地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
<< スペイン住宅価格事情:2010年第一期四半期:スペイン経済どん底だけど、ちょっとは明るい兆しか? | TOP | 都市データ比較その1:実はマドリッドって生活の質とか高いのかも?とか思ったりして >>
スロベニアからの使者:人生において変わった事、変わらない事
スロベニアから古い友人(M君)が訪ねてきてくれました。

M
君は僕の修士コースの同級生で、もうかれこれ67年程の付き合いになります(地中海ブログ:イグナシ・デ・ソラ・モラレス(Ignasi de Sola Morales)とマスター・メトロポリス・プログラム(Master Metropolis)。建築家でありアーバンプランナーであり、又、イグナシ・デ・ソラ・モラレスを大変深く尊敬していた彼とは、互いの興味が近い事などもあって、授業が終わった後、ほぼ毎日のように、近くのバーで赤ワインとパタタス・ブラバス(スペインの名物料理)をつまみながら、深夜までディスカッションしていた仲だったんですね。



思い出深いグラシア地区のバーで飲んでいると、「将来はリュビアナ市(スロベニアの首都)の都市計画を通して、市民の生活の質を向上したいんだー」みたいな事を熱心に話していたのが、まるで昨日の事のように思い出されます。大変だったけど、今となってはどれも大切な僕達の思い出の数々・・・。X教授が授業をサボった事、E君の論文が間に合いそうも無いので、皆で徹夜して手伝った事、IちゃんがF君と三角関係になった事・・・。

あの頃は本気で怒って、本気で悩んで、本気で笑って、毎日が全力疾走でした。



あれから6年・・・。M君は自国スロベニアのスロベニア政府で空間計画などを担当した後、その経験を生かして、今は独立してがんばっているそうです。あの時一緒に笑い転げていたポルトガル人のIちゃんだって、今は某有名美術館のキュレーターで1児の母だって言うんだから、時間の経過の早さを感じずにはいられません。



ほろ酔い気分の帰り道、M君がふと言いました:

cruasan、全然変わらないね」。

「変わらない」・・・か。
みんなが変わっていく中、嬉しくもあり、ちょっと不安にもなる一言。


自分が変わったのかどうなのか?それは良く分からないけど、一つだけ確かな事。それは今の僕は昔の僕よりも、もっと良く自分の事を知っていると言う事。

自分が何をしたいのか?
どんな事に幸せを感じるのか?

何処へ向かって生きたいのか?


そして同時に変わらない事も:
9
年前の今日、200151日にバルセロナの地を初めて踏んだ、あの日と同じ思い、溢れんばかりのエネルギーと情熱。

まだまだ自分の可能性は未知数だと信じ、行ける所まで行ってみたい。その想いが日々強くなっている今日この頃です。


| 大学・研究 | 06:50 | comments(6) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
>cruasan様、

9年になるのですか?

その頃は私は上海や;
デンマーク・イタリアなど
よく旅していました。

いつもひたむきな姿勢で
物事に取り組んでいるのを
忘れずに楽しいコメントを
拝見しています。

きっといつかお逢い出来る
日を楽しみにしています。
         草々
追)ブログにリンクしました。
あしからず・・・!なう
| Mory's-World | 2010/05/01 6:52 PM |
>まだまだ自分の可能性は未知数だと信じ、行ける所まで行ってみたい。

cruasanさん、
このことばに奮い立たされました!
ぼくはもう50代になったし、上の子は大学卒業したけれど、
cruasanさんと同じ気持ちで、まだまだ挑戦していきたいです。
「40、50は鼻たれ小僧」ってことばもあるし。

建築家は、死ぬ直前まで仕事ができる。

これは私たちの特権ですよね。
問題は、情熱を持ち続けることができるかどうかだと思います。
どうぞ、お体には気をつけながら頑張ってください。
| Aki | 2010/05/01 8:01 PM |
cruasanさん

わかります!すごくわかります、“変わらないね”と言われたときのちょっと複雑な心境。。。
私は日本に帰国するとよく“あまり変わっていなくて安心しました”と言われます。外国に出る女性は、良い意味でも悪い意味でもかなり強く(もしくはキツク???)なってしまうようことが多いようですね。

スペイン滞在暦が10年近く、訪西暦を含めるとさらにプラス7-8年になりますが、cruasanさんとは逆に、自分の可能性(スペインでのですが)に疑問を持ち始めたところです。

以前はここで
>自分が何をしたいのか?
>どんな事に幸せを感じるのか?
>何処へ向かって生きたいのか?
が、もっとはっきりしていたのですが、最近はちょっと曖昧です。そのため、自分がスペインにいる意義のようなものを探りなおしているところです。

表面的な外から見える部分は変わっていなくても、内面は常に変化しながら成長してるでしょうね。

それにしても古くからの友人というのは、本当にいいものですよね!それぞれ違う道を歩んでいても、ともに過ごした時間は何にも変えがたい貴重なもの。

私も気を取り直して、自分の可能性を信じてみます!
さて、この先もここに留まるのか、全く違ったことをしているのか、考えるだけで楽しくなってきました^^
cruasanさん、ありがとうございます!

| sara | 2010/05/01 10:34 PM |
moryさん、こんにちは。
そうなんですよー、もう9年になります。早いものです。ブログのクロワッサン美味しそうですね。大好きなもので(笑)。
コチラこそ、お会い出来る日を楽しみにしています。
| cruasan | 2010/05/03 4:43 AM |
Akiさん、こんにちは。
そうそう、建築家の醍醐味って、本当に死ぬまで仕事を続けられる所ですよね。よくスペイン人から、どうしてそんなに働くのか?って聞かれるのですが、それはこの仕事が好きだからですよね。多分、僕に限らず、多くの建築家の方々が感じられている事だと思います。ソウ考えると、僕達は結構幸せなのかもしれないと思います。

お仕事大変だとは思いますが、お互いがんばりましょう!

| cruasan | 2010/05/03 4:51 AM |
saraさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最近本当に友達の大切さと言うものをしみじみと感じています。
僕なんて、彼らがいてくれるからこそ、やっていけてるようなものだなーと。普段は(にっくき?)カタラン人も、困った時や悩んでる時とか、親身になって相談に乗ってくれるし。

多分僕達の人生って、上り坂と下り坂の連続で、下り坂の先には絶対に上り坂が待ってると言う事が、この数年で少しずつ分かってきました。何をやっても上手くいかない時は、亀のようにジッと待つと言う事も学んだ気がします。

そう考えると、暗い気分の時もちょっとは楽しくなるかなとも。

異国の地で大変だとは思いますが、お互いがんばりましょう!
| cruasan | 2010/05/03 5:01 AM |
コメントする