地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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カンヌ国際映画祭:イザベル(Isabel Coixet)監督のMapa de los sonidos de Tokioに見る日本とスペインの見解の違い
今日はどうやらカンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)発表がある模様で、どの新聞もその話題を大々的に取り扱っています。というのも、スペイン人監督作品が2つもノミネートされているからなんですね。一つはペドロ・アルモドバル(Pedro Almodovar)監督作品のBroken Embraces。もう一つはイザベル・コイシェ(Isabel Coixet)監督作品のMapa de los sonidos de Tokio。特にイザベル監督はカタルーニャ出身で、今世界的に注目を浴びている有望株な事から、バルセロナでは期待が高まっています。

更にこの映画は舞台が東京で、主人公に菊地凛子さんが登用されている事から、日本でもかなり話題になっているようですね。今ざっとネットを見たら、「菊地凛子、レッドカーペット、涙」みたいな文字がネット上で躍っていました。つまり、その大半が映画の内容ではなく、「日本人、菊地凛子」に注目しているという事らしいです。

その一方で、スペイン各紙が伝えている情報は180度違う内容です。例えば、今日のEl Paisに載っていた記事、”Ultimo tango en Tokio” (El Pais, P42, 24 de mayo 2009)では、「かなりチープな内容だ。訳が分からない。はっきり言って最悪。」みたいな酷評が書かれていました。魚屋で働く女の子が夜は殺し屋になって、そのターゲットとラブホテルでセックスしまくるという、そのかなり無理な設定が受け容れ難いらしい。更に(日本では報道されたのかどうか分からないのですが)試写会後に「ブーイングが起こった」という事まで書かれている始末。

まあ、批判されるという事は、それが批判するに値する事だから批判するのであって、もし本当にどうでも良い事なら新聞もわざわざ取り上げたりしないですから、これは期待の現われと取って良いのではないかと思っています。

一般公開はもうちょっと先になるそうなのですが、こんな時は、僕は自分の目と耳を信じたいと思いますね。
| 映画批評 | 23:15 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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