かれたりと、批判されるべき事も数々ありました。

更に、今週水曜日にはサパテロ首相がギリシャ危機に対応する為、公務員の給料5%カット、閣僚の給料15%カットなど、スペイン史上最大の財政緊縮策を発表したりと、今、公共の資金を大量注入して大規模事業を行うには大変厳しい風が吹いたりと、まあ、色々とあったのですが、その市民投票の結果もあと数時間で出ようとしています。

この結果しだいでは、バルセロナの都市としての構造がガラリと変わるほど、重要な決断が下されようとしています。さて、どうなる事やら。

速報:
先程、市民投票の結果が出ました。結果は3の現状維持が圧倒的多数と言う結果でした。
市長の夢破れる!!

投票率:12.17% (172.161人)
1.ランブラス案:20.447人 (11.88%)
2.ブルーバード 案:14.260人 (8.28%)
3.現状維持案:137.454人 (79.84%)

| バルセロナ都市 | 20:18 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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