地中海ブログ

地中海都市バルセロナから日本人というフィルターを通したヨーロッパの社会文化をお送りします。
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スペインの豚インフルエンザ(Gripe Porcina)の感染経路に見るグローバリゼーションの片鱗
メキシコからスペインに戻った男性が豚インフルエンザに感染しているという公式発表が今さっきありました。感染確認はメキシコ、米国、カナダに次ぐ4番目、EUでは初の感染確認となります。スペインには衝撃が走っています。明日はフランスからサルコジ首相夫妻がスペインを公式訪問、サパテロ首相と幾つかの懸案について会合を持つ事になっているのですが、どうなる事やら。

豚インフルエンザについては今朝の新聞各紙(El Pais, La Vanguardia)が写真入りで盛大に伝えています。その記事によると、疑わしい症状を訴えている患者がスペイン国内で8人と報じられていました。その内、バルセロナが位置するカタルーニャ州には3人という事で、スペイン国内でもダントツの集積率を見せていたのですが、今ネットで探したら、こんな地図が出来上がっていた:

View H1N1 Swine Flu in a larger map

無茶苦茶増えてるし・・・。

今更言う事も無いだろうけど、奇しくもこの地図は、スペインとメキシコの繋がりの強さ、そして南米のヨーロッパへの玄関口がスペインであるという事を証明していますね。以前のエントリで書いたのですが、ロシアのリトビエンコ氏が暗殺された時、その放射能汚染が一番懸念されたのはバルセロナでした。(地中海ブログ:バルセロナのイベント発展型都市戦略とGSMA(Mobile World Congress 2009)、地中海ブログ:スペイン高速鉄道(Alta Velocidad Espanola:AVE)に見る社会変化の兆し)何故なら、格安航空の発達によって、ロンドンと一番空の便が多く結ばれていたのはバルセロナだったからです。

今回も本質は全く同じで、メキシコが空の便で最も繋がっているのは米国、そして欧州ではスペインなんですね。

今現在、「ヨーロッパで感染の可能性あり」とされているのはスペイン以外では、イギリスとフランスが少しずつ、ベネチア一人という状況です。ヨーロッパとしては何とか、スペイン・フランス辺りで感染拡大を止めたいはず。というか、止めてもらわなくては困る!そう考えると、明日予定されている首相会談はあながち無駄という訳でもなさそうか。

それにしても、今年は経済危機やらウィルスやら、散々な年ですね。きっと未来の教科書には「ここ50年くらいで最悪の年」とか載るのでしょうか?まあ、若い内に人生最悪の年を経験するのも悪くは無いかという気はしますが・・・がんばりましょう!
| バルセロナ日常 | 23:24 | comments(2) | - | このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント
世界は完全にグローバル化していますね。今回のインフルエンザではひしひしと感じました。世界の果てに起こったことも全く他人事ではないと・・・・。。色んな意味で怖い時代なのでかもしれませんね!
| 名刺印刷屋 | 2009/06/06 7:32 PM |
名刺印刷屋さん、コメントありがとうございます。
全くその通りですね。僕は今回、生まれて初めて生命の危険を感じました。メキシコで発生して直ぐにスペインで感染が確認されたのですが、当初は詳しい情報が何も無い状況でしたから。世の中の現象には必ず良い面と悪い面が付きまとうものですが、グローバリゼーションも例外では無いという事ですね。
| cruasan | 2009/06/07 3:24 AM |
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