地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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エンリク・ミラージェス&ベネデッタ・タリアブーエ(Enric Miralles & Benedetta Tagliabue)のGas Natural本社ビル:広告としての建築
環境(エネルギー)関係のセミナー(Planejament territorial, energia i medi ambient)の為にバルセロネータにあるGas Natural の本社ビルに行って来ました。



良く知られているように、都市交通はCO2排出の約40%を占め、全エネルギーの30%強が交通によって消費されています。そんな訳で交通分野とエネルギー分野というのは近年、非常に沢山のコラボレーションをしているんですね。勿論僕達も例外では無く、今回のセミナーにはスペイン中から500人くらいが集まったのですが、何処を見ても見た顔ばっか。発表者も知っている人達ばっかりで、何度も聞いた内容だったのですが、どうしてこのセミナーに参加したのか?というと、実は今回の目的は、セミナーの内容も去る事ながら、建築を訪れる事が出来るという付加価値が付いていたからです。

Gas Natural本社ビルは泣く子も黙るエンリク・ミラージェス&ベネデッタ・タリアブーエ(Enric Miralles & Benedetta Tagliabue)の設計。しかしながら、今まで一度も中に入った事が無かったんですね。しかしながら今回は招待状を持っていたので正式に中へ入る事が出来た上に写真もOK。はっきり言って、この建築には余り期待はしていなかったのですが、一応「食わず嫌いならぬ、見ず嫌い」だけは避けようと思っているので。



最寄の駅は地下鉄4番線(黄色の線)のBarceloneta駅。この駅で降りて歩く事5分。目的の建築が見えてきます。




外観の特徴は何と言っても、このキャンチレバーですね。ココまで出てると迫力満点です。




曇りガラスを通して中の空間が薄っすらと見えるけど、日本の建築の感覚に慣れた僕からしたら、ここで働くのはちょっと怖いですね。



オランダ旅行の時に見たMVRDVの「高齢者の集合住宅」なんて、あの出っ張り部分に住んでいる人に言わせると、ブヨンブヨンと揺れて面白いと言う事なのですが、僕にしたら信じられない。あー、コワ!



しかしながら建築としてみた場合には完成度は抜群に高いと思います。MVRDVの建築を見たのは初めてだったのですが、そのイメージとは裏腹に「結構真面目に建築を創ってるんだなー」というのが僕の実感でした。彼らは決してダイアグラムとかコンセプトとかで遊んでいるだけのコンセプト先行型アーキテクトでは無いと思います。



さて、キャンティレバーの谷間を入っていくとエントランスに遭遇します。



なんか今日は労働者のストライキが行われてて、笛やらシンバルンやらでウルサイったらありゃしない!多分スペイン中から環境関係の人達が一同に会するセミナーなのでと言う事なのでしょうが。そしてエントランスホールがコチラ:



ミラージェス事務所らしい、木をふんだんに使った楽しげな空間です。



2階へと続く階段部分。





そしてココがこの建築のクライマックスかなと思われます。



この階段なんて大変ミラージェスらしいですよね。

まあ、さして見所も無い建築なのですが、カンファレンスやセミナー等が、このような「建築」で行われると言う事は、付加価値としては大変嬉しいですね。やはり「建築」はその会社にとって最大の「広告」なのだから。
| 旅行記:建築 | 21:21 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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