地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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都市データ比較その2:都市こそが鍵である
前回のエントリ、都市データ比較その1:実はマドリッドって生活の質とか高いのかも?とか思ったりして、の続きです。

今回の都市間比較データでもう一つ衝撃的だったのが、各都市の犯罪率の比較でした。この比較は10万人の市民に対して、どれだけ殺人があったか?という指標だったのですが、結果はこの様になっています:

ドバイ:
no data
バルセロナ:
10,5
メキシコシティ:
17,6
上海:
1,5
マドリッド:
2,0
ロンドン:
2,1
ベルリン:
1,4

南米のメキシコシティが176っていうのは分かるけど、バルセロナが105って言うのはちょっとすごい。他のヨーロッパ都市の約5倍の危険率ですから。確かに最近、市内の治安が見る見る悪くなってきていて、毎週のようにそれら酷い状況が新聞紙面を賑わせるまでになりつつあります(地中海ブログ:バルセロナの中心市街地で新たな現象が起こりつつある予感がするその3:街頭売春が引き起こした公共空間の劣)。Twitterの方でもバルセロナに旅行中の日本人観光客の皆さんから、「スリにあいました」系のつぶやきが結構出て来ている様な気もしますし。当ブログでは、そんな人達の為に、典型的なバルセロナのスリ手口を図入りで紹介したりもしました(地中海ブログ:在バルセロナ&観光客の皆さん注意です!:バルセロナの地下鉄スリの典型)。

こんな問題だらけの都市なのですが、このデータを作成したUrban Age ProjectRicky BurgettPhilipp Rodeがちょっと良い事を言っています:

“Las ciudades no representan solo la concentracion de los problemas- anuque asi sucede-, sino que son los lugares donde esos problemas se pueden resolver”


「都市は問題が蓄積する場所であるだけなのではない。そうではなくて、それらの諸問題を解決出来る場所でもあるのだ」

僕達は都市の時代に生きています。そして都市というのは、何時の時代も様々な新しい問題を噴出し続けてきた場所だったんですね。多分今後数十年と言うのは、都市への人口が過度に集中する事などから、これまで以上の挑戦と努力が強いられるのでは?と予想され、又、そんな状況下では、今まで人類が経験した事も無かったような大問題にぶち当たるかもしれないし、予想も出来ないような困難が待ち受けているのかもしれません。

しかしながら、このような状況を「未だかつて無い危機」と捉えるのか、はたまた「問題を解決出来る機会」と捉えるのか、それは我々次第です。そしてその機会を生かすも殺すも我々次第。今正に、人間としての知恵が試されようとしているのです。
| ヨーロッパ都市政策 | 19:07 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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