地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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バレンシア交通計画ミーティングと地中海の弧計画:バルセロナーバレンシア間の連結問題について
気が付いてみれば今日はもう日曜日。先週は色んな所へ行ったり、色んな人に会ったりと、ちょっと慌ただしい週で、ブログをアップする時間も無かったのですが、少しずつそれらの事についても書いていこうかなと思っています。

さて、先週金曜日はバレンシアにて某交通計画プロジェクトミーティングがありました。このプロジェクト自体はマドリッドから補助金が出ている国単位のプロジェクトで、パートナーはバレンシア(Valencia)、サラゴサ(Zaragoza)、そしてバルセロナ(Barcelona)。その中でも今回は我々バルセロナがリーダーを張っているので、プレゼンテーションが同時に3つもあったりして、その準備にてんてこ舞いだったという訳です。ローカルパートナーとは事前ミーティングをしなきゃいけないし、各都市の責任者には電話しなきゃいけないし、もうやる事が山積みって感じで、やっぱりプロジェクトリーダーは辛いなという事を再確認。

ミーティング当日は当日で、朝5時半起きで急ぎ足で電車に乗る始末。というのも、このミーティングはバレンシアの某所で11時から始まったんだけど、その時間に間に合う為の電車に乗るには、バルセロナ発7時の電車に乗らなければならないんですね。しかもバレンシアまで3時間!行き帰りで6時間!!!6時間はちょっと辛かったです。「早くバルセロナーバレンシア間の高速鉄道作れよ!」とか、本気で思った瞬間でした。

とは言っても、問題はそう簡単ではなくて、実は最近になってバルセロナーバレンシア間の高速鉄道問題はスペインにおいて、大問題に発展していっています。

当ブログでは「地中海の弧」問題に関連した高速鉄道問題(AVE)を結構扱ってきたんですが、注意深い読者の方は「あれ、cruasanのヤツ、パリとの連結の事は良く話すのに、南へ向かうルートについてはいっこうに話さないじゃないか!」とか思ったはず。そうなんです、僕は今まで一生懸命、モンペリエやトゥールーズを通ってパリへと抜けるルートについては話してきたのですが、南方面の連結については全くと言って良いほど話題には出してきませんでした。何故かというと、そもそも「そんな計画が存在しない」からなんです。バルセロナは地中海の弧を実現すると言っておきながら、南へ抜けるルートについては全く考えていないんですね。

これははっきり言って「オカシイ」としか言いようがありません。というか、「誰」がこの計画を作らなければいけないか?と言うと、実は僕たちのグループにもひとかじりの責任がある事も確かなのですが・・・。

バレンシアというのは地中海において非常に重要な位置を占めている都市です。何故かというと、バレンシア港というのは、地中海において最も重要な港の一つに数えられているからなんですね。それを知っているので、港が無いマドリッドが必死に繋ぎたがっているのが、実はバレンシアな訳なんですね。逆にマドリッドにとっては、スペイン第二の都市であり、首都をも脅かす存在であるバルセロナが、そんな重要な港と繋がれたらたまったもんじゃ無いというのが、率直な意見。

そんな政治的な力も働いて、今までナカナカ計画が動かず、誰も見ないふりをしてきたんだけど、フランスのサルコジ首相が先々週の首相会談でフランスースペイン間の連結を強調した事から、バルセロナーバレンシア間の連結も問題視されるようになったと言う訳です。

うーーん、それにしてもバルセロナーバレンシア間が列車で3時間というのはちょっと長過ぎる。多分、今年はこのルートを何十回も往復する事になると思うんだけど、それを思うと気が重いですね。皆さん、早くプランを作りましょう!!!
| 仕事 | 20:40 | comments(0) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
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