地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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とっても嬉しい出会いがありました:都市計画/都市再活性化の研究者、AさんとElcheにてディナー
昨日の夜はバルセロナに滞在されていた都市計画研究家のAさんにお会いする事が出来ました。Aさんは僕とほぼ同世代(ちょっとだけ年上)なんだけど、都市計画や都市活性化などに興味がある人なら誰でも知ってる、世界中の都市再生事例を集めた大著を編集された日本の将来を担う若き研究者です。この本は500ページを超える大型本で非常に分厚くて重たいのですが、世界中の事例がカラー写真入りで載ってる事から、去年の夏に帰国した際、がんばってコチラへ持ってきました。この本をどのように活用しているのか?というと、旅行や出張に行く度に、行き先の都市での事例を見付けつつ現地で確認するという事をここ数年繰り返しています。それほど僕にとっては使い勝手が良い本なんですね。まさか、その本の編集者の方とお会い出来る日が来るとは思っても見ませんでした。

ちょっと脱線しますが、先日、Twitterの欧州在住組の間で電子書籍の話題が盛り上がっていました。何故なら、多分、電子書籍の普及によって一番恩恵を受けるのは僕達、海外在住組だろうからです。年に一回の日本帰国、そしてヨーロッパへ帰ってくる際に僕のスーツケースの90%を占めているのは本の塊です。そしてそれは多分、海外に住んでいる人達なら多かれ少なかれ同じ様な状況だと思うんですね。それが無くなるかと思うとどれ程楽か!ちなみに残りの10%の内、5%程を占めるのはドラ焼きなんですけどね。「お前、ドラえもんか!」って声が聞こえてきそうですが(笑)。ちなみにスペインではドラえもんが大人気で、スペイン人はドラえもんが食べている不思議な食べ物(ドラ焼き)の中に入っている黒い物体はチョコレートだと思い込んでいます。

さて、今回ディナーを楽しんだのはバルセロナで美味しいパエリアが食べられるお店、Elcheです(Elcheについてはコチラ:地中海ブログ:バルセロナの食べ歩き方:エルチェ(Elche)その3)。

お酒が大好きなAさんは、一本目のRiojaのLorinonを空け、二本目のEsmeraldaもお水の様に飲む酒豪っぽかった。

最初の内は都市とか、建築とか結構真面目な話をしてたんだけど、そのうち話がどんどん別の方向に広がっていって、気が付いてみたらザブングルとか南野洋子とか、バルセロナとは全く関係無い話で盛り上がっていました(笑)。まさかバルセロナでザブングルの話をする日が来るとは・・・。

ちなみに上の動画がザブングルの伝説のオープニング。やっぱり今見てもナカナカ良く出来てると思います(ザブングルのオープニングのデザインについてはコチラ:地中海ブログ:ザブングル

こんな時、やっぱり同世代って良いなーって思っちゃいますね。多分誰でも感じる事だろうけれど、自分の年の±3年くらいの人達って、同じような環境の中で育ってきているので、小さい頃に見ていたテレビ番組が同じだったり、小学校の頃に起こった社会的な出来事に対するインパクトの受け取り方とか、そういうものの一つ一つが「阿吽の呼吸」で伝わる感じがするんですね。更に専門や興味も近いので読んでる本も同じ様なもんだし、専門、趣味問わず、話が通じ合って盛り上がれるのは話していて率直に嬉しかったです。

近年少しずつですが、色んな人達と知り合いになれる機会を与えてもらえて、バルセロナという一つのキーワードを通してネットワークが出来つつあります。こういう人と人との繋がりは僕が欧州で生活している上で手に入れたかけがえの無い財産になりつつあります。社会の中で働き出して10年近くになるけど、最近やっと分かってきたのは、このような人と人との繫がりの大切さです。如何にコンピュータが発達しようとも、Googleが今までとは全く違った次元に僕らの社会を引き上げようとも、最終的にキーとなるのはやっぱり人である事に変わりは無いだろうと思うからです。

Aさん、昨日は楽しいお話をありがとうございました。今後ともヨロシクお願いしまーす!
| 大学・研究 | 13:41 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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